8月初めに体調を崩した母の事がずーっと気がかりだったのですが、
再び母のもとで一週間を過ごしてきました。
兄のお嫁さんと姪の優しい介護のおかげで、随分と回復しました。
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まず、アイスクリームと水しか口からは受け付けなかったものが
今ではちゃんとイスに座って自分の手で食事出来るようになったのです。
以前、ディサービスの現場でも何度も経験しましたが、
口から食べられるということがどんなに大切かがよくわかります。
食べられるようになって、手足が動くようになり、褥痩が改善し
身体も座ってちゃんとした姿勢を保てるようになりました。
夜中中、夢うつつの中で、しゃべり続けていたうわ言もおさまり
眠れるようになると、目覚めから午前中くらいは、ちゃんと会話できています。
午後のお昼寝から目覚めるとまたまた、混乱の中に引き込まれてはいますが・・・。
お経の教本をずっと読んでもらっているうちに何とか落ち着いてきます。
母の70代後半の6年間を一緒に暮らした姪の、毎年8月に戦争のテレビや
新聞の報道が始まると、“思い出すんじゃろうなぁ。いけんかったなぁ”との言葉に
高卒後18歳で家を出て以来、時々の帰省時以外母との日々のないまきこさんは
私たちが成長して、家を出てから父の死後一人で頑張ってきた母が、8月には、
特に成長させてやれなかった子達に想いがいっていたんだと分かったのでした。
で、今はというと、亡くなった子供達はもういいそうで、次々に思いもよらぬ事を
支離滅裂にしゃべってくれるので、どこまで真面目に相手をいいのか、次の日には
というか、一眠りしたらもうすっかり前の事は過ぎ去って次に移行しています。
でも今の私達には、ちゃんとご飯を食べて眠ってくれるだけでありがたいです。
兄嫁の愛ちゃんが、認知症を遅らせるという新しい貼り薬を貰ってきてくれましたので、
暫くはそれを貼りながら体力回復を待って、本人の強い希望の“大阪のお医者さん”
に見てもらえるよう頑張ってほしいです。
余談ですが、私が山里にいる間テレビは“なでしこjapan”の合宿報道で盛り上がってました。
その湯郷温泉はすぐ近く、いつもテレビに出てくる旅館の女将さんは高校の同級生。
母の卆寿のお祝いは、間宮選手がお風呂洗いをしていたという旅館“季譜の里”で
子・孫・曾孫まで一人も欠けずに行ったのでした。(もう、5年も前になりますか)
その後4人の誕生があり、今や母は10人の曾孫を持つ、ゴットマザーなんです。