女社長のブログ《伴海日記》

おかげさまで今年は10周年を迎えます
伴海エンタープライズ株式会社の社長であり歌手
浜砂伴海の日記

歌Deli @下館「荒為」

2011-12-18 | ライブ・コンサート

浜砂伴海の《歌 Deli》ウタデリ。

茨城県筑西市は下館にやって参りました。

『荒為』さんというお料理屋さん。素晴らしいお店。

古き良き日本の建物。あちらこちらに施された演出に、ため息が出る。

庭、お座敷、家具、調度品、照明、床、天井、ああ。。。

 

そして、コンサート会場となったのは、こちらの「蔵」

百年以上の時を経て、そこに整然と、毅然と、存在している。

靴を脱ぐ。底冷えがする。

荷物を持って、その二階に上ろうとした時、

一段一段が大きくて、急な階段。艶やかな木の肌。手触り。

薄暗い中、上方に見えるかすかな灯り。

「ああ、私はここを知っている」

 

幼い頃に見た夢。大人になってもずっと反芻して来た。

よじのぼるように階段を上がる。黒光りする木肌。

そして畳の上で、上の方に有る小さな窓?からの光を眺めていた。

夢の中で私は、着物を着ていた。

 

私は天井の大きな梁に向かって、

 わたくし、浜砂伴海と申します。本日こちらで歌を歌わせていただきます。

 すこし、賑やかにしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

蔵に棲む方々?神様?に、ご挨拶。何故だか、自然に。

 

今日のイベントは、この歴史有るお店で、

美味しいお食事と、お花と、シャンソン。

主催は、華道家の嵐文秀さま。

彼女のお弟子さんの作品も至る所に飾ってあった。

冬の陽射し柔らかなお座敷で、美しいお花を愛でながらのお食事。

そのあと、蔵で聴くシャンソン。

 

私も皆さんと同じお食事を頂く。

美味しい。ああ、日本酒飲みたい。。けど我慢。

 

ピアノのカラオケでの演奏。

時間がかかったが、開演ぎりぎりで、音が馴染む。よし。

手が冷たい。緊張。期待。今日は素面だ。

「人」を書いては飲み込む。父に話しかける。

そして開演。

 

前半30分のつもりが、45分くらいたっていた。

喋りすぎたか。でも皆さん、いい笑顔。

お客様に良いエネルギーを頂きながら、歌い進めてゆく。

あっというまの、一部、二部。

アンコールも終わり、文秀さまが、荒為の女将さまを紹介。

女将さまの第一声。

「蔵が喜んでます」

鳥肌が立った。

ああ。やっぱり。ご挨拶して良かった。

 

 

 

蔵の天井の大きな梁。温かい気配を感じた。

 

 

ステージに生けられたお花は、ポインセチアだそう。

 

 

感謝感激。文秀さま手作りのプログラム。