県警が県警本部職員の関係者が勤務先のパチンコ店で1億円横領した事件を発表しないまま,処理した事件が発生した広島県の弁護士会が,今月,「警察による事件関係者の匿名発表は、報道機関が警察発表の事実を検証する手段を奪い、市民の知る権利を没却する」などとし、匿名発表に反対する会長声明を発表した(毎日)。
全文は,広島弁護士会のHPにそろそろ掲載されると思うが,「事件関係者を匿名とする発表は,報道機関が事件関係者や市民等から広く情報を得てこの警察の発表する事実が正しいか否かを検証する手段を奪うもので,取材及び報道活動に著しい支障を来す虞がある。これは,事件の社会的背景の探求及び公権力の監視という事件報道の使命,ひいては民主主義の大前提たる市民の知る権利の意義を没却するものであり,到底是認することはできない」と本質をずばりとらえたものとなっている。
他方で,メディアの取材のあり方についても,苦言を呈しており,被害者等の保護に最大限に配慮することを求める,としている。
全文は,広島弁護士会のHPにそろそろ掲載されると思うが,「事件関係者を匿名とする発表は,報道機関が事件関係者や市民等から広く情報を得てこの警察の発表する事実が正しいか否かを検証する手段を奪うもので,取材及び報道活動に著しい支障を来す虞がある。これは,事件の社会的背景の探求及び公権力の監視という事件報道の使命,ひいては民主主義の大前提たる市民の知る権利の意義を没却するものであり,到底是認することはできない」と本質をずばりとらえたものとなっている。
他方で,メディアの取材のあり方についても,苦言を呈しており,被害者等の保護に最大限に配慮することを求める,としている。