せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ブッドレア、セイヨウニンジンボク

2010-07-18 | 日記

畑の脇に植えられていたフジウツギ科ブッドレア(フサフジウツギ)。

円錐状花序を出し、淡紫色の小さい花を多数つける。濃い赤紫色で匂いがいいので虫が集まってくる。


民家の庭先で薄紫の涼しげな房状に咲く花を見つけた。5~7つの披針形の小葉に裂けた掌状複葉が特徴のクマツヅラ科セイヨウニンジンボク。

ホルモンのバランスを整えるハーブとして使われるらしい。

クズ、オイランソウ、オシロイバナ

2010-07-18 | 日記
昨夜は大学の同窓会があった。これまで中学高校を含めて初めて同窓会というものに出席した。あまりに長い時間の空白を感じて少し気鬱になりそうだった。みんな年取って元気そうで不思議な気分、何か自分だけが取り残されたような感じがした。連続ドラマの数話を飛ばして見ているのとも似ている。一方で何人かの懐かしい友と会えてとてもうれしかった。


ここ数日は天気が良くてもう梅雨明け?と思うほど。郊外では青田が澄んだ空といいコントラストを成して、白い雲はのんきに漂い、ポケモン柄の飛行機が飛んでいく。

ANAボーイング747かな?



用水路の土手にはクズが一面に広がっていた。

クズ餅も葛根湯もクズからとれる。


そのクズの茂みの隙間に白いハナシノブ科オイランソウ(フロックス)が咲いていた。

ピンクはよく農家の庭先で見かけるが白はあまりこの辺では見かけない。

 
オシロイバナも咲いていた。オシロイバナは花の模様があるのが面白い。白色・ピンク・黄色・絞りなどいろいろ。

大賀ハス、熱帯スイレン、スイレン、オニバス、アメリカアサザ

2010-07-15 | 日記
大賀ハスが咲いているという話を聞いて、先週の金曜日7/9の夕方小雨の中、公園に行ってみた。
「昭和26年3月、千葉検見川東京大学グランド地下より発見された3粒の蓮の実は、蓮の権威者大賀一郎博士に依り、約2000年前のものと鑑定され、その年の5月発芽し、翌年7月18日見事に開花した。」と記念碑には記されている。


残念ながらすべて花は閉じていた。夕方は閉じるのだろう。

性分からどうしても中が見てみたくて、少し開いてみると、雌しべと雄しべがはっきりと見えた。



今月はじめ(7/4)に関西に出張の際にみた水生植物

熱帯スイレン

こんなに美しい色のスイレンは他にあるだろうか?

スイレン
  
明るくなると開き暗くなると閉じるので、漢名の睡蓮という。

オニバス(鬼蓮)はスイレン科の一年生の水生植物

葉の裏側や葉柄には鋭い棘がある。

アメリカアサザ

ミツガシワ科 オーストラリア西部の水辺に生育する多年草(水草)。浮葉植物。

ハンゲショウ

2010-07-14 | 日記
漢方薬で半夏厚朴湯というものがある。半夏とははサトイモ科カラスビシャクの塊茎でその働きは水分代謝の調整などといわれる。もともと半夏とは夏至から11日目(7月はじめ)のことをいい、このころにカラスビシャクは生えるらしい。カラスビシャクはまだ見たことがないけどウラシマソウを小さくしたようなものだというから大体想像はつく。ドクダミ科ハンゲショウ(半夏生)もまた名前の通り今ちょうど花が咲いて見ごろ。


近所の公園の水辺に雪をかぶったように全体が白く光に反射している草があった。近づいてみると上部の葉だけが真っ白で不思議な感じがする。ドクダミ科ハンゲショウだった。ドクダミが花序の下に4枚の白い苞(総苞)があるのに相当するのだろうか。以前、山の中で遠くから木々の葉が真っ白に見えたので近づいてみると実はマタタビの葉だったことがある。ハンゲショウの白い葉はマタタビの白い葉と似ている。どちらも葉の表側の表皮の葉緑素だけが抜けていて裏は白くない。

 
花は両性。花被はなく、雄しべは約6個、雌しべは1本で先端は4裂しているように見える。


マタタビの葉。2009/8/3撮影。

ニホンカナヘビのバトル?

