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吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

武蔵野珈琲店マスターのイタリアカフェ紀行⑥ ドネイ/ローマ

2007年06月17日 | イタリアのカフェ・バール紀行

ドネイの外観(上)(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第6回目は、ローマの「ドネイ」です。
 1946年に開店したドネイは、フェリーニ監督の代表作として知られる映画「甘い生活」の舞台となったヴェネト通りに面し、老舗の高級ホテル「エクセルシオール」の1階にある店です。
 エリザベス・テーラーとリチャード・バートンが激しい恋に落ちたのも、この店での出会いがきっかけだったそうです(参考「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」)。

(マスターのコメント)
 「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」という本で見た写真の中の客達のあまりのかっこよさを意識して、わざわざネクタイを持っていったのですが、絞め忘れてしまいました。
 ローマ社交界の中心はこの店といわれるだけあって、ほんとに素晴らしいバールなのですが、まだ開店していなかったので、レストラン(画像左 バールとは入り口が別になっています)でカプチーノ(画像右下)をいただきました。


(参考Web)
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


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武蔵野珈琲店マスターのイタリアカフェ紀行⑤ カフェ・ロサーティ/ローマ

2007年06月02日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・ロサーティの内部(上)と外観(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第5回目は、ローマの「カフェ・ロサーティ」と「カフェ・カノーヴァ」です。

(マスターのコメント)
 ヴェネト通り(画像)からボルケーゼ公園を巡り、ピンチョの丘に立ちました。この丘からはローマ市街、遠くにヴァチカンを望むことができます(画像:ピンチョの丘からポポロ広場を望む)。サン・ピエトロ大聖堂に向かう為、丘を降りるとポポロ広場でした。この広場にはオベリスクを中心にして、向かい合うように、カフェ・ロサーティとカフェ・カノーヴァがあります。
 この日はバール、カフェを8店から9店位はしごする予定でしたので、残念ながら、ここはロサーティだけにしました。


 ロサーティは1922年の創業で、昔は貴族の館だったとか。2階席からは広場を眺めることができます。
 左の画像は、バンコ(カウンター)越しを撮ったものですが、中央に据えてあるのがエスプレッソコーヒーのマシンです。
 朝の8時半頃でしたが、男性より女性の通勤客の方が多く、彼女らはちょこちょこっとエスプレッソを飲んで行きます。私はそんな朝の店の風景を眺めながら、「ウン・カッフェ・ペルファヴォーレ」(旅行前に店のスタッフからイタリア語の特訓を受けた成果)と言ってエスプレッソを注文しました(1ユーロ)。


 カノーヴァ(画像右)のほうは1953年開業の比較的新しい店で、イタリアを代表する映画監督フェリーニも常連だったそうです。落ち着いた雰囲気のテラス席があります。
 
(参考Web)
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行④ カフェ・コーヴァ/ミラノ

2007年05月19日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・コーヴァの内部(上)(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第4回目は、ミラノの「カフェ・コーヴァ」です。
 ミラノの高級ショッピング街、モンテナポレオーネ通りに面した老舗のカフェです。種類豊富なケーキ類(左下)も人気なのだそうです。
 1932年に閉店した旧カフェ・コーヴァは、スカラ広場に面していて、スタンダールやベルディなども通ったそうですが、現在の店とは全く趣が異なっていたようです(参考「カフェの光景」)。


 (マスターのコメント)
 入った瞬間たじろぐほど、店内はお客さんでいっぱいでした。バンコ(カウンター)は2列になるほど混んでいるし、私もテーブル席が空くのをしばらく待たなければなりませんでした。
 ようやく席に着いて、アイリッシュ・コーヒーを注文し(12ユーロ)、周りを見渡すと、とても良い雰囲気で落ち着きます。アイリッシュ・コーヒーもおいしかった。男一人で座っている不粋な客は、私のほかにはさすがにいませんでしたが...

 
(参考Web)
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行③ カフェ・ペドロッキ/パドヴァ

2007年04月28日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・ペドロッキの内部(上)、サンタントニオ聖堂(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第3回目は、ベネチアの西約40kmに位置する中都市、パドヴァの「カフェ・ペドロッキ」です。
 パドヴァは大学と信仰の中心として栄えた街で、人口約24万人の内5万人が学生だそうです。
 右のサンタントニオ聖堂は、イタリアでもっとも有名な聖堂のひとつで、また、スクロヴェニ礼拝堂には700年前にジョットが描いたフレスコ画が残されています。そのほか、サンタ・ジュスティーナ教会や世界遺産となっているヨーロッパ最古の植物園などが主な見どころです。

 カフェ・ペドロッキは、1772年にフランチェスコ・ペドロッキが今の建物の南の部分に開店した小さなカフェが前身で、新装して現在の店構えとなったのは1831年でした。
 「行きつけのカフェを変えるくらいなら、恋人を変えるほうがましだ」と言ったというカフェ好きだった小説家、スタンダールが絶賛したこの店は、有名なベネチアの建築家ジャッペリの指揮の下、今日まで保全されているドーリア式とコリント式の柱の並ぶ回廊をもつ、堂々としたネオクラシックの建物の外観を誇っています。マスターのコメントにもあるように"ドアのないカフェ"としても知られています(参考「カフェの光景」)。
 
