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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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鉄下駄をはき3歩あゆめば玉の輿(千光寺)/毎日新聞「ディスカバー!奈良」第23回

2017年07月01日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版の「ディスカバー!奈良」欄に、奈良の隠れた史跡などを紹介しています。6月22日(木)分を執筆されたのは、同会が誇る「美魔女」(!)松永佳緒莉(まつなが・かおり)さん。タイトルは「鉄下駄で玉の輿(こし) 平群町の千光寺(せんこうじ)」。なお千光寺は、山と渓谷社刊『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』によると、
※トップ写真は、全国から寄進された役行者像(千光寺境内)

千光寺(生駒郡平群町鳴川) 天智天皇の世に役小角(えんのおづぬ)が宇佐八幡と生駒明神の神勅により入山し、千手観音を刻んで祀ったことに始まるという。小角が大峯山を開く以前にこの地で修行したので、元山上と呼ばれる。

中世には寺領五百石を得て大いに栄えたが、室町時代の天文年間(一五三二~五五)に兵火にかかり、行者堂を残して灰燼に帰した。江戸時代には復興して北之坊・上之坊・湯屋坊・谷之坊・安養坊・橋之坊・南之坊・中之坊・奥之坊・下之坊・蔵之坊の十一坊が立ち並んだが、現在は蔵之坊の一坊を残すのみである。


この寺の行者堂の脇に、珍しい鉄下駄があるのだそうだ。全文を紹介すると、


行者堂の脇にある鉄下駄

平群町鳴川に、修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)(小角)が開いたと伝わる千光寺があります。役行者が大峰山(山上ケ岳)を開く前、この地で修行をしたことから「元山上」、女人禁制の大峰山に対して女性を受け入れたことから「女人山上」とも呼ばれ、女性におすすめしたいお寺です。

境内には、寄進された役行者像が並んでいます。そのお顔は一つずつ違っていて、ほほ笑んでいるような表情を見ると思わず心が和みます。行者堂の脇には、鉄の下駄(げた)が置かれ、看板には、「女子は鉄下駄をはき3歩あゆめば玉の輿の良縁」と書かれています。簡単に歩けそうにありませんが、挑戦してみたくなります。

また、裏山には行場があり、今も修行が行われています。短期間のコースもあるので、少しだけ「修行女子」になることもできます。行と良縁を求めて、何度でも訪れたくなる古刹(こさつ)です。

メモ 近鉄生駒線元山上口駅から徒歩約50分。途中に生駒山口神社や、自然に囲まれた清滝石佛群もあり、心が癒やされます。(奈良まほろばソムリエの会 松永佳緒莉)


今は青葉若葉の映える時期、参道の傍らには清流が流れる。ぜひ千光寺をお参りいただきたい。松永さん、楽しい情報をありがとうございました!

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