せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

クマノミズキと縄文土器

2010-03-11 | 日記
天気がいいので急いで県立公園まで足を延ばすことにした。落葉樹なかでもクヌギ、イヌシデ、クマノミズキが多い。クマノミズキは若枝は無毛で稜があり赤褐色を帯びていて、葉は対生。冬芽は裸芽で、灰色の毛が密生している。

木の根元を見ると何故か貝殻だらけ。そう、ここら一帯は数千年前の貝塚の跡だったらしい。ということはこれらは縄文人の捨てたもので、もしかしたらこの石は縄文土器の破片かも?確かに縄文らしい文様が見える。辺りを探すと他にもたくさんの破片が枯葉に埋もれている。あっという間にタイムスリップで縄文人とつながった気がした。昨日鎌倉鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れたと報道していたが、鎌倉幕府成立からでも千年もたっていない。縄文時代はそれより千年以上さかのぼる。この土器を作った縄文人が自分の祖先である可能性はあるのか?もしも近親婚がなかったとしたら親は2人、その親は4人、10代さかのぼると2の10乗=1024人で約1000人。20代さかのぼった祖先の数は2の20乗で約100万人、30代さかのぼると10億人となる。1代が30年として30X30=900年で10億人の祖先がいるから、この論理が正しければ日本人は全員親戚ということになるだろう。つまりこの土器を作ったのは自分と血のつながった祖先である可能性は十分ある?以前に見た「オーロラの彼方へ」という映画を思い出した。主人公は父が愛用していた無線機で亡き父と交信する。過去と現在がつながっている不思議を感じる映画だった。

これはイヌシデの冬芽。

こちらはアカシデの冬芽。

コシアブラ

2010-03-11 | 日記
昨年秋に見つけたウコギ科コシアブラの冬芽を確認するために雑木林に入り込んだ。頂芽は円錐形で芽鱗がある。葉痕は冬芽をとりまいていて面白い形をしている。新芽が出ても誰かに採取されなければいいのだが。

長い葉柄がある掌状複葉で互生。これは2009/11/4撮影。

ムラサキハナナ

2010-03-11 | 日記
朝から快晴。こんないい天気は最近ではめずらしい。朝5時20分に家を出、職場の近くの市営霊園に車をとめた。すでに6時をまわって日が昇り始めた。そこから少し雑木林にそって歩くと足元で紫色のアブラナ科ムラサキハナナがもう咲き始めている。ナノハナの黄色があちこちに見られる中でこのすみれ色がとても新鮮でいい。 紫のダイコンの花が好きだという年寄りがいた。きっとムラサキハナナのことをいっているのだろう。ショカツサイ、オオアラセイトウ、ハナダイコンなどの別名がある。花の中央に6本の雄しべと1本の雌しべがあり、雄しべの葯と雌しべの柱頭はいずれも黄色。

群生しているとすばらしい。これは2009/4/9撮影。

これはナノハナの仲間のセイヨウアブラナかな?