tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

新薬師寺の修二会 4月8日17:00~/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第10回

2017年03月21日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が、毎日新聞奈良版に毎週木曜日に連載している「ディスカバー!奈良」、第10回(3/16付)は“もうひとつの「おたいまつ」 奈良市の新薬師寺”、執筆されたのは同会会員の石田一雄さんである。石田さんは大和郡山市生まれ。その後ずっと奈良市に住まれている生粋の「ジモティ」である。
※トップ写真は、新薬師寺のホームページから拝借

「おたいまつ」とは、修二会(しゅにえ)で灯される松明(たいまつ)のことだが、修二会そのものの別名ともなっている。東大寺二月堂の修二会(お水取り)がよく知られている。では、そもそも「修二会」とは何か。『日本大百科事典』の「修二会」によると、



毎年2月の初めに国家の平安、有縁(うえん)の人々の幸福などを祈願する仏会(ぶつえ)。修二月会、修二月とも称した。インドでは建卯(けんぼう)すなわち2月を歳(とし)の首(はじめ)とすることが『宿曜経(すくようきょう)』にみえ、わが国では年頭の仏会を修正会(しゅしょうえ)、2月に行う法会(ほうえ)を平安時代には修二会と称した。

東大寺二月堂の修二会(御水取)は十一面観音菩薩を本尊とする十一面悔過(けか)として有名であるが、984年(永観2)の『三宝絵詞(さんぼうえことば)』の修二月にみられるように、2月1日ころより、三夜、五夜、七夜にわたって、京都の山寺でも盛んに行われており、寺々により修二会の内容は異なっていた。

『延喜主税式(えんぎしゅぜいしき)』にみえる奈良新薬師寺のそれは薬師悔過会で、伊勢(いせ)国(三重県)近長谷寺(きんちょうこくじ)(光明寺)の修二会は十一面悔過会であった。平安中期以降には、蓮華蔵院(れんげぞういん)、延暦寺、宝荘厳院(ほうしょうごんいん)、法勝寺(ほっしょうじ)、興福寺、秋篠寺などでも行われていたが、中世に至って廃絶し、今日わずかに、東大寺二月堂、薬師寺、新薬師寺などで行われているにすぎない。[堀池春峰]



扉があけられた新薬師寺本堂 

年の初めの1月に行う「修正会」は聞いたことがあったが、あまり行われていないようだ。2月に年の初めの法会として「修二会」が行われるのを不思議に思っていたが「インドでは建卯(けんぼう)すなわち2月を歳の首(はじめ)とする」という記述のおかげで、目からウロコが落ちた。では、石田さんの記事全文を紹介する。

もうひとつの「おたいまつ」 奈良市の新薬師寺
「おたいまつ」といえば、毎年3月に行われる東大寺二月堂修二会(しゅにえ)が有名ですが、奈良市にはもうひとつの「おたいまつ」があります。

新薬師寺では、境内に桜が咲く毎年4月8日、通常拝観が終わった午後5時から修二会が行われます。この法要は、本尊薬師如来に、私たちが日頃知らず知らずに犯している罪や過ちを悔い改めると共に、世界平和、国家の繁栄、五穀豊穣などを祈るものです。

午後7時になると、僧が本堂に入る際の道明かりとして、11本のたいまつが先導します。燃え上がる炎がすぐ目の前を通っていくので大迫力です。いつもは閉じられている本堂の3面の扉が開けられ、灯明に照らされた十二神将の姿とたいまつを同時に拝めます。僧侶が入堂した後、一般参拝者も中に入り、声明を拝聴できます。 

メモ 新薬師寺へは市内循環バス破石町下車山手へ徒歩10分。【奈良まほろばソムリエの会 石田一雄】


桜の開花とともに毎年4月8日に営まれる新薬師寺の修二会(薬師悔過会)、今年(2017年)はちょうど土曜日です。ぜひ足をお運びください!

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吉野杉の美林と原木市見学、地酒の試飲も(クラブツーリズム大阪)/日帰りバスツアーは 4月26日(水)催行!

2017年03月20日 | お知らせ
こんなスペシャルな日帰りバスツアーがある。昨年秋の「日本遺産」認定を記念し、「造林発祥の地 吉野」を巡るツアーである。案内するのは、南都銀行のOB・OG 40人からなる「ナント・なら応援団」メンバーで、私もガイドの一員に加わる。旅行実施は、クラブツーリズム関西テーマ旅行センターで、旅行代金は9,800円。同センターのHPからコースを抜粋すると、


原木市の様子(2012.10.26)

新大阪(7:30発)--天王寺(8:00発)--川上村・森と水の源流館(吉野の水と森をテーマにした資料館)--ホテル杉の湯(昼食)--吉野町(杉やヒノキの良材を一本一本競り落としていく原木市や木材加工の現場をガイドと一緒に見学)--吉野町の酒蔵(個性的な美酒を醸す蔵元を見学)--各地(18:00~18:30予定)


