巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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幼稚な愛憎の果て

2017-04-23 19:34:43 | 
冷たい雨が霧のように柔らかに、気が付けば身体中ずぶ濡れに、すべては涙を隠すため、私は泣き顔を見せる訳にはいかないから
この涙の理由、貴方は今言えますか?

責めるべき誰かがいる訳でなく、貴方がそばにいてくれたなら、それでいいと自分に言い聞かせ、納得させる、心をアイスのように溶かしてしまう
そんな自分が時々嫌になります

貴方はそんな風に私を許す訳がないから、私は途方に暮れてしまうのです

幼稚な愛憎、責任を追及する貴方、限界に達した怒り。無限大の愛とあなたが拡大解釈しても、私は等身大でしかないのです
貴方の野蛮な愛に耐えるほどタフじゃない

もし鋼の心臓を持つ貴方が不用意な言動で私のデリケートな部分を傷付けたなら、もう一人の私が黙っていないわ
私はチャンネルを変える、まるで多重人格者のよう

貴方は何をしているの、人生を無駄に使わないでください
本当に大切なことは、貴方自身がしていることの価値でしょ

私は綴る、文字を綴って心を語る
私の言葉を愛する貴方のために、私自身のために

夢も現も

2017-04-23 00:17:43 | 
久しぶりの出勤日
長かったバカンスももう終わり
僕は社会的責任を果たさねば
世界を生きる君達のため
そして自分自身のため

正直まだ腑に落ちていない
僕達はただ食いつなぐために
労働しているフリをするけど
誰もが自己満足に何の疑問も感じず
今日という一日を淡々と終える

夜の静寂が迫る
僕が解答を出さなければ
誰一人挙手しないクラスで
先生とふたり遊びして
それでも僕達は生きているというの

誰かが教室を飛び出さない限り
終業のチャイムは鳴らないよ
周りを見渡すと誰もいない
僕独りぼっちの教室で
黒板にチョークの音だけが響く

小学生のときも今も一緒
無責任な周囲は面倒を嫌がる
世界が闇のほうに傾くとき
誰がこの世界を守るんだい
最低限の秩序も守れぬまま
僕は兎小屋に鍵をかける

夢も現も僕には判らない事ばかり
明日への活力を僕に与えて
君がいつか責任を負えるように
僕がいつか君達の夢を現にするように