せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

トラノオシダ、ミドリヒメワラビ、リョウメンシダ

2011-12-03 | 日記
秋になり街路樹の紅葉も次第に落ちて枯れ葉が舞うとき心の中でも一陣の風が吹き抜けるような気がして立ちすくむ。もう12月。今年もいろいろあった。後ろを振り返る余裕などまだないからただ前に進むのみ。


日本にはシダが630種類記録されていてその数はイギリスの9倍に相当するらしい。まさにシダの宝庫。森や山をたくさん残してそこにいる生き物たちの多様性をいつまでも維持してほしい。誰も目もくれない藪や茂みの中にこそ宝物が眠っていて新たな発見があるから。



トラノオシダ チャセンシダ科

林の入り口近くの道端に小さな可愛いシダを見つけた。2回羽状複葉。


柔らかい革質で無毛。葉柄には浅い溝がある。


ソーラスは長楕円形。葉柄の裏面は紫色になる。



ミドリヒメワラビ ヒメシダ科

トラノオシダのすぐ近くで鮮緑色で柔らかい葉の大型のシダを見つけた。あたりに群生している。


小羽片の基部に柄がつき、羽軸に狭い翼がある。


ソーラスは中肋と辺縁の中間につき、包膜は小さい円腎形。



リョウメンシダ オシダ科

スギ林の外れの湿地帯に入るところに葉は黄緑色から明るい緑色で、2回羽状複葉だが何故か不思議に見えるシダがあった。


これは葉表の様子だが葉表の中軸、羽軸が上に浮き出ているために裏面に見える。表は裏に見え逆に葉裏は表に見える。


葉表の中軸に溝がある。


こちらが葉裏。