女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

普通のタコに

2010-06-18 | 音楽
今日も「はぎの耳鼻咽喉科」
玉川学園前まで、とことこ延々千代田線から小田急乗り継いで行く。
萩野先生の著書を2冊、前回購入していたので、今日は診察室に入るなり
「サインお願いします」先生照れていた。
声帯をチェック。
「ああ、普通のタコになったね」
長期間の咳が原因だったと見られる「傷」が癒えて、
見た目ギザギザも消えている。やった!
で、結節(タコ)だけが残っている。

この結節は、手術して取り除いても、
「歌い方が同じならまた出来るでしょう」
なので、私は切らない。

結節にもいろいろあるだろう。切った方が良い場合もあるし、
発声を工夫することで温存、共存するのが可能な場合も有る。
私は後者だと思うので、ここはひとつ、ピンチはチャンスと考える。

口先や、喉だけじゃない、体を使った歌い方を徹底しよう。
呼吸法を見直そう。発声法をおさらいしなおそう。
一生懸命勉強した音大生の頃を思い出そう。

こんなに必死に発声を考えたことはない。
今までは、考えなくても声がよく出たから。
でもこれからは、謙虚になろう。
ああ、なんか私カワイイじゃん。。。
なんだか生まれ変わったみたいにワクワクする。

私の可愛いタコちゃん。よろしくね。
仲良くやっていきましょう。



ウチの周りの紫陽花。見とれてしばし立ち止まる。

ママドレス

2010-06-17 | 音楽
母がドレスを縫ってくれた。
行く時間がないので北千住まで来てもらう。
駅ビルに入ってる「Afternoon Tea」のティールームは、
いつも生の花が飾ってあって、私のお気に入り。
珈琲は、珈琲屋の方が美味しいから(ごめん)、ここではもっぱら紅茶だ。
私達母娘の他も、全員おばさん・・いえ女性客。まぁ、あっぱれだね。

「気に入らなかったら誰かにあげなさいよ」と母。
うそばっかり。
6/20の柏のコンサートで着ますよ。
このドレスが見たいからいらっしゃるママ友も多い。

ドレスもらって、チケット代もらって、
母には紅茶とケーキおごっただけ!
私って鬼娘。

ママ、いつもありがとう。


*今週は「鳩ぽっぽ」水木レンチャン。
 昨日、ハスキーではありますが、無事お仕事出来ました。
 今夜も発声に気をつけて、がんばるぞ。



目玉座

2010-06-15 | ライブ・コンサート
人形町「ジュサブロー館」の月例 ”目玉座”に出演した。
毎月第3火曜日、アトリエの奥の小さなcabaretでのライブ。
前半はシャンソンと、辻村寿三郎さんの人形舞。
それが終わるとアヤシげな紅のレースの幕が降りて、
音楽鳴り響き、さぁ、これから何が始まるの!?
後半は、このお人形達が姿を現し、大活躍。
パリのムーランルージュ、リドさながらの「レビュー」が繰り広げられる。
パリなの。パリなんだけど、昭和の匂いがする・・・ところどころ「手動」だ。
どこにいるのかわからなくなる、大人メルヘン。
あなたも一度体験してみては?

お客様がお帰りになった後、写真撮ってもらった。
初めてだなぁ。お人形と一緒。

祈り

2010-06-14 | 
またもや、名前のわからない花。
人知れず、ひっそりマンションの周りの紫陽花の群れに隠れて、
しかし何とも言えない優しい香りを振りまいていた。
「この良い香りは何だろう?」最初気づかなかった。
クンクンと犬のように辿って行くと、この小さな花であった。
通るたび、優しく匂ってくれていたのはあなただったのね。

さて私は声が出た。油断禁物ではあるけれど、
仙台での大仕事は成功して、ほっとひと息。
多くの人が「よかったね」そして、祈っていてくれたことを知る。

「願い」は自分のもの。
「祈り」はひとを想う気持ちだ。
私の知らないところで、祈ってくれるひとがいる。
姿も見せず、優しく香る花のように。

ありがとう。私も祈ります。
あなたの傷が癒えるよう。あなたの痛みが去るように。
あなたが幸せになるように。

明るく楽しい花

2010-06-13 | 
お客様からお花が届いた。
刺してあったメッセージカードには、

「明るく楽しい毎日を!禁・ネガティブ思想」

と書いてあった。
きっと私の喉のお見舞い。元気づけ。
ありがたいです。涙出そうです。

大丈夫ですよ。
ネガティブになってる余裕もありません!
ありがとうございます。
このお花の色を忘れないでしょう。


I did it!!!

