特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

夢中旅行(公開コメント版)

2010-03-29 16:21:09 | Weblog
ここ2~3日、真冬に戻ったかのような天気が続いているが、東京では桜が咲いている。
桜は、咲くのもはやければ、散るのもはやい。一気に咲いて、一気に散る。
その華やかさが人々の心を惹きつけるのか、それとも、その儚さが人々の心を惹きつけるのか・・・
私も、満開に咲く桜に心を躍らせる一人。
更に、その後に残る独特の余韻も好き。
葉桜を見ながら満開の花を思い返すと、いい夢を見た後のような淡い美味が感じられるから。

私は、よく、人生を“現実という名の夢幻”“夢幻の思い出”等と表すが、それだけ、夢幻性を強く感じている。
ちょっとイッちゃってるように思われるかもしれないけど、この人生は、肉体という服を着て、夢の中を旅することのように感じているのである。


「おじいさん・・・」
目の前には、冷たくなって横たわる老年男性。
そして、その傍らには、連れ合いである老年女性が正座し、肩を落としていた。

「よろしくお願いします」



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比常識(公開コメント版)

2010-03-19 15:58:01 | Weblog
「ゴミを溜めちゃいまして・・・」
男性の声で、そんな電話が入った。
依頼の内容は、“そのゴミの片付けてほしい”というもの。
私は、この種の依頼でいつも訊ねることを、機械のように質問した。

「そちらで、やれます?」
電話の声は若い感じで、臆した様子はなし。
話しぶりも、ハキハキと軽快。
このような案件では、気マズそうにする人が少なくないのだが、この男性は、まるで他人事のように明るかった。

「親に、怒られちゃいまして・・・」
両親は、男性の常識のなさを嘆いて、酷く叱ったよう。
一方の男性は、一言も反論できないまま降伏。
渋々ながら、片付けざるを得なくなったのだった。

「うちが普通だとは思ってませんけど、誰にも迷惑かけてないはずです・・・」






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春近し(公開コメント版)

2010-03-09 15:08:33 | Weblog
一年に数万キロは走る私。
もちろん、“あっしの足”でではなく会社の車で。
そんな私は、「車に乗らない日は0」と言ってもいいくらい、車に乗っている。
そうしないと仕事にならないわけで、車や道具類は、仕事に欠かせない相棒なのである。
しかし、熟練スタッフ(←私のこと)でも、社有車を100%の占有できるわけではない。
特殊車両やトラックまで入れれば一台/1.5人くらいはあるけど、普通車両に限っては一台/2.5人くらいしかないから。
だから、時と場合によっては、自分が使う車がなくなっても他の人間に譲らなければならないこともあるのだ。

晩冬のある日。
その日の事情もそう。
すべての社用車は実作業が伴う現場にもって行かれ、現地調査だけを予定していた私が現場に行く術は、公共交通機関のみとなっていた。





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足跡(公開コメント版)

2010-03-01 11:42:38 | Weblog
「一月は行く」「二月は逃げる」「三月は去る」
これは、時の移ろいのはやさを表す言葉。
ただ、実際は、どんな場合でも、そのスピードを変えることはない。
同時に、誰に対しても平等。
“時”は、時に優しく、時に厳しい。時に温かく、時に冷たい。不思議なものである。

私の場合、一月はやたらと長く感じた。
ダラダラと過ごしてしまったからだろうか、二月に入って“やっと一月も終わったか”と思ったくらい。
その二月も早々と過ぎ、もう三月。
晴れても曇っても確実に時は過ぎ、泣いても笑っても確実に歳は重なる。




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