せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

天然記念物大クス

2014-08-16 | 日記
随分前に勤めていた県境の町に用あって出かけた。そのついでに近所にある「天然記念物 大クス」を見に行った。以前一度訪れた時は夕方で大きなクスノキだなあと見上げた記憶がある。


高台に位置する神社の境内に生える巨木は国の天然記念物。樹高約20m、根周り約27.5m、幹周り約12m、樹齢1300年から1500年と言われ、近づくものを圧倒する迫力がある。


隣にはやや小ぶりではあるけれども小グスと呼ばれる同様の大木がある。これは江戸時代の元禄年間に大クス北側の枝が地上に垂れて根を張った木で、明治までは枝で繋がっていたという。写真では左奥に見える。


近づいて上の枝を見上げてびっくり。これはクスノキではないことを発見。クスノキの葉ではない。


根元のひこばえの枝先にはタブノキ独特の頂芽がみられる。大クスといってもクスノキではなくてタブノキの巨木だった。どちらもクスノキ科であることは間違いないからインチキではないと自分では納得。タブノキにしても樹齢1300年から1500年とはすごい。日本の中央からはかなり離れた田舎ではあるけれど奈良時代以降の時代を遠くから見続けてきたこの巨木に敬意を払おう。

ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科

この巨木の根元にヨウシュヤマゴボウが美しい花を咲かせていた。ヨウシュヤマゴボウは日本では明治時代初期以降、各地で雑草化している帰化植物だから、この大クスにとってはまだまだ新参者。

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