ときぶーの時間

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突然消える。

2016-02-13 06:07:05 | 日記
NO870
みなさん、おはようございます。
富岡から帰って来てすぐに法務局へ行き、所用の手続きを終え速攻仕事の打ち合わせへ。
それからずっと仕事漬け。


横浜の法務局。
赤レンガの建物。

とりあえず松ちゃんと約束した事を直ぐに果たせたので良かったと変な安堵感を感じた。
それだけ時間がないって事なんだと思う。


法務局のある中区には産業革命時代の古い建造物等があり、休みなら色々見て回りたかった。
この建物は明治時代の貴重な建造物として国の重要文化財の指定を受けた旧横浜正金銀行本店です。


これは大手損保会社の建物。
カッコいい、渋いなぁ~って思った。

近くには中華街もあるし時間があれば美味しい中華を食べたかった。

このところ松ちゃんに会いに行くと今までと全然違うスピードで町の姿が変わっていることにへこんで帰って来る。


牧場の側にあるこの家も色々な事情があって解体されることになり、解体業者が入り作業が始まっていた。
全部解体されたらホントに何もない景色になってしまう。

松ちゃんとシロさびが一緒に散歩した道のバックにはこの家がいつもあった。
それが消えてしまう。

今となってみると震災から2年間までの富岡町が好きだった。
今年の3月11日で震災から5年目を迎える町は、今まであった家があちこちで無くなっている町になった。

帰省するたびに記憶の中にある家が突然消えて無くなっているのにはいつも落ち込む。
本当にがっくりくる。
明日はわが身の立場になり元気が出ない。


「さぁ~てやるべか!」と何故か髪を整えながらやって来た松ちゃん。

家族に家の相続を拒否られ、帰還も猛反対され取るべき手段は一つのみ。
松ちゃんにも「老いては子に従えって。その方が絶対にいいべぇ~」と促され・・・。

自分も建てた家を取り壊すことに決めた。
家2軒を持つ余裕もないし、家族あっての人生だし、家族が嫌がる事をするのは本意ではない。

それにしても長かった。
愛着からなのか?なかなか踏ん切りがつかず、この一つの答えを出すのに時間がかかった。


石松君。
久しぶりに来て声を掛けてくれたかみさんに石松は飛びつきかみさんの服を汚してくれた。
喜びの表現だからしゃぁ~ないよな。

帰還したところで仕事が無い事。
住民が殆ど帰還せず人のいない町で暮らせない、ちゃんとしたスーパーや病院などがないなどと家族。

無理もないよな。

避難先でわき見運転の乗用車にはねられ亡くなった義父の「おら~、もう1回百姓やりてぇ~んだ」の言葉が頭の中をよぎる。
見果てぬ夢ではなかったはず・・・。

この現実を前に日本各地で再稼働される原発。
ただ一言悔しい。


松ちゃんちの玄関で僕が家の中に入るのを待ち構えているさび。

家探しも家族の意見を聞きながらだから簡単じゃないし、何もかも他の人より随分と遅れている。
恥ずかしいけれど事実だから仕方がない。

それでもへこたれず前向きに頑張っていくべ!それしかないもんな。
個人的なブログになってしまいましたがみなさん、今日はこの辺で失礼します。
それではまた。















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