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特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

熱気(公開コメント版)

2019-08-13 09:00:04 | 腐乱死体
「暑いですね!」は、もはや合言葉のよう。
長かった梅雨が明けて以降、連日の猛暑・酷暑が私を疲弊させている。
これも四季の趣、夏の味わい・・・とはいえ、若くない身体にはなかなか堪える。
このブログはほとんど休眠状態だけど、私自身は、相変わらず不休で働いているから余計にキツい。
しかし、この盆休み、九連休の人もいるらしい。
が、あまり羨ましいとは思わない。
仮に休みがあっても、こう暑くては遊びに行く気にもなれない。
行楽地は、どこに行っても混んでるだろうし、飲食に使い過ぎたか、今月は早々と金欠気味だし。
そうは言っても、家でゴロゴロしていても暑いわけで・・・エアコン(電気代)が無駄になるだけ。
結局のところ、どうせ汗をかくなら、仕事をしていた方がマシかもしれない。

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面倒(公開コメント版)

2019-01-07 08:50:54 | 腐乱死体
年が明けて一週間が経ち、軽くなった財布と重くなった身体を携えて面倒な日常に戻った人も多いだろう。
その面倒さに、鬱っぽくなっていないだろうか。
一方、年末年始に働いたサービス業等の人達は、これから長期休暇に入るのだろうか。
行くところに行けば、まだまだ正月ムードは残っているだろうから、初詣、飲食、旅行etc・・・楽しめることはたくさんありそうだ。
子供がいる人は学校の冬休みに合わせられないというデメリットはあるけど、混雑は終わっているし、シーズンで高騰した宿泊費等も廉価に戻っているし、そのメリットは大きい。
皆が遊んでいるときに働いた御褒美だ。

一応、私の仕事もサービス業(イメージがそんな感じじゃないけど)なんだけど、今のところ、今月も休暇をとる予定はない。
親戚の結婚披露宴に招待されているので、その日くらい。
多額の御祝儀や会場で会う人々との関わりを考えると面倒臭くもあるけど、普段、喪色ばかりに染まっているので、たまには紅色に触れてみるのも悪くないだろう(不気味な紅色にはしょっちゅう触れているけど)。
それ以外、休暇らしい休暇は、暖かくなる頃にとろうかと思っている。
ちょっとしたレジャーや旅行を考えており、そのため、寝床の枕元に隠した空缶に、時々、500円玉を呑み込ませている。

その枕元で毎朝繰り広げられているのは起床との戦い。

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大失敗(公開コメント版)

2019-01-04 08:49:17 | 腐乱死体
2019謹賀新年。
例年通り、私は、大晦日が仕事納めで、元旦が仕事始め。
大晦日の夜は 紅白を観ながら(なかなか楽しかった)いつもよりたくさん飲み、カップ蕎麦を食べ、零時過ぎまで夜更かし。
で、元旦の朝は、軽く二日酔気味。
ただ、気持ちのいい快晴で、「今年もがんばろ!」といつも通り出勤した

この年末年始、九連休という人も多いらしい。
ということは、三ヶ日が過ぎた今日が仕事始めではなく7日が仕事始めという人も多いということか。
羨ましいのはもちろんだが、同時にその過ごし方が気になる。
家にこもってゴロゴロしてばかりじゃ時間がもったいないし、そうは言っても遊びに出かけてばかりじゃ金がもたないだろう。
結局のところ、私みたいに仕事をしてるのが一番無難だったりして・・・
何はともあれ、私は自らの意志(絶望と穢れた動機)でこの仕事を選んだわけで、ゆっくり休めないこの現状は諦めるしかない。
あとは、この現実の中で喜びを見つけるしかない。

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損得感情(公開コメント版)