私とコンビを組む亀田幸英さん(ナント・なら応援団)

川上村では吉野杉の美林を眺めるとともに、森と水の源流館では「源流の森シアター」で、森林が生み出す水の恵みを立体映像で体感。ホテル杉の湯では、美しいダム湖(大滝ダム)を眺めながら、村の農産物などを使った美味しいランチをいただく。

午後は吉野町上市で、北村林業の巨大な杉・ヒノキのセリ(原木市)の様子と木工所などを見学。あわせて地元の酒蔵(美吉野醸造)を訪ね、個性的な地酒を試飲する。



川上村の天然林と人工林、そして巨大な大滝ダムを眺め、地場産品などを使った美味しいランチを堪能。午後からは、めったに見学できない北村林業の原木市を間近で見学。その後木材加工の現場や酒蔵(花巴)を見学して試飲し、お土産も買える、という五感すべてが満足できるスペシャルなツアーである。詳しい解説はバス車中で実施(予習)。おまけに、南都銀行特製・奈良のクイズ本『ポケットに奈良』も、もらえるのだ。

残席あり。お申し込みは、クラブツーリズムのホームページ、またはお電話で(06-6733-0090 日・祝休)!
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藤原仲麻呂を語る講演会(奈良ロータリークラブ主催)/県立図書情報館で4月2日(日)開催!(2017 Topic)

2017年03月19日 | お知らせ
こんな講演会がある。テーマは「天平のエリート官僚 藤原仲麻呂とは」。奈良県立図書情報館で14:00~16:30。講師は西山明彦(みょうげん 唐招提寺長老)さんと馬場基(はじめ 奈良文化財研究所 主任研究員)さん。入場は無料だが申し込みが必要である(定員150人・先着順)。

締め切りは明日(3/20)に迫っているが、まだ残席があるようだ。申し込みはこちらのチラシ兼申込書に記入してFAXを送るか、以下のアドレスにメールで申し込む(住所、氏名、年齢、連絡先電話番号、参加者数と参加者氏名を記入)。
oubo.nararc@gmail.com

藤原仲麻呂(恵美押勝)とは何者か。『日本大百科全書』に岸俊男がこんな説明文を書いておられる。

奈良時代の政治家。不比等の孫、武智麻呂(むちまろ)の次男。聡明にして学才があり、また算道に精通した。

内舎人(うどねり)、大学少允(しょうじょう)を経て、734年(天平6)ようやく従五位下となったが、父の急死を契機に急速に官位が昇進。民部卿、参議、兼近江守(おうみのかみ)、式部卿などを経て、749年(天平勝宝1)聖武天皇の孝謙天皇(阿倍内親王)への譲位とともに大納言。

また光明皇后の皇后宮職(しき)を拡充した紫微中台(しびちゅうだい)の長官となり、しだいに権勢を強化した。ついで聖武上皇が没し、その遺詔により立太子した道祖(ふなど)王が廃されるや、かねて亡男真従(まつぐ)の妻粟田諸姉(あわたのもろえ)を娶(めあわ)せて自邸田村第に住まわせていた大炊(おおい)王(父は舎人親王)を皇太子にたて、外戚となる。

これらに反対して橘奈良麻呂が反乱を起こそうとするが、未然に鎮圧。その功として恵美押勝と称し、功封3000戸、功田100町、鋳銭・挙稲の権限および恵美家印を許され、以後は独裁専制の道を歩み、正一位太師(太政大臣)に至る。しかし光明皇太后が死し、保良宮(ほらのみや)滞在中に淳仁=仲麻呂と孝謙=道鏡の対立が激化、やがて764年(天平宝字8)に藤原仲麻呂の乱を起こすが、ついに湖西に敗死する。

中国模倣が施策の特徴であるが、養老律令の施行、開基勝宝・太平元宝・万年通宝を新鋳、天皇漢風諡号(しごう)の撰進、武智麻呂伝の編纂などを行う。[岸 俊男]


仲麻呂の邸宅は「田村第(だい/てい)」「田村宮」と呼ばれ、推定場所は、こちらに出ている。ちょうど図書情報館のま北にあたる。

春爛漫の4月2日、佐保川の桜見物をかねて県立図書情報館に、ぜひ足をお運びください!

