せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

コブシ

2010-03-20 | 日記
今あちこちの山で高木のコブシが白い花を咲かせ真っ白な雪をかぶったようで遠目にも美しい。
7年前母は誕生日3/25日に亡くなった。もう先週、混まないうちにお墓参りは済ませた。いろいろなことが浮かぶ。大学生のときに一度だけ母と草津温泉に2泊3日の旅行をしたことがある。まだ当地では雪が残っていたが、ちょうどコブシの咲くころ今頃のことだった。自分が小学生低学年のころのある日、母は和服を買ってきた。とても大事そうにしていてまたうれしそうにみえた。次の瞬間テーブルの上に置いてあった牛乳がその着物の上に倒れて真っ白になった。大慌ての母の姿は子供の目にも忘れられない。白いシミを見る母の落胆は今想像しても悲しい。あの汚れていない和服を着せてあげたかった。一度起きてしまったことは取り返しがつかないのに過去の後悔をどうして今でも感じるのだろうか。
 
駐車場脇の児童公園にあるコブシが満開になった。このコブシは手ごろな大きさでその花がよく観察できる。コブシの花弁は6枚でがく片は小さい。ハクモクレンは花弁とがく片が同じ大きさなので花弁9枚あるようにみえる点がコブシと異なる。なかにはすでに花びらが落ちかけているものもあった。

これはまだつぼみ。花の下に小さい葉を一枚つける用意しているのがかわいい。

細長い花びらが10数枚あって垂れ下がるシデコブシもある。これは職場近くのお宅の庭のシデコブシ。

シモクレン

2010-03-20 | 日記
3/17朝、県立公園を歩いてシモクレンの開花を確認した。遠くに見えるのはハクモクレン。シモクレンの花弁は6枚、がく片は3枚で花弁より少し小さめ。濃い紅色は花弁の外側だけで、花弁の内側は白。
 
花は上向きに咲き、全開せず半開状に咲くので中を覗き込むのは大変。真っ赤に色づいた雄しべ、雌しべが多数ある。これはなかなか見られない秘密の場所かも。

ツクシ(スギナ)

2010-03-20 | 日記
以前シカゴに住んでいたことがある。ダウンタウンに巨大なコーン型駐車場があり、ちょうどこんな形をしていた。これはツクシを下から見上げたもの。ツクシはスギナの胞子茎のことで、頭には多数の胞子嚢がつきここから胞子がでるらしい。
 
ツクシの鞘状の葉のことをツクシの袴というそうだ。

ノミノフスマ

2010-03-20 | 日記
職場近くの遊歩道の脇は田んぼが広がっている。足元に小さな白い花がたくさん咲いていた。花弁はよく見ると10枚ではなくてウサギの耳の形をしている花弁が5枚ある。ハコベの仲間であることはすぐわかったが、葉や茎に毛がないので調べてみるとナデシコ科ノミノフスマというらしい。
 
花は雄しべは5本

ヒメオドリコソウ

2010-03-20 | 日記
3/18パソコンのキーボードにお茶をこぼして使用不可能になってしまった。マウスだけでは不便極まりない。
多くの花が見頃になっていて散歩始めると前に進めないほどだ。ビーグル号航海記の中でダーウィンがブラジルに上陸した際の感想がある。「生物はいたるところ充満していて眼をひくものに限りがないので、ほとんど歩くこともできないほどである。」この気持ちが少しでもわかるような気がする。埋立地に新設された公園よりも、足場が悪くて歩きにくくても数え切れないほどの生物の多様性がそのまま残っている環境が好きだ。
石垣の隙間にしぶとく生えたヒメオドリコソウが朝日に照らされて鮮やかに見える。これは3/13朝撮ったもの。
 
 
ヒメオドリコソウとホトケノザは花は似ているけど下唇の模様、花のつき方、葉の形が全く違う。3/18同じ場所に両方が咲いていたのを見つけた。それぞれの写真の中の左がヒメオドリコソウ、右がホトケノザ。