ときぶーの時間

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隣町の全面解除に。

2012-08-21 07:52:05 | 日記
NO-218
昨日、銀座でオリンピックメダリストのパレードがあった。僕も行きたいなぁ~と思っていたけど、50万人もあの銀座に集まったとのTV報道で知り、TVでメダリストを見ていて良かったと変な納得をした。

それでも今回のロンドンオリンピックは、チームで勝ってメダルを取った競技が多くて結構感動した。もちろん個人競技のメダリストにも感動したけど、いいオリンピックだったと思う。

さて、強制避難区域の富岡町で生きる松村と昨日電話で話したが、話題は隣町である楢葉町が今月の10日から全面解除になり、自由に入ったり出たり出来るようになった事だった。


松村宅で保護されているダチョウ。2羽とも元気です。

富岡町も以前、6年間帰還宣言しないと新聞で発表したが、それがまた変わった。みなさんに分かりやすく説明すると、ここは帰れません。少し経てば帰れます。今すぐ帰れますの3区域に分けて町を線引きする事になったのだ。

今年の秋にも富岡町の編成が発表されると思うが、現実はとても住める状況ではない。上下水道の整備だけでも相当な時間をかけないと多分、元に戻らないのではないかと思う。

電気や水道のライフライン整備はもとより、学校や病院にスーパーなどが町になければならないし、帰っても仕事がない所に誰も帰れないだろう。


昨日、彼に電話をかけた時も雑音がひどくてどこか山道を移動中だったらしく、今日の朝電話で聞いたら鮫川村までロールの餌を取りに行ったと聞いた。野菜が無い時はこのロール藁が主食です。

一昨日、僕は楢葉町に工場を持つ知人に会った。彼は先週の一週間は毎日のように町に入ったと聞いたが、「町にはたくさんの人が帰らないだろう」と言った。これが強制避難区域の現実です。

帰っても住めない町に帰れますと言う。こんな解除の仕方もないものだと強く思う。広大なあぶくま山系の山々の除染も出来ていないのに、家は除染してきれいにするから帰れと言う。

楢葉町は比較的に放射能汚染度が低い町なので富岡町よりはいいと思う。富岡町は汚染度が高い場所も多いから色々な意味で、これから本当に大変である。

松村の家から南に2kmほど行けば自由に行き来出来る全面解除された楢葉町。松村の家と僕の家は居住制限区域に指定され2年は帰れない区域になりそうだ。


ロール藁を喜んで食べる牛たち。

それでも松村は今日もこの暑さの中、牛や猫などの動物に餌や水を与えてともに生きている。これが彼の戦いなのだ。こんな松村の応援をみなさん、これからも宜しくお願い致します。













コメント (2)
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