せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

猛暑のクズの花

2011-07-18 | 日記
それにしても暑い。こんな日に外を帽子もかぶらずカメラを片手に歩き回っている者はよっぽどの変わり者か夏が好きな者だろう。例によって霊園の裏山に出かけてみた。

この地域は送電線が通っているから電波障害地区に指定されている。手前にはオギとススキの野原がありそれを周り取り囲むように林が広がっている。霊園側の林はアシの湿原となっている。この一帯がとても気に入っている。何度来ても新たな発見がある。日々の雑事もしばし忘れることが出きる。


クズ

クズの成長する速度はものすごい。先月来た時はまだクズは一部に見られただけだったのに、今では草むら一面がクズで覆い尽くされてしまった。

クズの花の色も香りも強烈で生命力にあふれている。熱気のこもった色と香りが魅惑的。



ツマグロヒョウモン

クズの花を写真におさめているとツマグロヒョウモンのオスがやってきてすぐそばにとまった。飛んで行ったかと思ったらまたやって来た。いい奴のようだ。



ナワシロイチゴ 

喉が渇いていたときにこのイチゴを見つけたら食べてみないわけにはいかない。食べてみると甘酸っぱくて美味しい。



ヘメロカリス ユリ科
 
谷津田の休耕田に橙色の花を見つけた。山の中にあればきっとノカンゾウかヤブカンゾウと思っただろう。畑に植えられているから多分、園芸種のヘメロカリスかなあ。

中に入り込んでいるのはアゲハ蝶。



ヤマユリ

あまりに暑くて熱中症になりそうなので霊園の水道水を頭からかぶったあと日陰を求めて林に入った。周りの紫外線がきつかったせいで雑木林の中は暗く感じる。白いものがあちこちに点々としているのに気付いた。ヤマユリがひっそりと咲いている。

ヤマユリが咲いているということは昔からの自然が残っているからだろうと思い少し嬉しくなった。



オニユリ

谷津田では近所の人が植えたと思われるオニユリがちょうど咲いている。

鮮やかでこの暑さもなんのそのといった感じ。



チダケサシ ユキノシタ科 

谷津田の林縁ではピンクのアスチルベに似た花が咲いている。

花弁は5枚らしいが数えられないくらいに小さな花が密についている。
 
葉は羽状複葉。



ムラサキカタバミ カタバミ科

イモカタバミも似ているが花弁中央部の色が薄いのがムラサキカタバミで色が濃いのがイモカタバミ。



ヤブミョウガ ツユクサ科

ヤブミョウガはツユクサ科、ミョウガはショウガ科で全くの別種。

花柱が雄しべよりも長い両性花(右側)と花柱が雄しべよりも短い雄花(左側)がある。



ボタンクサギ クマツヅラ科

クサギの仲間だけあって葉は独特の臭いがある。でも花の美しさはアジサイ並みかそれ以上かもしれない。