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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良八重桜の会が20周年!/記念式典、短歌大賞表彰式、映像作品上映など

2022年04月28日 | 奈良にこだわる
先週の土曜日(2022.4.23)、奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)の会の設立20周年記念式典が行われ、「奈良八重桜短歌大賞」の授賞式などが行われた。大賞に輝いたのは、松森重博さん(NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」理事)だった、おめでとうございます!
※トップ写真は、「奈良八重桜短歌大賞」で大賞に輝いた松森重博さん

この日は私も会場に駆けつけた。映像作家・保山耕一さんの「大和し 美し」も、素晴らしかった。式典のあとは、奈良公園に咲くナラノヤエザクラをご案内いただいた。月曜日(4/25付)の奈良新聞〈ナラノヤエザクラ普及へ 奈良八重桜の会が設立20周年式典〉によると、


松森さんには副賞として、大賞の歌を興福寺の多川俊映師が短冊に書かれたものが
授与された。歌は「時を超え古え人とつなぐかにナラノヤエザクラは堂あとに咲く 」

県花・ナラノヤエザクラの普及、保護育成に尽力する奈良八重桜の会(上田トクヱ会長、74人)の設立20周年記念式典が23日、奈良市登大路町の奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開かれた。関係者や来賓ら約150人が出席し、節目を祝い、「いにしえの奈良八重桜を永久(とこしえ)に―もう幻の桜にはしない」を合言葉に一層の活動充実を誓った。同会は2001年に発足。昨年20周年を祝う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で断念し、ようやく開催にこぎつけた。


奈良公園・興福寺の北東側にたくさんのナラノヤエザクラが咲いていた

式典では上田会長があいさつし、各種団体との協力によるナラノヤエザクラの植樹やイベントを通してのファン拡大、天皇皇后両陛下(当時)への献上、室町時代の能「八重桜」の復曲など20年間の活動の一端を紹介。「これからもナラノヤエザクラの語り部として花守を続けていきたい」と話した。続いて、来賓の荒井正吾知事や奈良国立博物館の井上洋一館長、同会の大川靖則顧問が祝辞を述べた。



このあと20周年記念の短歌大賞の表彰式を実施。全国635首の応募の中から選ばれた入賞者8人のうち、出席した大賞の松森重博さん(73)=奈良市=ら3人に賞状などが手渡された。また興福寺の多川俊映寺務老院が同寺とナラノヤエザクラの関わり、能の復曲などについて語った記念講演、映像作家の保山耕一さんの作品「大和し 美し」の上映なども行われた。

奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)は、奈良に咲く八重桜の総称ではなく、固有の品種である。百人一首に載る伊勢大輔(いせのたいふ)の「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」の桜が、この奈良八重桜である。奈良八重桜の会の「奈良八重桜とは」によると、



いにしへの奈良の都の八重桜…
百人一首でも知られるこの歌に詠まれた「奈良の都の八重桜」がナラノヤエザクラです。
・奈良に咲く八重桜の総称ではなく、「ナラノヤエザクラ」という桜の一品種。
・あらゆる桜の中でいちばんの遅咲き。4月下旬、周囲が新緑に染まる頃に咲きます。
・蕾は真紅。小ぶりで清楚な花弁を開くと淡いピンク色。
・散り際に再び紅色を濃くしていきます。
・野生種であるカスミザクラが重弁化した変種であると考えられています。
・奈良県の花、奈良市の花
・東大寺知足院のナラノヤエザクラは国の天然記念物(大正12年指定)


大きな花をつける園芸品種と違い、小さくて可憐な花が咲く。うっかりしていると見落としそうになる。奈良県の花であるとともに奈良市の花でもある。この日はちょうど花の見頃だったが、高いところで咲くので、私は望遠レンズを使って撮った。

奈良八重桜が咲くと、奈良県の桜の時期が終わる。今年はたくさんの桜名所を訪ねた。来年も撮りに行くぞーっ!

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