2010-07-11 | 日記

晴れていた午前中に遭遇した爬虫類のバトルを思い出して、太古の恐竜の時代に行われていた光景を連想した。

何が原因かは分からないが一匹のトカゲ(ニホンカナヘビ)は、もう一匹の腹部に噛みつき、噛まれたカナヘビは必死で草むらに逃げるのだが、もみ合いになった後噛みつかれたカナヘビは完全にはがいじめにされてしまった。

何とかしてあげないと可哀そうだと一匹のカナヘビのしっぽを持ってみたが噛みついた口を放そうとはしない。仲間同士でこれほどまでの戦いをしなくてもいいのに、と思いながら絡み合ったトカゲを草むらに放り投げた。。。。ところが、人間の偏見というのは怖いもの。後でネットで調べてみると実はこれこそカナヘビの愛の営み、交尾そのものであった。驚くべきことに交尾の前に雄は雌の腹に噛みつき、そのあと膝十字固めの様な体位で雌を固定して交尾にもっていく。言われなければこれが交尾だとは分からないだろう。よく見ると雌の表情は確かに穏やかで決して苦しそうでもない。


公園の石塀の隙間からでて日に当たって休んでいる別のトカゲを見つけた。しっぽの輝く青色が印象的。近づいて写真を撮ろうとしたがすぐに逃げてしまった。ニホントカゲは本来の日本のトカゲで金属光沢があり特に幼体ではしっぽがきれいなメタリックブルーになっている。幼体の体色は黒地に金色の縦条があり成長とともに消えていき成体では薄い褐色になるらしい。


オオシオカラトンボが飛んできて近くにとまった。夏が来たのを実感する。

ノウゼンカズラ、インドハマユウ、トウネズミモチなど

2010-07-11 | 日記
今日は参議院選の投票日。投票所は小学校。途中の空き家になった家の立派な庭にはノウゼンカズラとインドハマユウ(ヒガンバナ科クリナム属)が満開。

ノウゼンカズラ。付着根を出して他の木などに絡みついて伸びていく蔓性植物。

インドハマユウはハマユウと同じクリナム属。ハマユウは花びらが細く花の数が多い。インドハマユウは葉はハマユウとそっくりで花はテッポウユリににている。


横に自生しているモクセイ科トウネズミモチのクリームがかった白い花も独特の香りがしている。

雄しべは2本、雌しべの柱頭は花冠からわずかに見える。


この細い路地の脇にはトキワツユクサが群生している。

 
雨が降り出し急いで戻る。家の周りにはユリ科オリヅルランやアスパラガス・スプレンゲリーの小さな花が咲いている。

タカトウダイ

2010-07-11 | 日記

雨上がりの朝はすがすがしい。貝塚の林の横には野原が広がっていて、そこに背丈ほどの不思議な形のトウダイグサ科 タカトウダイ がそちこちに頭をもたげていた。奇妙な幾何学的な造形を観察している間だけは右肩の痛みが消えている。


茎の先で5枚の葉が輪生している部分の中心から、5本の柄が広がって、それぞれに3枚の苞葉がつき、中心には黄色い花が見え、同時にそこから3つの小さな柄が出る。その柄の先に2枚の小苞葉が出て、その間に杯状花序がつく。雄花は花弁のように見える4個の腺体があり、その間から雌花が出る。タカトウダイの花は花弁がない。子房の表面には突起がある。

 
長楕円状披針形の葉は互生する。秋には紅葉がまた美しい。これは同じ場所で2009/11/18撮影。

モントブレチア

2010-07-09 | 日記

最近は公園の隅や花壇などで咲いているのをよく見かける。鮮やかな橙色がとてもきれいで目立つアヤメ科モントブレチア。

 
花にはアリが集まる。葉の並び方が檜扇という扇子に似ているので、ヒメヒオウギズイセンともいう。アヤメ科の葉はたいてい扇を広げたような形をしている。

ムクゲ

2010-07-09 | 日記
 
ムクゲは韓国の国花。ムクゲといえばお墓に咲いているイメージがある。確かに今朝も霊園を散歩中にムクゲが太陽に向かって大きく花弁を広げていた。生きているときは野心に燃え、出世を望み、金儲けに腐心し、抑えきれない欲望などの煩悩をかかえていた魂もこの霊園ではただひとつのムクゲの花のように微笑みながら日の光を浴びていてそれだけで幸せでいられる。一日限りの花の命でも充実していれば何の不足もないと言っているようだ。


同じアオイ科のハイビスカスやフヨウ、モミジアオイなどと花は似ている。筒状になった雄しべが雌しべを包みこんでいて、まるで雌しべの花柱から雄しべが出ているようにみえる。

カミヤツデ

2010-07-09 | 日記
早朝の通勤時に、住宅地で大きな葉を茂らせている5mくらいの樹木を見かけた。

近寄ってみるとウコギ科カミヤツデ。こんなに大きくてりっぱなものは初めて見た。葉の大きさは50cm以上あるだろう。なんとなく神々しさを感じる。

 
葉脈の走り方がヤツデとは違う。

キョウチクトウとセイバンモロコシ

2010-07-07 | 日記
記憶は図書室のようなもので、開かない本はホコリがかぶりいつの間にかその存在すら忘れてしまう。しかし一度手にとって開いてみるとまた次々と連鎖的に様々なことを思い出す。大学の同級生のうち亡くなったのは3人でみんな癌だった。神はその犠牲者をひとりひとり無作為に選択しているから、人間はいつまでもその恐怖から逃れられない。亡くなった旧友が学生時代に何気なく語った言葉が、記憶の奥の引き出しから突然出てきて耳元にこだまする。その声はなぜか皆、上機嫌で大笑いしながら意気揚々と語っている。もしかしたら彼らは早くこの世を去ることを予期して、懸命に突っ走って生きていたのかなあ。


