特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

懐具合・心具合(自流編) (公開コメント版)

2008-06-29 09:10:00 | Weblog
〝タバコ一箱1000円増税〟について、ちょっと追記。

根っからの嫌煙派の私は、〝タバコなんて、世の中からなくなったっていい〟とさえ思っている。
経済的なこと云々以外に、色々な害があるタバコ。
吸ガラ・灰・煙etc・・・
中でも煙害はたまらない。
漂う煙は防ぎようがなく、イヤでも鼻腔に入ってくる。
自業自得ならまだしも、他人の煙を吸わされて身体を壊しでもしたら、目も当てられない。
嫌煙者に喫煙者のタバコ嗜好が理解できないように、喫煙者は自分が嫌煙者の健康をどれだけ脅かしているか理解していないのだろう。

最近は、禁煙や分煙の浸透で、喫煙者の肩身はだんだんと狭くなってきているようだが、私的にはまだまだ不充分である。
だから、〝一箱1000円〟なんて呑気なこと言ってないで、2000円・3000円・・・いや、10000円つけたっていいくらいに思っている。
そうすると、自ずと喫煙者は減るだろうから。
そして、喫煙者が減れば色んな問題が解決の方向へ向かうはず・・・(新たな問題が発生しそうではあるけど・・・)

現実にそうなると仮定すると、色んなことが想定される。
例えば・・・




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懐具合・心具合(自考編) (公開コメント版)

2008-06-24 14:32:02 | Weblog
私が言うまでもなく、しばらく前から、色んな物の値段が上がっている。
始めは、他人事のように思って気にも留めてなかったけど、最近になって少しずつ肌身に感じるようになってきた。
日々の金額に換算すると少額のため、なかなか危機感を持ちにくいけど、こういうのってボディブローのようにジワジワ効いてくるものなのだろう。
そして、気づいた時には、再び立ち上がる力は残されていない?
〝少額だから〟と、舐めてかからない方がよさそうだね。

中でも、ガソリンの高騰は著しい。
車が欠かせない私の仕事では、ガソリンは日常的な消費物。
もちろん、ガソリン代は自腹ではなく会社経費だけど、その費用はかなり気になる。

始めの現地調査(見積り)は、原則として無料で動く。
しかし、ガソリン代・高速道路代・人件費等は相応にかかる。
困っている依頼者の相談に乗ってアドバイスをするだけでも無意味なことではないけど、それが仕事(売上)にならないと、やはりツラいものがある。

それらの影響も少なからずあるのだろうか・・・




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オセロゲーム(公開コメント版)

2008-06-19 19:20:49 | Weblog
学校では教わることはなかったが・・・
世の中には、表と裏がある。
〝世の中〟と言うより、〝人間〟と言った方が適切かもしれない。
それらは、心の中できれいに分けられる場合と、そうでない場合がある。
複雑に混在して、それが自分でも〝表〟なのか〝裏〟なのか分からなくなるときもある。

表より裏、建前より本音を正直にだすことが誠実とされる社会。
正直者は、皆から表向きの賛美を受ける。
しかし、それまで。
それ以上は、煙たがられることが少なくない。

現実には、両方をうまく使い分けていかないと世の中の荒波には乗れない・・・
・・・「正直=誠実」という概念そのものが〝表の建前〟になっているということだろうか。
そんな中にあって、誰もが「波に飲まれまい」と必死にもがいている。
しかし、それでも上手く泳げない人がいるのも現実。
そんな人は、自己責任の渦に飲み込まれていくしかないのか・・・



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母の哀・子の愛 (公開コメント版)

2008-06-14 08:06:02 | Weblog
つい先日のこと。
腐乱死体現場の片付けをを終えた私は、ある弁当屋の前に車をとめた。
12時をとっくに回り、〝ランチタイム〟と言うより〝おやつタイム〟と言った方がいいくらいの時刻になっていた。
そんな時間だから、お腹はペコペコ。
そうは言っても、〝PERSONS〟を連れては店に入るのもはばかられる。
それで、道路沿いの弁当屋に寄ったのだった。

注文をして、でき上がるまではカウンターから少し離れて待機。
例えそれが短時間であっても、私が近くにいては他の人が迷惑するかもしれなかったからだ。

店先で外の風に当たっていると、作業で擦り減らしたが自然と治癒されていくような感があり・・・
〝ウ〓コ男〟は、ボーッと空を見上げて、頭に溜まった汚物も風に飛ばした。

「ん?何?」




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老いの先(後編) (公開コメント版)

2008-06-09 07:55:15 | Weblog
「気が急くなぁ・・・」
そんなときは、赤信号や渋滞がやたらと多く感じるもの。
ハンドルを握る手は汗ばみ、外を見る視線は泳ぎ・・・
電話にでないくらいで死んでる可能性を憂うのは私ならではの思考傾向かもしれないけど、私の頭には男性が部屋で冷たくなっている光景が駆け巡っていた。

一日おきにヘルパーが来てるはずだから、普通に考えると、亡くなっていたとしても2日以内には発見されるはず。
夏場の2日なら、まったく油断はできないが、幸い?そのときの季節は冬。
遺体が大きく損壊している可能性は低いと思われた。
ただ、冬場でも、暖房が大きな影響を与えることがある。
とりわけ、コタツ・ホットカーペット・電気毛布が与えるダメージは大きい。
コタツに入ったままで、上半身は何倍にも膨れ上がり、下半身はミイラ状態になった遺体・・・
ホットカーペットの上で、焼汁が流れ出した遺体・・・
電気毛布にくるまれて、発酵していた遺体・・・




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老いの先(前編) (公開コメント版)

2008-06-04 07:33:00 | Weblog
遺品処理の問い合わせが入った。
会社から連絡があり、外現場にいた私は手が空くのを見計らって依頼主に電話を入れた。

「あれ?留守かな?」
しばらく鳴らしても、誰も電話にでず。
忙しかった私は、しばらくしてかけ直すことにして電話を切った。

それからまた一仕事をこなし、手が空いたところで再び電話。
すると、今度はすぐに年配の男性がでた。
その声は弱々しく、舌もうまく動いていないよう。
男性がかなりの高齢であると踏んだ私は、意識して声を大きくし、ゆっくりと喋った。

「もしもし・・・〓〓さんですか?」
「はい・・・そうです」
「遺品処理の件でお電話したんですけど」
「はいはい・・・少し前に電話くれたのはアナタですか?」
「はい・・・かけました」
「忙しいのに、ごめんなさいね」
「?」
「脚が悪くてねぇ・・・すぐにでられなかったんですよ」
「いえいえ、とんでもないです・・・こちらこそ、もう少し待ってればよかったですね」
私は、男性の気遣いに恐縮。
同時に、自由のきかない身体で急いで電話にでようとした姿を思い浮かべて、何だか申し訳ないような気持ちになった。

「ところで、荷物の量はどれくらいありますか?」



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