それは、ある日の夜のことだった。
「大至急!」
とのことで、私はその前に抱えていた現場を急いで終わらせて、その現場に急行した。
現場は閑静な住宅街に建つ賃貸マンション。
私を呼んだのは不動産管理会社の担当者。
先に電話で話していたこともあって、私達は挨拶もそこそこに本題に移った。
「まいりましたよ!こんなことされちゃって!」担当者は、怒りのぶつける相手を見つけたかのように私に向かってそう吠えた。
「よりによってコレですよ!コレ!」
担当者は、手の平を喉元に当てて顔を顰めた。
そのジェスチャーに愛想笑いの一つでも浮かべて頷けばよかったのかもしれないけど、予め自殺現場と分かっていた私は、黙ったまま返事をしなかった。
ただ、そんな私の心境にはお構いなしで、担当者は次々と質問を投げ掛けてきた。
どうも、こんな仕事を専業にしている私に興味を覚えたようだった。
「誰かがやってくれなきゃ困るとは言え、大変なお仕事ですね」
「まぁ・・・よく言われます」
「身体に着いたニオイはとれるものなんですか?」
「ユニフォームは普通に洗濯すれば大丈夫ですし、身体は風呂に入ればOKですよ」
「へぇ~、それはそうとしても、精神的にダメージを受けることはないですか?」
「精神的ダメージ?」
「ええ、私もこの現場でかなり気が重くなってますからね・・・貴方の場合は一件や二件じゃないじゃないですか」
「はぁ・・・なくはないですけど・・・その中身を説明するのは難しいですね・・・複雑すぎて」
「やっぱ、自殺だと違いますか?」
「ん゛ー、〝自殺だからどうこう〟というものじゃないんですよねぇ・・・」
「ふぅ~ん、そんなもんですかぁ」
「まぁ、生きてくことが決して楽なことじゃないことは、どの現場でも共通して感じますね」
続きはこちら
「大至急!」
とのことで、私はその前に抱えていた現場を急いで終わらせて、その現場に急行した。
現場は閑静な住宅街に建つ賃貸マンション。
私を呼んだのは不動産管理会社の担当者。
先に電話で話していたこともあって、私達は挨拶もそこそこに本題に移った。
「まいりましたよ!こんなことされちゃって!」担当者は、怒りのぶつける相手を見つけたかのように私に向かってそう吠えた。
「よりによってコレですよ!コレ!」
担当者は、手の平を喉元に当てて顔を顰めた。
そのジェスチャーに愛想笑いの一つでも浮かべて頷けばよかったのかもしれないけど、予め自殺現場と分かっていた私は、黙ったまま返事をしなかった。
ただ、そんな私の心境にはお構いなしで、担当者は次々と質問を投げ掛けてきた。
どうも、こんな仕事を専業にしている私に興味を覚えたようだった。
「誰かがやってくれなきゃ困るとは言え、大変なお仕事ですね」
「まぁ・・・よく言われます」
「身体に着いたニオイはとれるものなんですか?」
「ユニフォームは普通に洗濯すれば大丈夫ですし、身体は風呂に入ればOKですよ」
「へぇ~、それはそうとしても、精神的にダメージを受けることはないですか?」
「精神的ダメージ?」
「ええ、私もこの現場でかなり気が重くなってますからね・・・貴方の場合は一件や二件じゃないじゃないですか」
「はぁ・・・なくはないですけど・・・その中身を説明するのは難しいですね・・・複雑すぎて」
「やっぱ、自殺だと違いますか?」
「ん゛ー、〝自殺だからどうこう〟というものじゃないんですよねぇ・・・」
「ふぅ~ん、そんなもんですかぁ」
「まぁ、生きてくことが決して楽なことじゃないことは、どの現場でも共通して感じますね」
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1件は他県からきて飛び降りたらしいのでわかりませんが
その他のは残された家族が可愛そうで仕方がありません。
父親の首吊り遺体を発見してしまった子供もいます。
生きている=乗り越えなければいけない壁がいくつもある。
死にたくなるほどの辛い出来事って
多かれ少なかれ皆あると思う。
残される家族や周り(周辺住民を含め)を想う余裕など無いことは
想像できるといえばできる。
でも…だからと言って
深い心の傷と多大な迷惑をかけて良いという理由にはなりませんよね。
我が家でも1ヵ月前に身内を事故で亡くしているので
人生は何があるかわからないと痛感してます。
残された時間をどう生きるか。
後悔しないように・・・また死んでから迷惑をかけないように
難しいけれど考えたいものです。
・・・長々スミマセン
ありがとうございます。
何事も成功することが必ずしも吉ではないのでしょうね。
自殺をして楽になんてならないんですよ。。。
もしそんな事を考えている人は、思いとどまってくださいね。
・・・今回のお話も心に響くところが沢山ありましたのでこうして書き残していく心の足あとをお許しください。このコメントとして書き記す作業が自分の内なる心の深遠を覗き込み、捕らわれていた心の闇の原因究明とともに、なぜ深い絶望感に苛まれ虚無感に襲われて抜け出せないでいたのか、隊長に教えられた今やっと気づくことが出来ました。
・・・どうやら思いっきり真正面から壁にぶち当たってしまったようですね。(^^;)全力疾走で駆け抜けてきた人生の中で、避け続けていた見たくない現実に真っ向から対峙してしまうというアクシデントに遭遇し・・・。信頼の絆と手酷い裏切りという〝精神的ダメージ〟は、時には生をも易々と手放させてしまう程の強い破壊力、これほどまでに脆いものなのか・・・。
それでも誰にでもやってくる精神的苦痛は、ダメージを弱くするように飲み込むなり受け流すようにして、それでも人は生きていかないとなんですね。生が義務だとしんどいですが、その中でも楽しみを見つけ、うまく折り合い自分にも少しは優しくしてあげて生きていくしかないのですね・・・。
>大丈夫!
いつかきっと死ねるから。
この言葉で思いっきり噴出しました!おかげ様でなんだか気持ちが軽くなりました♪なんだ~。私は生きて存在していてもいいのかって♪(^、^*)そんなに生き急がなくても「そんなの関係ねぇ!」っていうくらいのおおらかな心構えも時には必要ですね。
隊長も時と許す場所があるなら、気持ちに甘えて緊張の紐をゆっくりほどいてくださいね♪(^^*)
>いつかきっと死ねるから
この言葉で少しだけ気持ちが楽になれました。
ありがとう。
>その答はシンプルながら、私にとっては絶対的なものだった。
>(それについては、ここでは省略しておこう。)
>私は、その答を得てから、自殺に対する考え方が変わった。
>極論かもしれないけど、自殺は人殺しと同じこと。
>そして、やってはいけないことなのだ。
>今の私はそういう結論に達している。
隊長さん、こんばんわ!
いつも隊長さんのブログ楽しみにしています。
隊長さんが「自殺はしてはいけないこと」と思うようになった経緯をすこしづつでいいので教えてもらえませんか?よろしくですm(_ _)m
( ^ω^) おむつだお
⊂__つ
(ヽ ゜゜ ノ
∪∪