2010-06-12 | ライブ・コンサート
魔法はないけど、奇跡は起こった!?
「おはようございます」と言った瞬間から、
ちょっとハスキーだけど、誰にも言わなければ誰にもわからない。
言い訳はダメだ。私は武士の子、サムライだ。(なんのこっちゃ)
会場に入る時、めちゃくちゃ気合い入る。
イチかバチか・・・
けれどね。私はラッキーだった。
始めからこうなることがわかっていたように、物事が決まっていたのだよ。

まず、はぎの先生(喉の先生)は「曲数減らしなさい」とおっしゃった。
それが今回、実際少なかったの。
去年は寿三郎さん、川崎さん、と浜砂で行ったから、曲数もそれなり多かった。
ところが、今年は「鳩ぽっぽ」の看板さげて行ったから、
メンバー増えて、コーラス曲増えて、ソロの曲数は減った。
正直、多少モチベーション下がっていたのだけど、
実際本番当日は、このことが私に非常に好都合だった。

恐る恐るリハーサル。あっだめだ。声が途切れる、裏返る~。汗だらだら。
けれど、コーラス曲から始まったおかげで、
その数曲の中で、私は声帯のコンディションを大まかに掴んだ。
まるで他人事のようになっちまってる声帯を、一生懸命自分の方に近づける。
「おーい、私の声帯、戻って来いよー」ってかんじ。
無理しちゃダメだ。「おーい、おりこうさん、帰っておいでー」
コーラスのリハをしながら、まるで自分の声帯に「よしよし」
なだめすかすように、歌う。

その後、ソロは集中して、いつもはあまり意識しない
「複式呼吸」とか「脱力」とか「喉を開ける」etc.をやってみた。
(はぎの先生の著書には、それらのことと声帯の関係がわかりやすく書いてある)
それに、本番前オペラ歌手のロベルトにメールしたら、
いろいろとアドバイスくれて、私は可愛い女学生のように素直にそれを実践した。
すると・・・良いじゃないの!うん。ハスキーだけど、弱い声じゃない。

そして本番。幕が開くとホールは満席。
2,000人のお客様。エネルギー頂戴しました!
大きなホールで歌うのは最高。自分の力以上のものが湧いてくる感じ。
ソロは、「愛の讃歌」「アコーディオン弾き」を歌った。
今日の歌に、思い残すことはありません。
責任持って、勇気持って、大いに楽しみました!

ある方が、「この1年でずいぶん変わりましたね!」
ハクがつきましたね、と握手してきた。嬉しかった。
今日穴開けずに済んだだけでも幸せなのに。ありがたきお言葉!

私の中に有る「根拠のない自信」という炎が、
静かにちろちろと燃えてはいたのだけど、
(何故かと言えば今年のおみくじ”末吉”だったから)
さすがに前日まで「筆談」していたのが10日ぶりに歌うこと、
しかも2,000人のホールということが、プレッシャーじゃないわけはなかった。

リハーサルの途中外に出て、ふと「ばあば・・・」と言ったら、
涙こぼれそうになった。
あの時たぶん、おばあちゃんが来てくれたのだと思う。
今日、ばばの形見の帯で作ったドレス持ってったの。守ってもらおうと思って。
ばば、ありがとう。

仙台の皆さん、ありがとう。
はぎの先生、ありがとう。
ロベルト、ありがとう。
そして、
私の喉を心配してくださった皆さん、ありがとう。

ご心配おかけしました!
私は手術しないで、このまま乗り切るつもりです。
本当に私に必要なことを、身をもって体感、得とくするため、
結節が出来たとさえ思っています。
ああ、人生って面白い。

帰りの新幹線でビールを飲みたかったけれど、我慢。
油断しません。飲みません。喋りません。
6/20の柏WUUが終わるまでは禁酒するぞ。
欲しがりません、勝つまでは!

(だからこれ、ノンアルコール!)

浄慶寺

2010-06-11 | 
今日も病院。まだ声帯に小さな傷が残ってるそうだ。でも、
「気をつけて歌ってね」と先生。
やったー!歌っちゃダメとは言われなかった。
もうそれだけでじゅうぶん。
私は「はい」としか答えなかったが、
「やったー!」が顔に出ちゃったのだろう。
先生はキビシい顔で
「3曲を2曲にするとか、発声を気をつけるとか、ちゃんとやってね」
そして「もう精一杯だよ」と、お薬てんこ盛り。
ありがとうございます。ありがとうございます。

スポーツ選手で言ったら「ドーピング」にあたるという。
でも、試合前の選手の気持ちは、そのまま本番前の歌手の気持ちと一緒だ。
わかるなぁ。
普段、病院嫌いの薬嫌いの私だが、すっかりジャンキーだ。
気をつけます。メンテもします。

帰り道、病院の有る「玉川学園前」の二つとなり「柿生」で下車。
「浄慶寺」にお参り。
紫陽花寺でもあり、なんといっても表情豊かな
「羅漢」さまが境内に沢山。
たまたま昨日雑誌で見たので寄ってみた。
うわぁ、いるいる。面白い顔。