2018-10-30 08:54:50 | 腐乱死体
深まりつつある秋、快適な十月も もう終わる。
ついこの前まで、酷暑と闘っていたのに・・・秋は短い。
寒冷な朝の空気と葉の落ちた樹々には、冬の気配すら感じる。
この涼しさは、心身には優しいのだが、「またこの季節が来たのかぁ・・・」と溜息をついてしまうことがある。
持病?の冬鬱もそうなのだが、それは毎晩の入浴。
以前書いたことがあるけど、ケチな私は寒い冬でも湯に浸かることが少ない。
湯を大量に使い捨てることが損なことのように思えてしまうのだ。
だから、シャワーで済ませることがほとんど。
で、寒い日はこれがなかなかキツい。
当然、浴室暖房なんかないし、シャワー(湯)を出しっぱなしにもしない。
だからといって、仕事柄、風呂に入らないわけにもいかず、身体と懐の寒さに身を震わせているのである。

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楽しも(公開コメント版)

2018-09-21 08:10:21 | 腐乱死体
初秋の涼風に、酷暑を乗り越えた安堵と 楽に動けることの心地よさを感じている今日この頃。
「仕事 辞めた?」
「病気?」
「とうとう死んだ?」
長ぁ~くブログを更新していなかったので、そんな風に思われていたかもしれない。
でも、大丈夫。
幸い(残念?)なことに、私は、相も変わらない毎日を送っている。
ある意味で「平穏な毎日」とも言えるが、凝りもせず、身体を汚しながら、社会の地ベタを 汗かきベソかき這いずり回っている。

それにしても、今夏の暑さはキツかった!
夏が暑いのは仕方ないけど、今年は梅雨らしい時季がほとんどなく、早 六月下旬から危険な酷暑がスタート。
当然、その分、作業もハードに。
滝のように流れる汗、熱気に乱れる呼吸、飛び出しそうにバクつく心臓・・・作業中、心が折れそうになったことは何度もあった。
あまりのキツさに、座り込んでしまったこともしばしば。

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勉学の行方(公開コメント版)

2018-05-15 07:37:19 | 腐乱死体
「しっかり勉強しろ!」
「でないと、大人になって苦労することになるぞ!」
子供の頃、親や教師によく言われた。

小学校のときはトップクラスだった私の成績。
私立中学に入ると“中の上”から“中の下”をウロウロするように。
高額な学費を捻出するための共働きがストレスになっていたのか、両親は、上位にいないことに激怒した。

学期が終わって順位が発表される度に、ひどく叱られた。
そして、自分の努力不足・能力不足が原因とはいえ、その都度 悲しい思いをした。
が、高校に入ると一変。

「高校なんて いつ辞めてもいい」と開き直った。
愚かなことに、虚勢やハッタリではなく、本気でそう思っていた。
で、中退を恐れた親は、成績が悪くても怒ることはなくなった。

そこそこ高いレベルの進学校だったけど、私の成績は下の方。
それでも、実態のともなわない能書きと屁みたいな理屈だけは一人前。
俗にいう「不良」とはタイプの違う“不良”で、教師も その取り扱いに苦慮していた。

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飲めぬ話(公開コメント版)

2017-09-05 08:57:00 | 腐乱死体
秋が顕著に感じられるようになってきた今日この頃。
八月が終わり九月に入った途端、気温は急降下。
シチュエーションによっては 日中でも肌寒く感じられ、「このまま秋に直行か?」と勘違いしてしまいそう。
しかし、例年、九月は まだまだ暑い。
このまま、大人しく夏が終わっていくとは思えない。
秋めいてきながらも、暑さがぶり返してくることがあると思う。

当然、暑ければ暑いほど、現場作業では汗をかく。
全身 汗でビショビショになることも、乾いた作業服が塩を吹くことも日常茶飯事。
身を守るため、こまめな水分補給が必要になる。
ただ、私は、一度 作業を始めると、休憩もとらずにずっとやり続けてしまうクセがある。
言葉はおかしいけど“休むのが面倒クサイ”みたいな感じ。
もともとセッカチな性分なもので、“休んでるヒマがあったら、さっさと仕事を終わらせたい”という気持ちが強く働くのだ。
また、熱くなった気持ちを小休止で冷やしてしまうと その後が億劫になるし、気持ちも折れやすくなるから、それを避けたい気持ちもある。
でも、単独作業の時ならいざ知らず、複数作業の場合は、その辺のところはバランスよくやらないと仲間から顰蹙をかってしまう。

