tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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月ヶ瀬梅林が「日本遺産」(2020年度)登録申請へ!

2020年01月13日 | 観光にまつわるエトセトラ
今朝(1/13)の奈良新聞の1面トップ記事は「月ヶ瀬梅林 日本遺産めざす 地元挙げ準備 名勝第1号、烏梅(うばい)、奈良晒(ならざらし) ここにしかない魅力発信」だった。奈良市や奈良市観光協会など7団体からなる「奈良市月ヶ瀬日本遺産推進協議会」(代表者=月ヶ瀬梅渓保勝会会長の窪田良蔵さん)が申請手続きを準備しているという(提出締め切りは1月24日)。なお文化庁のHPによると日本遺産とは、


写真はすべて月ヶ瀬梅林で2009.2.20に撮影

我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るためには, その歴史的経緯や, 地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承, 風習などを踏まえたストーリーの下に有形・無形の文化財をパッケージ化し, これらの活用を図る中で, 情報発信や人材育成・伝承, 環境整備などの取組を効果的に進めていくことが必要です。

文化庁では, 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し, ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援します。




日本遺産は2020年度までに100件程度を認定するとしており、今回が募集の最終回ということになる。奈良新聞には月ヶ瀬観光協会会長の道上久司さん(62)のコメントが紹介されている。「全国に名だたる梅林が多い中、名勝に指定されているのは月ヶ瀬だけ。烏梅や古来の製法による奈良晒など全国でここにしかないものが3つもそろっている月ヶ瀬の魅力を世界に発信していきたい」。



なお烏梅とは「梅の未熟な実を干して燻製にしたもの。漢方で下痢止めや駆虫などの薬とし、また染料にも用いる」(デジタル大辞泉)。全国で唯一の烏梅の選定保存技術保持者である月ヶ瀬尾山の中西喜久さん(74)は「狭き門とは思うが、日本遺産登録が実現できれば過疎化が進むこの地域も一気に活性化されると思う」とコメントしている。



ラストチャンスの今回は相当の「狭き門」になるとは思うが、単に梅林だけではなく、伝統的な染料や織物などの文化遺産にも恵まれた月ヶ瀬梅林は、ぜひ日本遺産の認定を受け、国内外にその魅力を発信していただきたいと願う。
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