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MBSラジオウォーク「奈良坂の道」参加無料・受付なし/3月20日(月・祝)開催!(2017 Topic)

2017年03月18日 | お知らせ
恒例のMBSラジオウォーク、「奈良坂の道」と題して、3月20日(月・祝)9:00~17:00に開催される。スタート地点は奈良公園の「飛火野(とびひの)」。春日大社一の鳥居を越えた南東側である。コース地図はこちら(PDF)。参加は無料、受付なしの自由参加なので、気軽に参加できる。ラジオには西山厚さんや寮美千子さんも出演! イベントのHPから概要を拾うと、

開催日時 2017年3月20日(月・祝)9:00~17:00 雨天決行
放送時間 10:30~16:30
イベント会場 奈良県奈良市春日野町160 飛火野(春日大社境内)

●近鉄奈良線「近鉄奈良駅」徒歩約20分
●JR大和路線「奈良駅」徒歩約25分
※主催者側では参加者用の駐車場は一切ご用意しておりません。当日、車でのご来場は固くお断りします。
※当日、奈良交通バスをご利用の方は、「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車ください。

出演(順不同)
・猪熊兼勝(京都橘大学名誉教授)
・上野 誠(奈良大学教授・「上野誠の万葉歌ごよみ」)
・浜村 淳(「ありがとう浜村淳です」)
・近藤光史(「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」)
・子守康範(「子守康範 朝からてんコモリ!」)
・上泉雄一(「上泉雄一のええなぁ!」)
・松井 愛(「松井愛のすこ~し愛して♡」)
・西山 厚(帝塚山大学教授)
・寮 美千子(作家)
・花山院弘匡(春日大社宮司)
・北村雅昭(元若草中学校教諭)

・U.K.(くっすん)(「U.K.BEAT FLYER」 ほか)
・南かおり(「押尾コータローの押しても弾いても」)
・NAOTO(ヴァイオリニスト 「NAOTOな音」)
・三浦 拓也(ギタリスト 「NAOTOな音」)
・岸田敏志(シンガーソングライター)
・柏木宏之、武川智美、河田直也、上田悦子、鈴木健太、福本晋悟、福島暢啓(MBSアナウンサー) ほか

主催 毎日放送、毎日新聞社
後援 奈良県、奈良県教育委員会、奈良市、奈良市教育委員会
特別協力 春日大社


ぜひ、ラジオやラジオが聴けるスマホを持って、MBSラジオウォーク「奈良坂の道」にご参加ください!

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奈良食祭2017/橿原公苑で3月19日(日)と20日(月・祝)開催!

2017年03月17日 | お知らせ
大人気の「奈良食祭」(NPO法人「奈良元気もんプロジェクト」主催)が、今年も橿原公苑北駐車場で開催される。ならまちセゾンのHPによると、

まるごと味わう 第6回 奈良食祭 in 奈良県立橿原公苑
奈良県全域から70店のうまいもんが勢揃いします。大和肉鶏、ヤマトポーク、柿の葉寿司、麺類、スイーツ、キッチンカーなど自慢のお店が出店します。地元の特産品から飲食店の出店があり、ジビエ料理(鹿や猪の料理)や奈良の銘酒も登場し、奈良のうまいもんが大集合します。また、楽しいイベントも沢山予定されています。

【主なイベント】(パンフレットより引用)
・自衛隊がやって来る!(19日予定)非常用糧食の展示や災害派遣活動の展示等があるよ!マスコットキャラの「りくしかくん」も登場!
・大和茶ってこんなに美味しい! 大和茶の魅力をご紹介します!和紅茶、番茶、当帰茶の試飲と販売も!
・食べながら楽しもう!パフォーマンスステージ 奈良のアイドル「ゆいのら」出演予定!(20日予定)和太鼓、キッズダンス、姉弟小学生デュオ、大道芸など多彩なプログラム!
・食育に詳しくなろう!毎月19日は食育の日! 子供の時から健康で正しい食習慣や豊かな知識、知恵を身につけることが自分の健康を守る力となります。食育について楽しく学べる食育広場!
・NARAものづくりワークショップ 奈良をテーマにした楽しいものづくり体験!来場記念のお土産にピッタリ!天平組紐づくりやブレスレットづくりもあるよ!(有料)
食べたり飲んだり、見て聞いて楽しめるイベントになりそうです。

【概要】
日時:3月19日(日) ~3月20日(月・祝)10:00~16:00
イベント名:まるごと味わう 第6回 奈良食祭
会場:奈良県立橿原公苑 北駐車場特設会場
内容:奈良県全域から70店 うまいもんが揃い踏み!~大和肉鶏、ヤマトポーク、柿の葉寿司、麺類、スイーツ、キッチンカーなど自慢のお店が出店~
料金:入場無料

問合せ:奈良元気もんプロジェクト
電話:0742-30-6070
住所:奈良県橿原市畝傍町53
交通:近鉄橿原線「畝傍御陵前」駅下車、西へ400m
近鉄橿原線「橿原神宮前」駅下車、北へ800m JR桜井線「畝傍」駅下車、南へ1500m
主催:NPO法人 奈良元気もんプロジェクト
URL:イベントチラシ(PDF)


毎年2万人以上が訪れる食の一大イベントである。この3連休の日曜か月曜、ぜひ県立橿原公苑に足をお運びください!



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