特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

火炎(前編) (公開コメント版)

2008-04-30 09:25:37 | Weblog
世の中には、恐いこと・怖いものがたくさんある。
地震・雷・火事・親父
死・事故・ケガ・病気・
・・・ある種、〝人間〟もその類に入るかも。
それらには、人的なものもあれば自然的なものもある。
自然的なものの代表格は、やはり地震か。

日本は地震大国。
特に、私がいる関東は地震が多い。
〝地面は動かない〟という前提で暮らしているのに、それが揺れるのだからたまったものではない。
ただ、小地震が頻発する中に暮らしているので、無意識のうちに〝地震慣れ〟している。
グラッときても、
「また地震かぁ・・・ま、たいしたことないだろ」
なんて、ナメてかかっている。

子供の頃は、学校の防災訓練で習った通りテーブルの下に隠れたりしたものだが、結局、今まで大地震に見舞われたことがないため、今では避難の初動さえしなくなっている。
挙げ句の果てには、少し大きく揺れたり揺れがなかなか治まらなかったりすると、
「ジタバタしたって無駄!」
「自然が相手じゃどうしようもない」
「ここで死んでも、それが俺の運命だ」
なんて、妙に開き直ったりなんかして。
でも、そんな人間に限って、いよいよの時はなりふり構わず、みっともないくらいに狼狽えるんだよね。




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食べ放題・生き放題(公開コメント版)

2008-04-26 16:51:24 | Weblog
私のブログは、飲み食いネタが多い。
これは、私の趣味志向の現れだろう。
そこで読み取れるのは、これを書いている人間の食欲が旺盛であることと、食べることくらいしか楽しみがない寂しさ。
・・・自分でも可笑しいくらいに動物的な暮らしだ。
そんな変わり映えのしない毎日、目新しいことが何もない毎日を〝退屈〟と捉えるか〝平和〟と捉えるかは個人差がありそうだけど、私は少なくとも、それも幸せの一種であると思っている。
その味わいはなかなかの珍味なので私の口にしか合わないものだろうけど、こののっぺりとした生活にも、ささやかな楽しみと幸せを感じられることがあるから。



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安息の地(公開コメント版)

2008-04-22 17:30:17 | Weblog
人それぞれに〝ホッ〟と落ち着く場所や時間があると思う。
時間や場所ではなく、頭の中にそれを持っている人もいるかもしれない。
また、「誰かといるよりも、一人でいる方が落ち着く」と言う人も少なくないだろう。
好きなことをしながら一人で静かに過ごす時間っていいもの。
このネクラ的?要素は、私のような内向的な人間だけではなく、社交的な人でも多かれ少なかれ持ち合わせているのではないだろうか。

私の場合、第一は晩酌。
ただし、入浴後・就寝前であることが条件。
汚れた身体を洗ってサッパリとしてから、いつ寝てもいい状態でやる晩酌が格別だ。
だから、私は、どんなに腹が減っていても酒が恋しくても、風呂は先に入る。
私の場合、普通の汚れやニオイじゃないしね。




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ハイエナ(公開コメント版)

2008-04-18 18:11:12 | Weblog
〝ハイエナ〟って、いい印象を持たれない動物。
例話で取り上げるにしても、いい意味の言葉としては用いられず、不名誉な表現にしか使われない。
〝強い者に弱く、弱い者に強い〟〝他人のモノを横取りして自分が生き延びる〟〝意地汚い〟〝あさましい〟といった、汚いイメージが強いせいだろう。
しかし、現実は、ハイエナだって自然の摂理に逆らわず厳しい自然界で一生懸命に生きようとしているだけ。
なのに、そんな悪者にされてしまう・・・何だか気の毒な感じがする。

同じような存在に〝ウジ〟がいる。
ハイエナよりももっと身近な存在なのに(私だけ?)、そのポジションはハイエナよりもマイナー。
知名度も低く、人々の口から「ウジ」なんて言葉が発せられるのは、極めて稀なことではないだろうか。
したがって、例話などで、〝ウジ〟という単語が用いられることはほとんどない。
ウジにとって、そんなことは知ったことではないだろうが、ウジなんて生き物は人々の頭には必要のないものなのだろう。

