ときぶーの時間

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土が足りない。

2015-06-09 07:55:10 | 日記
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NO798
先月、自民党の東日本大震災復興加速化本部は、原発事故被災地の居住制限区域と避難準備指示区域の解除を、事故後6年までに解除し住民の帰還を可能にすると発表した。

このことについて地元の友人たちの反応は冷ややかだった。
「みんなが他の(避難した先)町で家を建てたり買ったりして、新しい一歩を踏み出しているのに、今更誰が帰るんだ」などなど。

そこには、今までの原発事故に対する政府や東電への対応の悪さに、今も静かに憤っている姿が見られた。
以前ならまくし建てるように喋ったと思うが、さすがに4年も過ぎると落ち着いて話すようになった。


牧場で休憩中の松ちゃんです。
地元に一人残った松ちゃんは「知ってっか?盛んに除染してるけど、土が足りなくて止まってるみてぇだぞ」と僕に話してくれた。

富岡町のあちこちに広がる田んぼの除染で表土を剥ぎ取り、汚染された土はあの黒いフレコンバックに詰められ仮置き場へ、そのあとに田んぼに新しく土を入れるのだがその土が足りないらしい。


富岡海岸周辺を埋め尽くす黒いフレコンバックの袋の山。

田んぼの土はどんな土でもいいっていう訳ではないから、稲の生育に適した専用の土でなくてはならない。
除染する前にその土がどれだけ必要か分かっていたと思うのだが、どうして今、土がなくて作業が止まっているのだろうかと思った。

計画に支障が生ずるのはなくはない事だが、大手ゼネコンが請けていてこんな事が起こるのか?と。


第二の柵がある場所の除染は、かなり進んでいました。


牛たちは第一の柵で食事中。

僕は、その後も松ちゃんと除染の話をした。
松ちゃんも僕も、また僕の友人も除染の承諾書に判子を押していないので、家屋などは除染されていない。

松ちゃんは「家の名義人が分からなくて、除染出来ない家もあるらしい」と話し、まだ除染されていない家がたくさんある事を知った。


この日も取材の電話が入った松ちゃん。

でも「最後にまとめてやるみたいだから、その時はやるしかないべ~」と松ちゃんは、除染の話を締めくくった。
それがいつになるか分からないが、その時は僕も判子を押す。

今の除染は完全な除染ではないと今でも僕は思っている。
僕は税金の無駄使いだと絶対判子を押すものかと意地を張っていた。

自分の深層心理には、原発事故そのものや事故を起した東電に、しっかりした政策を打てなかった国や政治に反抗していた部分があったからだと思う。

今年で4年目を迎えみんなの気持ちも変わった。
町もその姿を変え、さらに住民の意識も変わって行く。
僕は、その変化をそのまま受け止めようと思う。
来年の3.11、5年目の節目をどんな気持ちで迎えのだろうかとふと思う僕だった。














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