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騙し騙され(公開コメント版)

2017-08-21 08:58:23 | 腐乱死体
本年6月12日10:00
“Amazonカスタマーセンター”というところから、
「会員登録の未納料金が発生しております。本日ご連絡なき場合、法的手続きに移行いたします。」
というショートメールが届いた。
一瞬「?」と思ったが、まったく心当たりがない。
念のため、併記されたカスタマーセンターの電話番号を検索してみると、案の定、Amazonを騙った架空請求詐欺。
当然、そんなところに電話するわけはなく、そのまま無視。
もちろん、その後、何の問題も起こっていない。

また、これは、もう何年も前の話だけど、ある日、覚えのない番号で私の携帯が鳴った。


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眠れぬ夜(公開コメント版)

2017-08-07 08:23:19 | 腐乱死体
晴天続きの梅雨が明けた途端、梅雨のような雲雨が続いている。
晴天に比べて少しでも涼しいのは助かるけど、ムシムシとした蒸し暑さには閉口している。
身体を少し動かしただけで汗が吹き出し、水でも被ったかのように全身ビッショリ。
それが乾くと、シャツの襟や袖口は、「人間の身体ってこんなに塩分を含んでるんだ」と感心するくらいの白塩をふく。

これだけ蒸し暑いと、仕事だけでなく家にいても楽じゃない。
エアコンをガンガンかければいいのだろうけど、省エネ派(ただのケチ)の私は、あまりエアコンを使わない。
だから、せっかくシャワーを浴びても、すぐに汗みどろになる。
しかし、就寝時はそうも言っていられない。
さすがに、エアコンなしでは眠れない。
25℃・二時間後OFFに設定し、同時に扇風機を回しながら横になる。

それでも、安眠には縁遠い。
暑さのせいだけではなく、もともと、私は酷い不眠症。
暑かろうが涼しかろうが、夜中に何度も目が覚める。
そして、目が覚める度に時計を見るのだが、実際の時刻は自分の体内時計とほぼ合っていて、そのことに満足したりしている始末。
更に、このところは、その不眠症が重症化。
「仕方がない」と諦めてはいるけど、起床時に襲ってくる睡魔と、昼間の運転中に襲ってくる睡魔に悩まされている。


「管理物件で孤独死腐乱が発生!」
「警察によると、中はかなり酷いらしい!」
「できるだけ早く見にきてほしい!」

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逃げ道(公開コメント版)

2017-05-22 08:52:31 | 腐乱死体
特殊清掃の依頼が入った。
依頼者は初老の男性で、現場となったアパートの大家。
男性は客面することもなく、礼儀正しく言葉遣いも丁寧。
その語り口は、謙虚な人柄を感じさせるものだった。

いつものごとく、私は、男性と日時を合わせて現地へ。
まずは、男性の要望に従って、現場近くの男性宅を訪問。
男性の腰の低さからは想像できないくらいの豪邸で敷地も広く、何度も番地と表札をみて間違いがないことを確認。
金の力に弱い私は、やや緊張しながら門扉のインターフォンを押した。

男性は、すぐに表にでてきた。
そして、電話と同じ雰囲気で、丁寧に頭を下げてくれた。
私は、玄関先で簡単な挨拶を済ませて鍵を預かるつもりだったが、男性は先に話したいことがあるようで、私を家の中へ上がるよう促した。

足元に置かれた高級そうなスリッパをすすめられた私は、靴下の汚れを気にしながらそれを履き、応接間の扉をくぐった。
通された応接間は豪華、置かれた調度品もまた高そうなものばかり。
一方の私は、くたびれた中年男+貧相な作業服姿。
どう見てもミスマッチな私は、ソファーに腰掛けるのが躊躇われたが、立ったままというわけにはいかない。
背もたれに背中をつけないよう浅く腰掛け、出されたコーヒーの苦味に起こった出来事を重ねながら、男性の話に耳を傾けた。


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