特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

帰省(公開コメント版)

2011-05-22 14:02:46 | Weblog
「今年の5月は涼しくていいなぁ・・・」なんてのん気に考えていたら、このところ急に暑くなってきた。
もう夏? ホント、春は短い。
そんな5月、季節に相応しくハツラツと生活している人もいれば、五月病に鬱々としている人もいるだろう。
特に、GW明けがキツかった人は多いのではないだろうか。

私の場合は“万年五月病”。
一年を通して、鬱々としていることが多い。
いいのか悪いのか、それに慣れてしまっている(回りはいい迷惑だろうけど)。
ただ、最近、特に不眠症がヒドくて弱っている。
気はすすまないけど、そろそろ病院に行かないとマズイかもしれない。

そんなことさておき、各人、このGW、どのように過ごしただろうか。
遠くへ旅行に出かけた人、近場のレジャーで済ませた人、故郷に帰省した人、私と同じく仕事をしていた人、色々いただろう。
東北の被災地にボランティアに出掛けた人も多くいたみたい。
自分のお金と自分の時間と自分の身体を人のために使うなんて・・・
「野次馬の物見遊山」などと斜めに見る輩(私)がいないわけではないけど、とにかく、その行動は尊いものだと思う。
そして、それは、帰るべき故郷を津波で失い、帰るべき故郷を放射性物質によって奪われた人々の大きな助けになっているものと思う。


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追憶 ~後編~(公開コメント版)

2011-05-05 15:16:19 | Weblog
「実は・・・母が亡くなったのは、5年も前のことなんです・・・」
「え!?」
「・・・」
「5年ですか!?」
「はい・・・」
「てっきり、そんなに間がないとばかり思ってました・・・」
「悩んでいるうちに、5年もたっちゃいまして・・・」
「そうだったんですか・・・先日、私、何か失礼なこと言いませんでした?」
「いや、それは大丈夫ですけど・・・」
「勝手に勘違いしてまして・・・失礼しました」

私は、故人が亡くなってからそんな年月が経っているとは思わなかった。
現地調査のとき、家には生活感が充分あり清潔も保たれていたから。
また、和室には、遺骨も置いてあり、枕机も仮のものだったから。
しかし、実際は違っていた・・・故人が亡くなってから、もう5年も経っていた。


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