「なんで私が、こんな目に遭わされなきゃいけないんですか!?」
大家は、故人を罪人扱い。
母親のことも、共犯者のこどく思っているようだった。
「最後に、御祓いもキチンとやってもらった方がいいでしょ!?」
顔は担当者に向いていたが、その声は、母親と私にもシッカリ聞こえる大きさ。
明らかに、母親に対するあてつけだった。
「とにかく、今日中にニオイだけでも何とかして下さいよ!」
大家は、最後までハイテンション。
吐き捨てるようにそう言い残すと、後姿に肩を怒らせて立ち去った。
「じゃ、そういうことで・・・」
担当者は、みえみえの逃げ腰。
〝あとはヨロシク!〟とばかりに、自分の仕事を私に押しつけて去って行った。
残されたのは、私と母親と汚部屋・・・
そして、〝夏臭や、強者どもが夢のあと〟のような呆然とした空気・・・
私と母親は、何をどう話せばいいのか、何からどう手をつければいいのかわからず、しばし沈黙。
私は、気の利いた言葉が見つからず、ただ、母親が口を開くのを待つしかなかった。
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大家は、故人を罪人扱い。
母親のことも、共犯者のこどく思っているようだった。
「最後に、御祓いもキチンとやってもらった方がいいでしょ!?」
顔は担当者に向いていたが、その声は、母親と私にもシッカリ聞こえる大きさ。
明らかに、母親に対するあてつけだった。
「とにかく、今日中にニオイだけでも何とかして下さいよ!」
大家は、最後までハイテンション。
吐き捨てるようにそう言い残すと、後姿に肩を怒らせて立ち去った。
「じゃ、そういうことで・・・」
担当者は、みえみえの逃げ腰。
〝あとはヨロシク!〟とばかりに、自分の仕事を私に押しつけて去って行った。
残されたのは、私と母親と汚部屋・・・
そして、〝夏臭や、強者どもが夢のあと〟のような呆然とした空気・・・
私と母親は、何をどう話せばいいのか、何からどう手をつければいいのかわからず、しばし沈黙。
私は、気の利いた言葉が見つからず、ただ、母親が口を開くのを待つしかなかった。
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