巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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一筋の光

2017-04-16 23:11:44 | 
もしこの世の中が嘘で塗り固められていて、僕達が窮屈な世界に押し込まれていたとしても、僕は一筋の光が射し込むのをいつまでも待ち続けるだろう

君が嘘をついた
僕は僕以上の誰でもなく、ましてや君じゃないから、その真意は測りきれない
僕も嘘をついた
この世界に溢れる悪意が地球を実効支配しようとも、僕は白い嘘と黒いユーモアでこの世を渡り歩く

君も僕も一筋の光を待つ人だから、いつ終わるともしれないこの争い事を僕達は避けて、安全な場所へ避難しよう

言葉を操れるところへ
文字を綴れるところへ
書籍を読めるところへ
明日を夢見ることができるところへ

もし僕達の夢が儚く破綻したとしても、まだやり返すことができる。僕達はリベンジを果たしながら強くなる、オトナになる。僕達は自分の行動に責任を持つんだ、もう嘘はつかない、ありのままの自分で勝負する。

もしこの世の中が嘘で塗り固められていて、僕達が窮屈な世界に押し込まれていたとしたら、僕は一筋の光を射し込もう、僕達が輝ける時代は有限だから

この街のヒーロー

2017-04-16 22:07:32 | 
まるで初夏のように陽気な春の日
僕のデリケートな感覚は刺激される
絶対絶命のピンチを救った君が
この街のヒーローになるなんて
いったい誰が想像しただろう

僕はすべてを否定したい訳ではなくて
弾ける青春がきっとそこにあるんだ
僕はまだ生きている兆しを見つけようと
この地に足を運んだのかもしれない

君は今日という一日を我が物にし
こんなにも爽快な一日を演出する
君は何をどう感じたのだろう
僕達は既に一線を退き
何時ということもなく無為に過ごす中
現役の君達は何を掴んだのだろう

残り少ない日々が今始まる
君達は否が応でもじき燃え尽きる
僕達は君達に何をどこまで期待しよう
完全燃焼するその日まで
君達の歩みを見届ける

あと僅かな日々を淡々と過ごす君達は
君達以上に君達で最高密度の青色だ
僕達は独りで歩み始めた君達を突き放し
自然に巣立つのを待ちわびる
そしてその瞬間の訪れを感じる

見上げてごらん
夜空は最高密度の青色だ

君達が僕達と同様にそう感じるとき
きっとすべてが終わる
そしてきっとすべてが始まる
君達は君達以上に君達だから
君達ひとりひとりがこの街のヒーロー