tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

時代かご「やじきた屋」 第3回駕籠主総会

2009年08月23日 | 奈良にこだわる
時代かご「やじきた屋」をご存じだろうか。今やならまちの名物となった駕籠屋さんである。やじきた屋のブログには《今の乗り物の原点ともいえる「町駕籠」「辻駕籠」は、江戸中期に庶民の大切な乗り物として広く利用され、明治初頭まで利用されてきました。200~300年前には、どこでもあった「町人駕籠」は、今では、電車や自動車に変わりました》。

《エコ時代をむかえた今、「やじきた屋」では、奈良に訪れた方々にこの「駕籠」を復活させ、体験し、楽しんでもらおうと、運行を始めました。「古くて、新しい乗り物-時代かご」にゆられながらアナログのひと時を「猿沢池周辺」「ならまち」で楽しんでみて下さい》とある。
※やじきた屋のブログ
http://www.nara-kago.jp/


以下、3枚の写真は10.3.13撮影・追加

やじきた屋は08年3月の運行開始以来、様々なメディアで紹介されている。奈良経済新聞の記事「奈良・やじきた屋の「時代かご」が観光名物に ― 乗客も自然と笑顔に」(6/1付)によると《代表の大西尚さんが「子どもが楽しそうにかごに乗っている姿」を夢に見たのがきっかけで、インターネットで調べたり、実物を見に行ったりするなどして「かご」を製作した。当初は約20キロある「かご」を持ち上げるだけでも大変で、土を入れた缶を乗せて練習に励んだという》。



《かごの難しさは「相方と息を合わすこと」と大西さん。歩幅や足並みをそろえないと、かごに不規則な揺れが生じて乗客が酔ってしまう。しかし、「エイホーエイホー」と掛け声を合わせ足並みがそろった「かご」は心地よい揺れに変わる。「かごに乗ると視点が低くなり、まち並みも違って見える」とも》。



《行く先々で注目を集める「かご」を見た人の顔は自然とほころぶ。乗客も自然と笑顔になり、担ぎ手の大西さんと奥村肇さんも苦しいときでも笑顔を絶やさず、「かご」の回りは常に笑顔であふれる》《運行日は土曜・日曜(不定休)で、運行時間は10時から夕暮れまで。料金(猿沢池1周=約400メートル)は、子ども=1,000円、大人=1,500円》。


向かって左が代表の大西尚さん、右は副代表の奥村肇さん

そんなやじきた屋の懇親会(納涼会)が7/19(日)、奈良市三条通の「つのふり」で開催された。株主総会に引っかけて「駕籠主(かごぬし)総会」と銘打ったこの会に、45人が参加した。案内状には《「時代かご」が、奈良の街角を行き来させていただけるようになり、2度目の紫陽花の季節がやってまいりました》《皆様方に、駕籠の運営状況や今後の活動展開などを報告させて頂くとともに、互いの親睦が深まればと、第3回目の「駕籠主総会」(納涼会)を左記の通り行うこととなりました》とある。



会の冒頭、やじきた屋代表・大西尚さんからお礼の言葉があり、続いて伊賀上野観光協会副会長・菊野喜久さん、平城遷都1300年記念事業協会広域事業部長・中山悟さんの挨拶、奈良市ならまちセンター館長・加藤晴比古さんの音頭で乾杯。







大西代表の話の途中で、ハプニングがあった。辻斬り侍が現れたのだ。この侍は、的場剣友会所属で悪役・切られ役の大ベテラン(芸歴30年以上)藤本長史さん。昨年7月から、「かご屋から金を強奪する」という設定で突然現れ、派手なパフォーマンスで観光客を楽しませている。目の前でチャンバラを見ると、なかなかの迫力である。すでにYouTubeにアップされているので、ご覧いただきたい。

※辻斬り乱入


代表の大西さんは、もと奈良テレビ放送の記者。同局のニュース番組で毎週、浴衣姿で県下の銭湯巡りをされていた。それぞれの銭湯の由来や近辺の歴史まで詳しく紹介されていて、とても興味深かったことを覚えている。副代表の奥村肇さんは元奈良新聞の社員。だから「駕籠主総会」には、メディア関係者の姿がたくさん目についた(45人中、17人)。





江戸時代の雰囲気を残すならまちには、駕籠や落語がよく似合う。平城遷都1300年祭を控え、このような「民」の力で奈良を盛り上げようとする動きが出ているのは、喜ばしいことである。

※かご屋 vs. 辻斬り! ならまちワンダーランド


最高50万円の助成が受けられる平城遷都1300年記念事業協会の「県民活動支援事業」の応募締め切り日(8/31)も、近づいてきた。このような制度をフルに活用し、「民」の力で奈良を盛り上げよう!
※参考:平城遷都1300年祭県民活動支援事業の募集を行います!
http://www.1300.jp/news/2009/06/post-40.html


締めの挨拶をされるやじきた屋顧問・小川祥夫氏
(株式会社小川又兵衛商店 代表取締役)

大西さん、楽しい会にお招きいただき、有り難うございました。夏の駕籠かきは相当キツいと思います。どうかお体に気をつけて下さい。

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5 コメント

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あら・・・ (ごぢら)
2009-08-24 13:09:58
奥村さんって私の先輩ですわ
びっくりしました
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奇遇 (tetsuda)
2009-08-25 06:40:16
ごぢらさん、コメント有り難うございました。

> 奥村さんって私の先輩ですわ

それは奇遇ですね。ぜひいちど、駕籠をご利用下さい。
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奥村さんて~♪ (古田です。)
2014-07-14 22:23:39
あら。私の後輩ですわ…。

元気そうで何よりです。
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ビックリ (愛大のセンパイです)
2014-07-14 22:26:30
たまたま、懐かしい名前を検索してたら見つけました。籠かき、いつか乗せてね!
返信する
やじきた屋さん (tetsuda)
2014-07-16 07:28:22
古田さん、愛犬のセンパイさん、コメント有難うございました。

やじきた屋さんのブログはこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/yajikitaya

ぜひ、アクセスアップに協力してあげて下さい。
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