キョウチクトウ(キョウチクトウ科)

いつもの霊園を歩くと白い花をつけた樹木が目についた。

街路の路側帯や公園木などにも数多く植栽されているキョウチクトウ。風車のように今にも回り始めそうな形の花弁。テイカカズラにも似ている。
 
花には赤、白、ピンク色などがる。花の中心部には糸状に裂けた附属体があり、筒状の花弁は先端が5つに分かれている。こちらは児童公園で2009/6/29撮影したもの。


セイバンモロコシ(イネ科)

いつもの霊園の野原でひときわ背の高く、人の背丈くらいあるイネ科のセイバンモロコシがあちこちに生えている。繁殖力の強い雑草なので道端などでもよく見かける。

雑草とはいえ均整がとれた姿がいい。

今その紫色を帯びた円錐花序は美しい。

  
葉鞘の葉舌には短い毛がはえ、葉耳は張り出す。花序の枝は輪生し、軸から無柄で芒のある花がつき、その花の穎の基部から柄のある芒のない花と次の軸が伸びる。

タケニグサ、ノカンゾウ、チダケサシ、ウツボグサ

2010-07-06 | 日記

職場近くの縄文貝塚の森に行く途中に野原が広がっていて、無数のハルシャギクが太陽の方を一斉に向いている。赤と黄色がなんと鮮やかなんだろう。


クヌギやハリエンジュの林の中にユリ科ノカンゾウが咲いていた。昨日見たヤブカンゾウと違い一重。


すぐそばに人の背丈ほどのケシ科 タケニグサが白い花を咲かせている。
 
葉の形はとても面白い。円錐花序に小さな花を多数つける。花が咲くと直ぐに花弁は落ちるので糸のようにみえるのは多数の雄しべ。


小道の脇には、ユキノシタ科チダケサシが茎上部に薄い桃色の円錐花序をつけている。

花はよく見るととても美しい。
似ている花には、トリアシショウマ(ユキノシタ科)、アカショウマ(ユキノシタ科)、ヤマブキショウマ(バラ科)などがありどれも似ていて紛らわしい。


チダケサシのすぐわきには紫色の20cmくらいの花が見えた。シソ科ウツボグサ。

ウツボとは弓矢の矢を収める「靫あるいは空穂」からきているらしい。確かに太い花穂がウツボに似ている感じもする。

梅雨の合間にあっという間にいろんな花が咲き散っていく。追いつけないなあ。

ヤブカンゾウ、クチナシ、モッコク

2010-07-05 | 日記
先週は当直あり会合あり、そして土曜日昼から大阪出張で昨日夜帰宅。そして今日も会合でたった今帰宅。忙しい毎日。肩の痛みは相変わらずだが土曜日は右肩甲骨の内側部の筋肉のうずくような痛みがあった。耐えきれず、以前和漢診療の先生から頂いた皮内針をちょうど痛いところに刺してみた。すると今日は不思議なことに筋肉の張りがいっぺんに取れて痛みが消失している。今までこんなに効果あると信じてはいなかった。あとは肩の痛みだけ。

今朝は久しぶりで職場そばの公園を散歩。


公園の隅のやぶの近くで、濃い橙色がとても目立つ花を見つけた。

ヤブカンゾウの八重咲きの花。静かにひっそりと咲いている。


ビヨウヤナギが最後の美しさと輝きを放って薄暗い木陰をほのかに照らしているようにみえた。

この公園の雲梯で懸垂をするのがついこの間までの日課だった。肩痛が始まってから中断していたが久しぶりで懸垂20回、楽々できた。2セットしようと思ったが止めておくことにした。

 
ふと何かいい香りが漂ってきて見回すとそこには八重咲きのクチナシがたくさん咲いている。葉の陰に隠れたのは誰だ?いたずら小僧を見つけた、カマキリの子。


隣には面白い形をしたモッコクの白い花も今咲いている。

花弁は5枚。とてもツバキ科とは思えないなあ。

マツヨイグサとコマツヨイグサ

2010-07-02 | 日記
今週は朝ずっと職場近く霊園を回っている。あちこちの野原にしぼんだ赤い花を見かける。上の写真はマツヨイグサ。ここには少し大きめのマツヨイグサと小さいコマツヨイグサが多い。アカバナ科マツヨイグサ属にはそのほかにオオマツヨイグサ、メマツヨイグサなどがあるが、ここではまだ咲いていない。


マツヨイグサは夜咲いて昼間はしぼむので朝はまだ一部は咲いている。葉は線形。

 
コマツヨイグサは葉に切れ込みが多いのですぐにわかる。