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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

筒井順慶城跡と歴史公園(大和郡山市)/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第36回

2017年09月29日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「ディスカバー!奈良」という記事を連載している。今週(9/28)掲載されたのは「戦国武将・順慶の居城 大和郡山市の筒井城跡、歴史公園」、筆者は同法人理事の大山恵功(よしのり)さんである。大山さんは生まれも育ちも現住所も「広陵町」というジモティである。
※トップ写真は、筒井順慶五輪塔覆堂(大和郡山市長安寺町)

SF作家の筒井康隆は、筒井順慶の子孫であるとの設定で小説『筒井順慶』を書いた。「先祖は筒井順慶家の足軽だったらしい」とも述べている。では、記事全文を紹介する。

大和で活躍した戦国武将の筒井順慶をご存知でしょうか。織田信長の後ろ盾を得て、宿敵の松永久秀を破り大和国を平定した人物です。居城は現在の大和郡山市筒井町にあった筒井城です。

筒井城は近鉄筒井駅の北東側、南北約400㍍、東西約500㍍の平地部に築かれた平城でした。駅から案内板の通りに進むと、「筒井順慶城趾」の石碑があります。信長の一国一城の方針から、筒井城は壊され、順慶は郡山城へ移ることになります。



筒井順慶城跡の石碑

現在、筒井城の堀跡には、県認定の「大和野菜」である「筒井れんこん」が栽培されています。粘りが少なく、甘みとシャリシャリとした独特の食感があると評判です。

順慶の墓所は、近鉄平端駅の近くにあり、五輪塔(墓碑)と覆堂(重要文化財)が建てられ、筒井順慶歴史公園となっています。ゆかりの地を訪れ、思いをはせてみるのはいかがですか。

メモ 筒井城跡へは近鉄筒井駅から北東へ徒歩約5分。筒井順慶歴史公園へは近鉄平端駅から北東へ徒歩約5分。(奈良まほろばソムリエの会理事 大山恵功)


よく「筒井順慶(筒井氏)がいたから、筒井という地名ができたのですか?」と聞かれるが、その逆で《「筒井」は室町期からみえる地名で(中略)「ツツ」は井戸の形態をいったもの。一般的には姓氏よりも地名が先に生まれたと判断される》(「筒井」池田末則編『奈良の地名由来辞典』)ということだ。

皆さん、ぜひいちど城跡と歴史公園に足をお運びください!

コメント (5)
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