吉祥寺と周辺の街散歩

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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行② カフェ・フローリアン/ベネチア

2007年04月22日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・フローリアンの内部(上)、外観(右下)

 吉祥寺 武蔵野珈琲店のマスターのイタリア・カフェ/バール紀行の第2回目は、ベネチアの歴史的カフェ「カフェ・フローリアン」です。

 サンマルコ広場の歴史的建造物、プロクラティエ・ヌオーヴェ(新政庁)の下に位置するカフェ・フローリアンは、1720年にフロリアーノ・フランチェスコーニが開いた店で、現存するヨーロッパ最古のカフェといわれています。
 開店の際、愛国者の店主が名付けた店の名は「ベネチア・トリオンファンテ(勝ち誇るベネチア)」でしたが、1797年にナポレオンによりベネチアが占領された後、現在のように改名されました。

  当初から知識人、芸術家が集うサロンとしての役割を担い、ローマのカフェ・グレコ同様、多くの著名人がこの店に通いました。
 ワーグナーも毎朝、この店に朝食にとりに来たそうで、彼に敬意を表し、折にふれてオーストリアの軍楽隊はサン・マルコ広場で彼のオペラの序曲を演奏したとのこと。また、トーマス・マンはここで「ベニスに死す」のヒントを得たそうです(「カフェの光景」より)。
 
 サンマルコ広場に面した室外のテラス席もあります。

 (マスターのコメント)
 訪れたのが日曜日だったからでしょうか、素敵な紳士、淑女で店内は溢れておりました。
 ローマの「カフェ・グレコ」よりも一段と上品な雰囲気です。
 華麗なる貴族の時代にタイムスリップした自分が紅茶を召しておりました。ダージリンティー(8.8ユーロ 1400円)をいただきました。
  

(注)ユーロ/円換算は、2007年4月時点のレート(160円/ユーロ)です。 

(参考Web)
 ・カフェ・フローリアン HP
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・他のイタリアのカフェ・バールの紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)
 ・「イタリアのBAR(バール)を楽しむ」/林 茂 著(amazon.co)


 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今晩は美味しく、楽しい夜をありがとうございます。 (montague)
2007-07-22 01:19:51
今晩は、ありがとうございました。マスターの知識、コーヒー、紅茶の素晴らしい味と薀蓄、本当に素晴らしい一時を過ごさせていただきました。
私も、サン・マルコ広場のカフェ・フローリアンに行ったことがありますよ。ヨーロッパ最古という言葉で思い出しました。
おやすみなさい。
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Unknown (toki)
2007-07-29 22:00:34
montagueさん、ご返事遅くなりすみません。
残念ながら僕はまだイタリアへは行ったことがなくて、マスターから美味しい話を伺っていると、いつか絶対行かなきゃと思っています。
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