「俺は死体に群がるハイエナみたいだな」




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棚ぼた(後編) (公開コメント版)

2008-04-14 16:11:58 | Weblog
ミルクレープのその後について、ちょっと触れておこう。

〝チ~ン〟
電子レンジの呼ぶ音に立ち上がり、レンジの元に駆け寄った。
そして、いそいそと扉をオープン。

「うわっ!何だこりゃ!?」
中からは、予想もしていなかった熱気と妙なニオイが噴出。
見ると、何やらドロドロしたものが、皿から溢れんばかりに横たわっていた。

「何なんだ!?何でこうなるんだ!?」
頭に思い描いていたふんわりミルクレープは、無残に崩壊。
その様は、いつもの〝アレ〟と重なって、私のハッピー気分を奈落へ突き落とした。

分析の結果、私は電子レンジの使い方を間違っていたことが判明。
〝ケーキ解凍ボタン〟だと思っていたのは、ケーキを焼くためのオーブン機能。
電子レンジは、使い手の指示通り、一生懸命に庫内を熱くしただけであって故障でもなんでもなく、壊れていたのは私の頭の方だった。




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棚ぼた(前編) (公開コメント版)

2008-04-10 07:38:47 | Weblog
私は、結構な甘党。
〝自分に甘い〟甘党でもあるけど、甘い食べ物を嗜好する甘党である。

スナック菓子類はあまり食べないけど、生菓子類はだいたい好き。
中でも和菓子より洋菓子の方を好むのだが、年をとる毎にその嗜好は変わってきているような気がする。
コッテリ系よりもアッサリ系を好むようになってきたのだ。

アッサリ系の甘味と言えば、やはり和菓子か。
馴染み深い和菓子は、大福・草餅・串団子・ぼた餅などの餅系。
そして、それに欠かせないのが餡。
私の好みは断然つぶ餡!
こし餡の、口の中にネットリとまとわりつく食感と喉通りの悪さが苦手なのだ。
これについては、意見が分かれるところだろうが、この好みは子供の頃から変わらないままである。

先日、知人の女性が私にワンラウンドのミルクレープを送ってくれた。
私が羨望していたのを知っていて、送ってくれたのだ。
本気で買うつもりなら買えなくもないものなのだが、わざわざ買うほどでもなく・・・しかし、食べてみたいことは食べてみたい・・・
そんなところに、思いがけない〝棚ぼた〟が落ちてきたのだ。




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一人歩き(公開コメント版)

2008-04-06 14:31:24 | Weblog
子供が一人歩きを始めるのは一歳くらいだろうか。
親の庇護とのもと一人歩きを始め、それからまたスクスクと育って独り立ちできるまでの足腰ができあがってくる。
ただ、それには結構な時間を要する。
野生動物だったらとっくに喰われているだろうに、人間はある意味で弱い生き物だ。

しかし、今の時勢、大人でも、真の意味で独り立ちできていない人が少なくないように思う。
それは、いい年になっても親に寄生するニートだけの問題ではなく、一見は、自立した社会生活を送っているように見える人の中にも実は自分の脚で立っているわけではない人が多いような気がするのだ。
そう言う私も、その一人なのかもしれないけど・・・
それは何故か。




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ぽっぽっぽ(完結編) (公開コメント版)

2008-04-02 07:31:00 | Weblog
「先日は、どうもありがとうございました」
しばらく経ったある日、再び、男性から電話が入った。

「こちらこそ」
「一段落ついたんで、そろそろ、一階も片付けようと思うんですが・・・」
「そうですか」
「また、一度、現地に来ていただけますか?」
「では、作業の準備を進めておきますね」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「は?」
「とりあえず、来てもらいたいんです」
「???」
男性は声のトーンを一段落とし、何かを思いつめたように話を続けた。

「実は・・・」




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