せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ダンドク、フウリンブッソウゲ、インドザクラ、メハジキ、ピンクノウゼンカズラ

2013-09-18 | 日記
江戸中期の漢方医、吉益東洞は「万病は唯一毒、衆薬は皆毒物なり。毒を似て毒を攻む。毒去って体佳なり」と万病一毒説を唱えた。毒(薬)が身体の中の毒(病)に当たって瞑眩(めんげん)し、(病毒が)身体の外に出て病が治ると考えた。瞑眩とは生体の好転反応のこと。これは当時誰も思いつかなかった発想らしい。視点を変えれば見えなかったものが見えてくるのは昔も今も変わらない。物事の理解は視点が大事。広い知識と深い見識があることは前提であるけれども、良い位置取りで観察し先入観にとらわれずに考えることがいい発想につながる。



ダンドク  カンナ科

何故か分からないがこの薬草園にはこの植物があちこちに植えてある。繁殖力が強いのかもしれない。名札がどこにもないので何という名か家に帰ってネットで検索した。


葉の雰囲気からカンナの仲間だろうと思って検索してみるとダンドクという変な名前。ダンドク(Canna indica L.)は、熱帯から温帯に生育するカンナ科の多年草でカリブ諸島、熱帯アメリカ原産。園芸種のカンナの原種である、と説明されていた。


花の構造は、複雑なのかどうなのかも分からないくらい変な花。赤色から黄色の花弁化した雄しべが3個あり、そのうち1個に葯がつき、さらに1個は反り返って唇弁になっているらしい。


果実。

中国では美人蕉と呼ばれ、花を止血薬とし、根茎を急性黄疸型伝染性肝炎、喀血、白帯、月経不順などに使用するらしい。やっぱり薬草だった。



フウリンブッソウゲ (風鈴仏桑華 フウリンハイビスカス) アオイ科

見上げると一輪のハイビスカスが風鈴のように下向きに咲いている。花柄は下に長く伸びて大型の五弁花には細く深い切り込みがある。


ハイビスカスが通常一日花なのに対して、フウリンブッソウゲは何日も咲く。



インドザクラ (ナンヨウザクラ) トウダイグサ科

以前温室で見たことがあったがその時はナンヨウザクラと名札に書いてあった。鮮やかな赤が印象的。


学名はJatropha integerrimaで、トウダイグサ科ヤトロファ属の常緑小低木。



メハジキ シソ科

どこにでもありそうな雑草にみえるが、薬草花壇に植えてあるから薬草だろう。名札にはメハジキ。
調べると日本、台湾、朝鮮、中国などアジアに広く分布する草本で、道端や野原などいたるところに自生するという。






メハジキは、2年草の草本で茎は四角で真っ直ぐのびて、高さは2mになる。メハジキの全草を乾燥した、益母草(やくもそう)を、産後の止血、月経不順、めまいに用いる。  



ピンクノウゼンカズラ  ノウゼンカズラ科

ノウゼンカズラは橙色か赤に決まっていると思っていたから、この薄桃色のノウゼンカズラを見て驚いた。何とも優しい感じ。


花冠は5裂。葉は奇数羽状複葉で対生、小葉は長楕円形で先が尖る。


学名はピンクノウゼンカズラ Podranea ricasolianaとノウゼンカズラ Campsis grandifloraで属名が異なっている。ノウゼンカズラは中国原産、ピンクノウゼンカズラは南アフリカ原産のつる性落葉低木。

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