ときぶーの時間

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おみやげに。

2016-09-20 19:12:00 | 日記
みなさん、こんばんは。
今日も各地で台風の被害が出ているみたいで本当に心配です。

今日の雨で僕の予定も狂うし、もう本当に台風は来ないでほしいです。

東北も長雨続きでこれ以上、全国のどの県にも被害が出ない事を願っています。

今日は僕の義父の友人で、松ちゃんに自分の牛を託した元畜主の半谷じっちゃんの事を書きましょう。

松ちゃんと僕が町の中を走り回っていた時に、半谷じっちゃんの家の近くまで来てしまった。

それで「半谷のじっちゃんいるかな~」と松ちゃんに聞いたら「多分いるべ~、じゃぁ今から行ってみっか」と二人で半谷さんの家に向かった。


9月17日の写真。半谷さんは広めの工場で何やら作っていた。

松ちゃん「半谷さ~ん、精が出るなぁ~」
半谷さん「毎日、遊んでるわけにいかねぇ~べ~!」
松ちゃん「この工場俺も使いてぇ~、今度借りてもいいか~」
半谷さん「おぅ、いつでも自由に使ってい~どぉ~」
松ちゃん「半谷さん、電源は200V?」
半谷さん「んだぁ~、動力も引っ張ってるだぁ~」と。

僕はこの時「半谷さん、お久しぶりです。顔出しに来ました~」って。


「おぅ、二人とも中に入れ、入って休め~」とじっちゃんが言い、松ちゃんと二人で工場の方から家の方に向かってやって来た。

すれ違い様に松ちゃんは「半谷さんは元大工だったんだ。だから工場には大工道具がいっぱいあるし、何かする時、助かるべ。だから借りてぇなぁ~と思ってたんだ」と僕に耳打ち。

義父からじっちゃんの事、何も聞いてなくて僕はじっちゃんが元大工だったことを初めて知った。
仰天でした。
元畜主さんだから、ずっと営農の世界の人だと思ってた。汗

松ちゃんが言うように買ったら随分とお金がかかりそうな道具がたくさんありました。
僕もやりたいことがあるので、その時は使わせていただこうと思っています。


地下足袋を脱ぐじっちゃんに僕は「なんだぁ~、ちっとも来なかったなぁ~」とお叱りを受けた。

半谷さんは震災後、町が強制避難区域に指定されたのに、いつまでも富岡町に留まって生活していた人です。

もっとも家に牛舎があり牛たちの面倒を見なければならなかったので、最後まで残っていたんですね。

だけど年齢には勝てず牛の面倒を見ることが難しくなり、自分の牛を松ちゃんに託したのです。
じっちゃんは今年84歳になります。

じっちゃんの凄い所は自分の牛が死ぬまで面倒を見るのが当たり前と、永久飼養の様を目の前で見せてくれたことです。

子供を産めなくなった老牛は商品価値を無くし、動物園のライオンや肉食獣の餌にされたり、ペット用の缶詰めの材料にされるそうですが、自分の牛は絶対にそうさせねぇと自分の牛が死ぬまで面倒を見てくれた人なんです。

だから松ちゃんは半谷さんの牛だけは絶対に面倒見るって。

僕は動物愛護の世界の人間ではないですけど、じっちゃんや松ちゃんに会って命の崇高な部分に触れ、考えが変わったように思います。

じっちゃんの口癖。
「誰のおかげで生活出来たんだぁ~、牛のおかげでおまんま(ごはん)食えたんだべ!、その牛を殺せっか!」と、今でも政府が出した牛の殺処分に憤るじっちゃんでした。

じっちゃんは今でも富岡の自宅に帰る回数が誰よりも多く、松ちゃんと同じくらい富岡町愛が強い人です。


松ちゃんと町の事、町議会の事、農作物の事、害獣の事などの話をしたじっちゃん。

僕は前回、半谷さんの家にハクビシンが6匹いたって書きましたけど、みなさん本当にごめんなさい。
本当にごめんなさい。
ハクビシンでなくて、もっと凶暴なアライグマでした。

僕はじっちゃんに怖くなかった?と聞いてみた。

じっちゃんは「怖いに決まってるべ~、アライグマだどぉ~、俺の前で立ち上がって爪出して威嚇してきたんだぞぉ~、俺でも怖かったわ~」と。

海千山千の世界に身を置いたじっちゃんでもアライグマは怖いと言ってました。(笑)

で、家の中に入った2匹のアライグマは、じっちゃんに危害を与えず窓から逃げて行ったんだそうで、ほんとに何事も無くて良かったです。

その後、アライグマはじっちゃんの家に来ていないとの事。
少し安心しました。


アライグマに餌を取られたじっちゃんちの猫。
松ちゃんが「かっこいい猫だべ!色もいいし、模様もきれいだし、形もいいべ!」ってベタ褒めの猫です。

じっちゃんと一時間は話しをしていたと思います。

半谷のじっちゃんは直ぐにでも帰還したい人で、今、富岡町で野菜を作ったりしていますが、野菜は全部イノシシに食べられた経緯があるので、色々と工夫してました。


これがじっちゃんの畑の写真。

松ちゃんが「わざと汚くして侵入させないようにとガラクタを置いている、一升瓶でイノシシを驚かしているみてぇだけど、何もないと分かったら、すぐにやられるべなぁ~」と・・・・。

イノシシの足場を悪くすることと、一升瓶の妨害をイノシシは何とするのやら。
果たしてどうなるのか?これはこれで楽しみです。

この日、僕らは奥さんからお土産を頂いた。


横浜に帰って来て袋から数本出して17cmの皿に乗せて撮ってみた。

じっちゃんの家で出された時、松ちゃんは奥さんに「これ、自分の家で作ったさつまいも」と聞いた。
さすがに野菜好きの僕でも手が伸びないヒョロヒョロの貧弱な細いさつまいもだった。
いわゆる不味そうなお芋に見えた。

奥さんが「違うよ!れっきとした売り物で常磐町で買って来たんだよ!直ぐに売り切れちゃうから買うの大変なお芋なんだからね!」と。
それを聞いて井の一番に僕は手を伸ばして食べてみた。

なんかすごく根性の汚い男みたいですが、それ当たってるかも?(笑)

食べてみたら、めちゃくちゃ甘いのなんのって。
美味しい美味しいを連発する僕を見て、松ちゃんもサツマイモに手を伸ばして食べた。
いつも表情を変えない松ちゃんは「うん、甘い」と渋顔。(笑)

僕も見た時には、じっちゃんの家で栽培したけど失敗し、大きくならなかった不出来なさつまいもじゃないかって本当に思ったので、本当に申し訳ないことしたと思いました。
奥さん、ごめんなさい。


徳島県産で名称は、なると金時 里むすめ 一袋300円で12本入ってました。

これは売れるわな~。
小腹がすいた時に食べたい本数だけ茹でればいいし簡単だし、皮つきで食べられるし、めちゃくちゃ美味しかった。。。ほんと。
女の人は2~3本で充分かも。

こんなサツマイモがあるのを初めて知りました。
人と会うと二ュースな事がありますね。
いやぁ~、じっちゃんとも久しぶりに会ったし、ホントに楽しかったです。

今度はじっちゃんにお叱りを受けないように、ちゃんと顔出そうと思います。
そして奥さんには、なると金時の御礼に何かお土産を持って行くことにしました。

以上、今日は半谷のじっちゃんちでのお話でした。
つまらないご報告だったかも知れまれませんが、今日もお付き合い下さってありがとうございました。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。




















コメント
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