職場で見ていた情報番組の放送中に速報という形で桂歌丸師匠が亡くなったというニュースが流れました。
81歳でした。
歌丸師匠と言えば「笑点」スタート時からのレギュラーで、06年後からは先代の円楽師匠の跡を継いで大喜利の司会をしていました。
歌丸さんと言えば大喜利でヅラを被ると髪の毛が少ないので失礼と言いつつも笑いのネタになってしまうこと。
過去に日テレのかくし芸大会で「白鳥の湖」のオデット姫の役まで演じたように小柄な体ゆえに女装しても違和感がないこと。
奥さんの富士子さんは怖い人ではなくシウマイ娘をやっていた人だけありきれいな人であること。
横浜市南区出身で筋金入りのハマっ子(原坊は中区)であり、横浜の街を誰よりも愛していたこと。
今の社会問題にもストレートにものを申していたこと。
それ以上に大喜利での小円遊さんとのバトルは小円遊さんの死でいったん収まったと思いきや、楽太郎時代からの円楽師匠とのバトルが半端なかったこと。
座布団10枚の時のご褒美でどこかの南の島のカジノに行ったときに円楽師匠が茶々を入れに来て、頭に来た歌丸師匠がカジノのルーレットで赤いところばかり狙ってお金がパーになってしまいました。
歌さんの死で一番涙を流しているのは円楽師匠なのかもしれない。
これを見ていい意味での「悪口」という褒め言葉を言える相手は生きる上で一番大事だと思う。
歌丸さんと円楽師匠以外に「お笑いマンガ道場」での富永一朗先生と故鈴木義司先生、「世界まるごとHOWマッチ」での故大橋巨泉さんとビートたけしさん、「男女7人」での明石家さんまさんと大竹しのぶさん、桑田佳祐さんと野沢毛ガニさんがそのいい例です。
たけしさんは巨泉さんのお別れ会でも言いたい放題ブラックジョークを言っていました。
たけしさんのANNのネタにも巨泉さんの悪口ネタがありました。
さんまさんと大竹さんの場合は「仲悪いの?」と突っ込みたくなるくらいお互いのことをぼろくそに言っていますが、それが言えるから離婚してもうまくいったのかもしれません。
桑田さんの場合は毛ガニさんのことを「嘘つきだ」とか代通で「バカ」呼ばわりしているけど、毛ガニさんが腰痛でも代打のメンバーを入れてライブを続けたように彼のことを大事にしています。
私自身も自分が犠牲者だとかいらない人間だとか言ってもその部分を受け入れてくれる家族にはすごく感謝しています。
最後に歌さんのご冥福をお祈りするとともに天国にたくさんの座布団を届けてほしいです。