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奈良まほろばソムリエの会、いよいよ次の10年に踏み出す!/奈良新聞「明風清音」第71回

2022年04月11日 | 明風清音(奈良新聞)
奈良新聞の「明風清音」欄(毎週木曜日)に月1~2回、寄稿している。先月末(2022.3.31)に掲載されたのは「ソムリエの会 次の10年」、これからの10年を展望した文章である。ソムリエの会は昨年10周年を迎えたが、これまで本当にいろんなことがあった。
※トップ写真は、奈良新聞社・田中篤則社長(中央)、豊田敏雄理事長と
(2021.3.10 『奈良万葉の旅百首』の献本時に同社で撮影)

2011年4月29日に任意団体「奈良まほろばソムリエ友の会」を発足し、2年後にはNPO法人化。その過程では、奈良商工会議所と何度も折衝を重ねた。NPO法人化(親睦団体から社会貢献団体への移行)にあたっては、思いの違う役員たちが会を去って行った。結局、友の会時代から役員として残っているのは、私の他には顧問(もと理事長)だけとなった。初代会長(のち初代理事長)は、鬼籍に入られた。

企業のようなタテ社会ではなく、ヨコ社会の組織の運営というのは、とても難しい。これからも苦労しながらヨタヨタと、しかし前を向いて歩んでいきたいと思う。では、記事全文を以下に紹介する。

ソムリエの会次の10年
令和3年4月、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」(豊田敏雄理事長)は、設立10周年を迎えた。いよいよ明日からは、新年度がスタートする。次の10年を見据えて、当会ではさまざまな手立てを講じている。

▼ソムリエの会の組織を改編
当会の組織は、基本的には10年前の設立時とほぼ変わらず、ガイドや広報など7つのグループ(部会)で運営してきた。しかし時代の流れにより、近年はこれら既存のグループに当てはまらない案件が増えている。

そこで令和3年12月に会の組織を改編した。ねらいは①対外活動(新規案件、講演活動など)への取り組み強化②相互啓発活動(会員同士の交流活動)の再編である。当会のマンパワーを対外活動に傾斜配分することを目的としている。

▼奈良検定事業のサポート
奈良まほろばソムリエ検定(通称=奈良検定、奈良商工会議所主催)は平成19年(2007)に始まり、同21年に初の最上級資格・奈良まほろばソムリエ合格者を輩出した。当会はその翌年に発足した。奈良検定はいわば当会の生みの親である。

検定の第15回試験(令和4年3月実施)から、当会は試験当日の会場運営など、事業の一部をサポート(支援)することになった。そのため当会は、会員有志からなるプロジェクトチームを組織した。

▼会員から約80万円の寄付
当会の運営資金は、ほぼ全額が約400人の会員の年会費(@3000円)である(年間約120万円)。しかしこれでは通常の年間行事はまかなえても、記念事業などには回せない。そこで今後の15周年、20周年を展望し、会員から寄付金を募集したところ、わずか3ヵ月ほどで約80万円が集まった。貴重な財源として別途、積み立てさせていただいている(寄付金は現在も継続募集中)。

▼4年後に神社本を記念出版
当会は令和3年2月、設立10周年を記念して『奈良万葉の旅百首』(京阪奈情報教育出版)を刊行した。初版は6000部である。これは当会会員60人が分担して執筆したものだ。

当会は4年後の令和8年に到来する設立15周年の年に県内の神社を紹介する書籍『やまとの神さま』(仮題)を刊行しようと、準備に入った。
これは平成31年(2019)2月、和辻哲郎の『百寺巡礼』発刊100周年を記念して当会が刊行した『奈良百寺巡礼』(京阪奈情報教育出版)の神社版という位置づけである。平安時代の延喜式神名帳に記載された神社(式内社)を中心に、会員が分担執筆する予定である。

▼他団体との連携強化
当会は令和2年7月、株式会社南都銀行と「観光振興及び地方創生に関する連携協定」を締結した。さらに今年1月には、タウン情報誌「ぱーぷる」とコラボレーションすることを決定した。具体的には、同誌がネット上で展開する「ぱーぷるアプリ」に、当会が奈良に関するクイズを出題するというものだ。正解するとポイントが貯まる仕組みで、幸いご好評いただいている。他の団体からも連携のお声かけをいただき、現在検討を進めているところだ。

▼講演活動への取り組み強化
このほか、当会は今まで以上に講演活動に注力している。30人以上の講師を育成し「奈良シニア大学」など県内はもとより、県の施設である「奈良まほろば館」(東京・新橋)にも、月1回のペースで講師を派遣している。

コロナ禍に阻まれながらも、当会は地道に活動を展開している。当会のネクスト10年に、ぜひご注目いただきたい。(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)


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