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ウメノキゴケの生えたウメの木に大きなカマキリを見つけた。オオカマキリとは少し違って腹が横広い。ハラビロカマキリだろう。
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離れて観察していると体を前後に小さく振動させながら少しずつ上に登っていく。パーキンソン病ではあるまいしその震えるような小刻み歩行は一体何を意味するのだろう。リズムをとっているようにも見える。獲物や敵に移動しているのを悟られない方法なのかもしれない。
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カマキリの目は不思議。黒眼すなわち瞳がいつも観察者を見ている。カマキリの目は複眼なので瞳が存在するはずはない。この黒点は偽瞳孔(pseudopupil)と呼ばれて複眼を構成する個眼の奥を覗ける方向のみが黒く見えている。確かにカマキリは360度どの方も見えるんだ。