「明日声が出ますように」





超感謝&超反省

2010-06-10 | 音楽
ありがとう。ありがとうございます。
お見舞いのメッセージの数々、心から感謝します。

歌手として失格だと思ってます。
こんなふうに皆様にご心配おかけし、恥ずかしいかぎりです。
あらためて、楽器のメンテが「ずぼら」だったと告白せねばなりません。

4月から続いていた咳のことは、このブログにも先月書いた。
内科でレントゲン撮ってもらい、胸の音も、何もかも異常なしと言われ、
「歌手は過敏すぎるんだよ」なんて言われて、頭来て、
それっきり病院なんて行かなかった。
馬鹿だね。

脂っこいものを食べると、胃酸が上がって来て、
声帯の粘膜を傷つけるんだって。
咳が続くと、やはり同じように、咳とともに胃酸が上がって来て、
よくないのだそう。それと同時に、咳や咳払いは、
歌う以上の衝撃を与える。
なのに、咳が出ても歌えるから、と放置した。
もーう、ばかばかばかばか。

それと、痰や咳に悩む人は、お風呂に浸かった方が良いそう。
一般的にお風呂に浸かることは疲労回復に良いに決まっているし、
日本人はやはりお風呂だろう?
だが、しかしだ。
私はフランスから帰って来てからずっと「シャワー」派になってしまった。
冬でもだ。いけないよねぇ。

まだある。

毎日のように歌っていた時代は終わり、仕事に余裕を持たせたのは良いが、
いわゆる発声練習が足りなかったのではないか。
特に去年、開腹手術後、体がなまりになまっていたのに、
ほぐすこと無く歌うことばかり焦った。

声帯結節やポリープは、比較的高い声を必要とする歌手、役者、
しかも女性がかかりやすいそうだ。
発声法も工夫の余地があるだろうし、
特にウオーミングアップの手を抜いちゃイケナイ。

とにかく、楽器が「若くない」ってことだよ。
ああ。それなのに、私ってほんと馬鹿。
気持ちに体がついて行ってないってことだよ。

深く反省しています。
けれど、今気づかされてよかった。
お友だちが声帯を「大事に使えば死ぬまで使えるんだから」とメールくれた。
その通り!

大事に使って、死ぬまで歌い続けるぞ!

気づかせてくれて、守ってくれて、
皆様ありがとう。
神様ありがとう。
ご先祖様ありがとう。


*写真はお見舞いお花のメール。えっちゃんありがとね。


伴海沈黙中

2010-06-09 | 音楽
先週「火曜日にはなんとか」と言われたのだが、
そうは問屋が卸してはくれず。
今日も病院へ。再び声帯の映像を撮る。
ちょっと違う角度から・・・
「あら。こりゃかんぺきに “傷” だ」

うーむ。甘く見ていたなぁ。声帯がギザギザですぜ。
我ながらその形にくらっときた。
「電話禁止。メールか筆談!」と先生。

「鉄の女」ならぬ、「鉄の声帯」破れたり。
強い声、丈夫な声帯、不死身の喉と賞された(つうか、自画自賛)
ともちゃんも、やはり普通の人間であった。
妖怪ではなかったのねぇ。

去年は切腹、入院で一休みした。
色んなことを考えたよ。でもまた忘れて無茶やったな。
神様から「いいかげん体大切にしなさい!」とメッセージなのかも。

我が身に起こること全てを受け入れよう。
意味の無いことなんか無いのだから。
素直に受けましょう。きっと私のため必要なこと。

ごめんね。毎木必ず、休んだこと無い「鳩ぽっぽ」
明日お休み頂きます。
黙ってお利口にしています。

土曜日は仙台。2000人のお客様の前で歌わねば。
魔法なんて無い。
でも、奇跡を信じよう。










鎌倉参り

2010-06-07 | 
昨日鎌倉へ清水先生のお墓参り。
良い天気。親友えっちゃんが付き合ってくれた。
いつものように金澤八景でチーズケーキとレモンティー
(先生の定番お気に入り)を購入し、バスに乗って鎌倉霊園へ。

いつもは先生に色々報告しながら、ワインの小瓶でも開けるのだが、
今は禁酒中なので、ノンアルコールビールなど。
「先生、ごめんなさい。今声がでないのです」
お墓の中から「なんていうこと!」と叱られそう。
ほんとに、お恥ずかしいかぎりです。
鍛え方が足りませんです。

頭の上にトンビがぐるぐる、チーズケーキを狙ってる。
前に来たときはえらく「威嚇」されたが、今日は二人だからそうでもない。
でも怖いよ、トンビ。
どこからともなく現れて、びゅぅんっ!て低空飛行でやってくる。

暑すぎず、光り輝く良い日。
先生のお誕生日には遅れちゃったけど、行って良かったな。
えっちゃんが「浜砂の声が出ますように」とお参りしてくれた。
ありがとう。