 (マスターのコメント)
 看板も扉もないと聞いていましたが、寒い時期だった為か、さすがにガラスの扉はありました。でも、地図を持っているのに何回も行ったり来たりして、ようやくそれらしき店の中に入ると、そこがスタンダールがイタリア随一のカフェと言った「ペドロッキ」だったという有様です。
 ホテルのラウンジかと見間違うほどの店内の中央にはグランドピアノが置かれ、その隣には枝物が生けてあり、ゆったりとイス、テーブルが配置されています。
 ここでは貴族という感はありません。どちらかというと年配の人たちが新聞を読んだりして、ゆっくりと寛いでおりました。
 なぜか私はまたダージリンを注文しました。ティーバッグの入ったポットではありましたが、オリジナルクッキーが5枚も付いてきました。本でも読んで、しばらく時を忘れてしまいたいような雰囲気です。
  
 
(参考Web)
 ・カフェ・ペドロッキ HP
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・スクロヴェニ礼拝堂のフレスコ画
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行② カフェ・フローリアン/ベネチア

2007年04月22日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・フローリアンの内部(上)、外観(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店のマスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第2回目は、ベネチアの歴史的カフェ「カフェ・フローリアン」です。

 サンマルコ広場の歴史的建造物、プロクラティエ・ヌオーヴェ(新政庁)の下に位置するカフェ・フローリアンは、1720年にフロリアーノ・フランチェスコーニが開いた店で、現存するヨーロッパ最古のカフェといわれています。
 開店の際、愛国者の店主が名付けた店の名は「ベネチア・トリオンファンテ(勝ち誇るベネチア)」でしたが、1797年にナポレオンによりベネチアが占領された後、現在のように改名されました。

  当初から知識人、芸術家が集うサロンとしての役割を担い、ローマのカフェ・グレコ同様、多くの著名人がこの店に通いました。
 ワーグナーも毎朝、この店に朝食にとりに来たそうで、彼に敬意を表し、折にふれてオーストリアの軍楽隊はサン・マルコ広場で彼のオペラの序曲を演奏したとのこと。また、トーマス・マンはここで「ベニスに死す」のヒントを得たそうです(「カフェの光景」より)。
 
 サンマルコ広場に面した室外のテラス席もあります。

 (マスターのコメント)
 訪れたのが日曜日だったからでしょうか、素敵な紳士、淑女で店内は溢れておりました。
 ローマの「カフェ・グレコ」よりも一段と上品な雰囲気です。
 華麗なる貴族の時代にタイムスリップした自分が紅茶を召しておりました。ダージリンティー(8.8ユーロ 1400円)をいただきました。
  

(注)ユーロ/円換算は、2007年4月時点のレート(160円/ユーロ)です。 

(参考Web)
 ・カフェ・フローリアン HP
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


 
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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行① カフェ・グレコ/ローマ

2007年04月10日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・グレコの外観(上)、内部(右下)

 吉祥寺駅から井の頭公園への通り沿いにある武蔵野珈琲店のマスターが、2/19~3/2の10日間余り、ローマ、ミラノ、ベネチアなど、イタリア各地のカフェ(caffe')やバール(Bar)を探訪してきたと聞き、ぜひ当ブログに撮ってきた写真とマスターのコメントを掲載させてとお願いしたところ、快諾して頂いたので、主要な店を順次紹介していきたいと思います。

 第1回目は、ローマの「カフェ・グレコ」です。

 スペイン階段のあるスペイン広場の正面のコンドッティ通りにあるこのカフェが文書に最初に登場するのは1760年ということだから、250年もの歴史があるということになります。1953年にはイタリア文化省から重要文化財に指定されたとのことです。
 由緒あるカフェだけあって、ここを訪れた著名人には、文豪ゲーテ、作曲家のメンデルスゾーンとベルリオーズ(二人はここで知り合った)、リスト、ワーグナー、詩人のボードレール、キーツ、シェリー、画家のターナー、コロー、作家のゴーゴリ、プルースト、オスカー・ワイルドなどなど、挙げていたらきりがありません(参考「カフェの光景」)。

 (マスターのコメント)
 いまや博物館となっているこの店では、今でもウェイターがタキシードスタイルで接客サービスしていて、さすがにローマで一番古いカフェとしての風格と気概が伝わってきます。こうした歴史的に価値のある店はいつまでも残って欲しいと切に思います。

 この日は最初はビールをグラスで頼み(8ユーロ:1280円)、写真を撮らせてもらったお礼の意味もこめて、2杯目はアイリッシュコーヒー(画像右、11ユーロ:1760円)をオーダーしました。

 余談ですが、過去にウィーン、ロンドン、パリ等のカフェも巡ってきましたが、トイレが有料なのはここが初めてかもしれません。私がおばちゃんに払ったのが0.4ユーロ(64円)、1日500人が利用すれば200ユーロとなり(12800円)、おばちゃんの人件費を払ってもお釣りが出そうだなどと思いました。
   

 画像左は、「カフェ・グレコ」で寛ぐマスターです。

(注)ユーロ/円換算は、2007年4月時点のレート(160円/ユーロ)です。

(参考Web)
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)

 


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