ときぶーの時間

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ナマコの話。

2015-06-14 22:51:28 | 日記

NO801
昨日は松ちゃんが地元いわきで「ナオトひとりっきり」の映画上映の後にマイクを持ち、今日は名古屋で開催された3.11から50ヶ月 福島の今 講演とトークライブ会場に友人が行った。
二人ともお疲れ様でした。

いわきでは松ちゃんが頑張ってくれ、名古屋でも友人が頑張ってくれ感謝しかありません。
頑張る人は、どこに行っても頑張りますね。

今日、名古屋の会場へ行った友人から昨日電話をもらった。


講演が始まる前の会場の写真を送ってくれた。
会場で使われたパネルはかなり大きなものでした。

友人は福島県南相馬市に移り住んだ芥川賞作家の柳美里さんのドキュメンタリー番組が、今月21日に地元の福島中央TVで放送されると教えてくれた。

柳美里さんとはお会いしたことがないけど、面白そうな人と思っている。
それは柳さんが「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」という本を出したことにある。



芸術家とか作家とか詩人には、本当に一握りの人しか裕福な人はいないのかも?
僕の信頼する先輩のお父さんも詩人だった。
とても優しい人だったが、貧乏していたのを僕は覚えている。
息子である先輩も「詩人だけじゃ食えねぇよ!」と、いつも僕に言っていた。

博学で人間的にも思慮が深く、大きくて落ち着いた人だった。
お父さんは、その場その時の空気を読み自分の詩を朗読しては、そこにいる人たちの心を掴みその場の空気を一瞬で変える事が出来るとても凄い人だったらしい。

有名な作家の五木寛之さんも彼のお父さんの所に挨拶に来た事がある。
僕は先輩の家に良く遊びに行ったが、いつもランニングシャツを着て家の中で、でーんと座っているお父さんがそんなにすごい人とは思わなかった。

お父さんはあまり出掛ける人ではなかったが、飲み屋さんに行ったりすると「先生、お代は結構です。その代わり是非また遊びに来てください」と言われ「親父は昨日もただでお酒を飲んで帰って来たよ」と、よく先輩から聞いた。


写真は全く文面と関係はありません。
イメージです。

そんな話を聞いて先輩のお父さんは凄い人なんだと思ったのを覚えている。
貧乏はしてたけど、人を喜ばせたり感動させたりすることが出来る人だったんだ。

僕は先輩のお父さんに、いろんなことを教えて頂いた。
それは生活に関係ない事かも知れないが博学だったゆえ、その知識の豊富さに驚き、いつも知らない世界に引き込んでくれる魅力を持った人だった。

教えて頂いた中の一つをご紹介しましょう。
僕がまだ20代の頃、高麗人参いわゆる朝鮮人参の話になった。

みなさんも朝鮮人参を知っていると思いますが、お父さんは「朝鮮人参を語るには、三つの参がある事を知らなければならないよ」と教えてくれた。

一つはみなさんが知っている人の手によって栽培された朝鮮人参で、6年物とか7年物とか一般的に高麗人参とか朝鮮人参の名で売られているもの。


http://chuplus.jp/blog/article/detail.php?comment_...より転載。

二つ目は野生の朝鮮人参で、山に自生しているから山参(さんじん)といわれるもの。
天然種だと中国や韓国でも珍重されていて、100年物を見つけたら家が建つと言われるほど高価な値段で取引されるものもあるといわれる貴重品。

ちなみに2007年7月に中国、長白山(韓国名、白頭山:中国吉林省と北朝鮮両江道の国境地帯にある標高2,744mの火山)で発見された樹齢300年の山参は、366gで4500万円の価格が付いたそうです。凄い値段ですよね。
87268726.jugem.jp/?day=20140609 の記事より引用

最後は海参と書きナマコの事。
ミネラルやカルシウムなど、海の栄養が十分に入っているナマコが最後の参です。
古くから中国では体を温めるなど、その薬効が朝鮮人参に匹敵するため海参と名付けられたという史実が残されているそうです。
人参・山参・海参で3参です。


http://www.zukan-bouz.com/sonota/namako/manamako.h...より転載。
ある地方では、このナマコをお正月のおせち料理に使うとか。

お父さんは僕に「朝鮮人参などより安くて栄養があるナマコを、たくさん食べるように」と教えてくれた。
朝鮮人参の効能まで知り、僕には勉強になったし面白い話だった。
こんな雑学なら勉強嫌いな子供でもたくさん覚えてくれると思う。

それから食べた事がなかったけど、僕はナマコを食べるようになった。
ナマコは冬が旬で夏には出ないから、一年中食べられませんが・・・。
その他にも色々ためになる事を教わりました。

日本中がバブル景気の真っ只中、それと逆行した生き方をしたお父さん。
ある意味、僕にとっては反面教師の役割をしてくれた。

貧乏を苦にしなかったお父さんだったが、奥さんは何かと大変だったと思う。
お母さんも行くと必ずお腹は空いてないかと、色々作ってくれ食べさせてくれた優しい人だった。

貧乏お父さんと金持ちお父さんという本を以前買って読んだことがある僕だが、自分はこのまま普通でいい。
それより貧乏という2文字が懐かしい記憶を連れてやって来て、昔の思い出に浸れたことに感謝した。

今日は、個人的なブログを長々と書いてしまいましたが、お付き合い下さいましてありがとうございました。
それではみなさん、またお会いしましょう。





コメント
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