タイガーの生還
18番を囲む数万のギャラリーは、不思議と音さえ立てない。静かに、タイガーにゴルフをさせたい気持ちとお帰りなさい、という温情とショット見逃すまい、という瞬間に集中しているからであろう。息を殺しているのだ。静寂な不思議な世界だ。
タイガーには、ゴルフが命である。ケガからの復帰は、いける屍からの復活と解釈する。つまり、どん底を見たタイガーが、この世に生還したといっても過言ではない。ニクラスの後継者は、タイガーである事実は、誰もが、納得する。79勝は、圧倒的でサムスニードに次ぐツアー大記録である。80勝は、手の届くところまで来ている。 彼のゴルフは、記者連も評論がしずらいほど、ミラクルをやってのける。アーノルドパーマーの攻撃性とニクラスのマネジメント、そして、ゲイリープレヤーのしたたかさを持っている選手は、タイガーを置いてほかにいない。だから、タイガーファンは、彼と一緒に、気概と汗と前進におのれを扇動するのだ。タイガーを愛するファンは、どこまでも、温かい。打ち震えるくらい心情を表す。記者もタイガーの復活を夢に見てきたひとりである。しかも、メジャーへの挑戦が眼前にある今、呼吸止めて静かに、静かに、タイガーにテレパシーを送っているのは、記者だけではあるまい。(剛)
優勝は、ポールケーシー、タイガー2位
タイガー完全復活といわれるのではないか。一打こそ、伏兵ポールケーシーに譲ったが、ほぼ全盛期のタイガーそのものだった。
タイガー完全復活の状況がこのオープンで垣間見れた。さすが、タイガーと思わせるマスターの技とパワーで復活を証明した。
最終日は、優勝に向かった6人が接戦、安定力を誇るジャスチンローズが抜け出すかに見えたが、タイガー同様、パットが決まらない。ケーシーは、この日のベストスコア66で一挙に10アンダーとして、久しぶりに優勝に文字をいただいた。
マスターズ、優勝候補のトップランクグループに入閣、期待しよう
さあー。松山英樹、タイガーのケガからの復活を心に刻め。大難来たれば、大吉が来る。その壁を乗り越えた人間にしか、わからない世界だ。英樹よ、進んでみよ。脇を見るな。おのれを発奮させよ。君ならできる!!!夢の実現を!!!
ポールケーシー、久々の美酒、マスターズへまっしぐら。
photo;Golf Channel/CBS/PGA tour
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