顔の表情からその中の感情を推察するのは難しい。
この現場に現れた大家の男性は、怒ったような表情をしていたが、実際はどうだかわからなかった。
とにかく、固い表情のまま私達に話し始めた。
このアパートは昭和30年代に建てられたもの。
当初の入居者は若い人ばかり、夢を持った学生や若い独身者で活気に溢れていた。
しかし、築年数が古くなるに従って、入居してくる年齢層も上昇。
近年は老人ホームにでもなったかのように、どの部屋も独居老人ばかりになった。
初老だった故人もそんな時期に入居してきた一人。
近隣ともうまく付き合い家賃もきちんと払っていた故人は、大家の心象もよかった。
それからしばらくの時が流れ、アパートは次第に空室が目立つようになってきた。
しかし、大家は、新たに入居者を募集することもなく、アパートを取り壊す算段を始めた。
そんな中で、故人は最後の住人になった。
そして、アパートは、故人が退去し次第に取り壊されることに決まった。
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この現場に現れた大家の男性は、怒ったような表情をしていたが、実際はどうだかわからなかった。
とにかく、固い表情のまま私達に話し始めた。
このアパートは昭和30年代に建てられたもの。
当初の入居者は若い人ばかり、夢を持った学生や若い独身者で活気に溢れていた。
しかし、築年数が古くなるに従って、入居してくる年齢層も上昇。
近年は老人ホームにでもなったかのように、どの部屋も独居老人ばかりになった。
初老だった故人もそんな時期に入居してきた一人。
近隣ともうまく付き合い家賃もきちんと払っていた故人は、大家の心象もよかった。
それからしばらくの時が流れ、アパートは次第に空室が目立つようになってきた。
しかし、大家は、新たに入居者を募集することもなく、アパートを取り壊す算段を始めた。
そんな中で、故人は最後の住人になった。
そして、アパートは、故人が退去し次第に取り壊されることに決まった。
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人体は殆んど水ですから、
仕方ないんですかね。
ユニットベットで寝て、
身内に迷惑かけないように、
したいですね。
信仰心はないが、
ぽっくり寺に行きたいかな。
今回の仕事は良かったですね。
気持ちよく終れるのは、
そう無いでしょうから…
いつも興味深い話有難う。
これからも頑張ってください
陰ながら応援しています
部屋をきれいにして、依頼主を安心させただけでなく、大家さんの何十年もの思い出を守ったのですね。
読みやすく、心情の伝わってくる文章を拝見し感服致しております。
私の両親、連れ合いの両親共に健在ですが
離れて暮らし疎遠な状態が続いております
もしかしたら、私もこのような事態に遭遇するかもしれないと思い
妙にしんみりした気分になりました
しかし、何故か読み進むうちに
この先の人生に希望というか達観というか・・・
不思議な気持ちにさせられました
これからも、頑張ってくださいとしか言えませんが
応援致しております・・・
頑張ってください。
今回は特に「生きているうちは広い家に憧れるけど、最期は一畳ぐらいで充分だとつくづく思う。」の文章に「そうそう！」と頷いてしまいました
もう最後の時は納体袋に入って就眠を・・・と、とける事を前提として考えてしまっているところが怖い！？（＾、＾；）部屋中に広がる前に早急な発見か、もしくは看取られて無事？逝ける様な最後になりたいものですね・・・。
いつも隊長のお話を羨望のまなざしで読んでいます♪素直に心の内からすごいなーと思う。お仕事の内容もさることながら依頼主様の対応も含め、顔で笑って心で泣いて・・・。そんな人情味のある隊長、カッコいい！素敵です！（o＾▽＾o＊）
今は親戚や子供がいても孤独死すり人って多いですね。 お疲れ様。
大家さんの感慨、思い出、善意をすべてきれいに
守り抜き、
依頼主の方の要望にも応じられた見事な仕事ぶりに心から拍手を送ります。
これから寒くなりますが、お体はどうぞご自愛くださいませ。