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特捜最前線日記

特捜最前線について語ります。
ネタバレを含んでいますので、ご注意ください。

第267話 裸足の女警部補!

2006年11月20日 23時20分11秒 | Weblog
脚本 長坂秀佳、監督 藤井邦夫

大規模なビル火災が発生。現場から逃走したのは、ビルのオーナーである総会屋の元ボディーガードとその妻で、彼らによる放火と見られていた。放火の黒幕は総会屋で、その指令のもとに放火したとみる神代だが、吉野は「あの二人がそんなことをするはずがない」と反論する。
逃走した二人は、いずれも過去に吉野が面倒をみたことがあり、二人が結婚するとき「これからは、まじめに働いて幸せになる」と吉野に約束していたのだ。二人の身を案じる吉野のもとに、元ボディーガードから連絡が入る。しかし、待ち合わせの現場に向かった吉野の眼前で男は拉致された。男が残したフィルムを現像したところ、そこには着替え中の女が写っており、顔は見えなかったものの、腋の下の黒子から逃走した妻だと推察された。
捜査一係から派遣された女警部補から、逃げた妻が整形して顔を変えたらしいとの情報を得た特命課は、写真に残された手がかりから妻の行方を追う。手がかりとは、背景に映ったロッカーと、出前持ちの女だ。ロッカーのメーカーを突き止め、納品先リストから女子更衣室をリストアップし、逃げた妻と面識のある女警部補と吉野が、女カメラマンとその助手に扮して捜査を開始した。その一方で、橘らは出前持ちの女を探す。
リストをしらみつぶしに当たる吉野たちだが、捜査に気づいた総会屋が裏から圧力をかけ、一係は捜査から手を引く。女警部補は首をかけて捜査を続行。もちろん特命課も圧力には屈しない。しかし、ようやく突き止めた黒子の女は、逃げた妻ではなかった。では、なぜこの写真を残したのか。「写真が狙ったの黒子の女ではなく、出前持ちの女ではなかったのか」と気づいた吉野は、女の行方を追う。女はやはり逃げた妻だった。妻の証言で、犯行を指示したのが総会屋との証拠をつかんだ特命課だが、女警部補は「後は任せたわ。彼女を助けられればそれでいい」と言い残し、吉野に後を託して捜査から手を引くのだった。

はじめは高慢な態度で吉野を苛立たせた女警部補が、次第に優しさを現し、ラストでは吉野に「今度飲みに行きましょうね」と笑顔を向ける。そこがドラマのポイントで、今で言うツンデレです。とはいえ、逃げた妻との関わりが今ひとつ描写不足のため、やや説得力に欠けるのが残念です。