特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

RISK ~後編~(公開コメント版)

2010-06-28 16:54:29 | Weblog
“人の不幸で飯を食う・・・”
私の仕事には、 “人の足元を見る”と揶揄されても仕方がない一面がある。
“困りごとをケアする”と言えば聞こえはいいけど、それと上は表裏一体。
偽善者ぶりを晒すようだが、ハイエナやウジ虫と自分が重なり、気持ちが“グレー”になるときもある。
(こういうときは、“グレー”ではなく“ブルー”と言うのかもしれないけど、自分的には“ブルー”じゃなく“グレー”といった感じなのだ。)

しかし、あくまで、自分のため・金のためにやっている仕事。
世のため・人のためのボランティアではない。
また、仕事として、ある程度のクオリティーを継続・維持する必要もある。
だから、少しでも高い売上・収益を得るべく努力する。

依頼者から「高い!」と言われてしまうこともあれば、「安い!」と言ってもらえることもある。
ただ、“高いor安い”は、依頼者側が決めること。
当方は、仕事の価値や必要性が、代価に見合うように・・・いや、代価を上回るように努めるのみ。


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12 コメント

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Unknown (かなみ)
2010-06-28 17:52:52
お疲れさまです。
やっぱり隊長はすごい人だなあ、と再確認しました。
交渉が苦手な私は余計にこじらせてしまいそうで。

今回のブログを読んで、もし私が自死を考えても、そのあとの家族の苦しみを思ったら出来ないです。

ご家族の気持ちも、大家さんの気持ちも、分かるだけに辛いです。

本当にお疲れさまでした。

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結局 (ワインレッド)
2010-06-28 22:47:51
大家さんの要望通りに収まったんですね。なにか胸にひっかかるモノはあるけれどそれぞれが抱える心情、立場、状況を考えるとそれはそれで解決策のひとつと思う。
当の大家さんこそ、気持ちはグレーだったかもしれませんね…
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Unknown (y)
2010-06-29 00:01:59
うーん・・・。改めて読んでみても、自分だったらとても仲介には入らないと思いました。
リフォームの理由自体が100%納得できるものでないし、それでも要求するなら自分でやってくれとしか・・・。

しかし結果的に当事者同士(隊長さんも含めて)、ベストの形で納得言っているようですので、それで良いのだと思います・・・。
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Unknown (おさりー)
2010-06-29 12:36:16
共感します。

求めれば苦しみます。
どんな事にでも苦しみが伴うなら、それをあるがままに認めて手放すしかありませんね。

仕事や生活から自分を見つめる。
心の中の果てしない旅です。

果ては無くとも、旅を続ければ、きっと心の平穏が訪れることと信じています。
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立派でした! (ちゃこりん)
2010-06-29 20:45:59
今回もまた、大変な役回りを・・・
本来なら大家さんが話すべきではなぜそこまで隊長がせねばっと多少の憤りを感じながら拝読し、そして最後に少しホッ。
私も、初対面の人に根拠のない信頼感を抱き、用件を託す事がありますが、不思議と裏切られる事はありません。
多分、端々に伺える誠実さや真摯さを無意識に感じ取って判断しているのだろうと・・・。
大家さんや遺族の方も混乱しながらも、それを隊長に確信されたのでは。
そしてそれぞれが納得出来る様に導いた隊長に・・・お疲れさまでした
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割り切れない (acc)
2010-06-30 09:53:01
モヤモヤするけど、うまく行ったんですね。
愛娘を亡くした遺族の哀しみと
大家さんと亡きご主人の思い出の詰まった財産の大切さを天秤にかけても測れないですね。

事故や病死だったらもっと故人を悼めたかもしれませんが、
こと自殺となると気味の悪さを感じても不思議じゃないと思います。

部屋中が不幸のオーラにまとわれているような。
一掃して欲しいと大家さんが希望するのは当然だと感じます。

自殺に理解がないとかじゃなくて、反対で、
尊厳性、穢れや忌むものと死をとらえているから自殺死は特に恐ろしいものに思います。

闇に飲まれそうじゃないですか。
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さすがぷろですね (ぴっ!)
2010-06-30 19:36:56
暑いですね隊長元気ですか?
今回はうまくいきましたねぇ、、さすがプロですね。でもいくら内装を完全リフォームしても、、、そこで自殺が有った事にはかわらないような、、普通に貸すのでしょうね
15年前に旦那の友達の両親が遺書を残して二人で自殺しました;私はまだ10代で知識も無く怖いとかは無く葬式にも行き、励ましに家にもいきましたが、、今思うと何を飲んで自殺したのか不思議です。夫婦揃って自殺ですから、、旦那の友達は凄いショックだったと思います;私が励ましに行った時に葬儀屋が代金を受け取りに来ました、、向こうは仕事ですが腹立たしく思いました、、代金も250万でした、、その友達はその後も数年そこに住んでいました。若い私は怖いとかは全く無く何も考えて無かったですが今思うとその友達の苦悩とストレスは半端無いですよね、、私も自殺未遂二回しましたが、、死にきれず今も生きてます、、自殺はみんなに迷惑が掛かると改めて思いました、、隊長めちゃくちゃ暑いですが酢をワカメに掛けたりして乗り切ってください!酢がいいですよ!あと光テレビのナショナルジオグラフィックチャンネルで一昨日アメリカの特殊清掃と死体農場特集がやってました!腐乱死体にうじが這い回り朽ち果てる過程を実験してる特集してました!改めて脱帽隊長がんば
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そう思うよ、隊長。 (ナナチェ)
2010-07-01 02:20:58
生きていく事って。
いろんな欲と戦いながら、負けながら、
良くも悪しくも
流れはあるけれど…。
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無題 (はらいそ)
2010-07-01 15:53:52
金子みすヾさんの「大漁」という詩を連想してしまいました。
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RISK~後編~ (田んぼのあぜ道)
2010-07-09 01:58:23
本当に連日の暑さと湿気で体の芯まで蒸れてる感じがしますね。

この温度と湿度はやはり精神的に大変悪いんだな~っとひしひし感じます。

朝からすがすがしくも無く、さわやかさも無く、ただうっとうしいだけです。

ただ立ってるだけでも辛いのに、密室で窓を閉め切った電気も切られてるような部屋のお掃除をしておられる隊長さんの姿が目に浮かびます。

隊長さんのお仕事でお金を取って後ろめたさを感じるのなら、他の商売されてる方達は罪悪感にさいなまれなければならないでしょう。

私も「宝くじに当たりたい」とか「竹やぶで大金を拾いたい」と毎日思っていますよ。

老後を心配しなくて良い国に生まれてれば良かったな~っとつくづく思う今日この頃です。

私の老後、非常に不安でなりませんね。
ひどい目に合う前にぽっくり・・・などと願ったりしております。

私はすでに夏バテしておりますが、隊長さんもお気をつけて何とかこの夏も乗り切ってくださいね。



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