特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

見えない敵(公開コメント版)

2020-04-30 09:13:17 | 遺品整理
今日で4月も終わり。
本来なら穏やかなはずの春暖はどこへやら、今月も激動のひと月となった。
流れるのは厳しいニュースばかりで、世の中の空気は重い。
目に見えるほどの明るい兆しもなく、暗雲はどこまでも垂れこめている。
そこへもってきて、私は、安酒で誤魔化せるほど能天気な性格ではなく、なかなか明るい気持ちになれないでいる。

そんな今月中旬のこと。
私は、仲間4人と、とある民家に向かった。
現場は一般的な木造二階一戸建、築年数は50年くらいか。
空き家になってから、そう時間が経っていなかったにも関わらず、家屋は著しく劣化。
室内もまた、結構な傷みが出ていた。

頼まれた仕事は家財撤去、依頼者は亡くなった住人の遺族。
「遺族」といっても、子や孫ではなく、ちょっと複雑で薄い関係。
家財や家屋はもちろん、故人にも特段の思い入れはないようで、非情にも見えるくらい冷淡。


ヤバい奴(公開コメント版)

2020-04-24 09:12:45 | 腐乱死体
4月も終盤に入ってきているというのに、なかなか暖かさが安定しない。
例年なら、暖かい日はもちろん、暑い日も少なくないはず。
なのに、今年はこんな感じ、いわば“令春”。
何かの摂理が働いてのことか・・・
この寒気が何かに影響しているのかどうか、逆に、何かが影響して寒気がきているのかどうか知る由もないけど、多くの人が曝されているように 肌で感じる気温だけではなく、世の中の空気まで寒々しくなっていることは言うまでもない。

こういう事態になってくると、平穏な日常のありがたみをヒシヒシと感じる。
飽き飽きするほどかわり映えしない毎日、平凡でありきたりの日常、不平不満ばかり吐いていた味気ない日々を・・・
ついこの前のことなのに、そんな日常を懐かしく思ってしまうのは、それほど、このコロナ災難が重大かつ深刻であるということか。

休業や外出自粛で、街の活気も失われている。
“活気”だけでなく、“生気”まで失っている人もいるだろう。
ただ、この期に及んでも、一部には“三密回避”“外出自粛”を無視し、人の迷惑も顧みない輩もいるよう。 
“自由”というものの成り立ちや根源を知らず、自制できないことを“自由な生き方”と勘違いし、「経済を回すため」等と自制心の欠落を他人への偽善にすり替え、無責任なクセに困ったことが起こると他人からの支援を当然のように貪るヤバい奴だ。
「越境飲み!?」「越境パチンコ!?」
もう、呆れるし、不愉快だし・・・強い憤りを覚える。


希望の芽(公開コメント版)

2020-04-18 13:38:14 | その他
2020年、春、新緑の季節。
しかし、今日の東京は大荒れの空模様。
肌寒く、台風がきたかのような暴風雨。
これで、水害や土砂災害が起きなければいいけど・・・

時勢も大荒れ。
気温だけじゃなく、世の中の雰囲気も寒々しい。
オリンピックという大祭もなくなってしまったし、芽吹いて間もない葉桜が、どことなく寂しげに見えるのは私だけだろうか。

前回ブログを更新したのが昨年8月23日だったから、夏が終わり、秋が過ぎ、冬を越え、もう8ヶ月近くが経つ。
しばらくぶりの私、「仕事を辞めた?」「傷病で休んでる?」とか「ひょっとして、死んだ?」等と思われていただろうか。
が、歳だけはとったけど、私は、相変わらず そこそこ元気にやっている。
意識してブログを止めていたわけでもなく、仕事等 時間の都合で、結果的に止まってしまっていた。
ごくたまに「そういえば、しばらくブログが止まっているな・・・」と、気づくときもあった。
そして、「このままやめてしまおうか・・・」

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