tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

早ずしは、和歌山名物/うまい、安い、ボリュームたっぷり!

2016年06月21日 | グルメガイド
6月12日(日)、当ブログとFacebookに柿の葉寿司の話を書いた。「秘密のケンミンSHOW」(2016.6.2放送)の話をもとに書いたのだが、当日だけでこの記事に1,320人ものアクセスをいただき、FBには325人の「いいね!」、15件のコメント、4件のシェアをいただいた。
※トップ写真を含む2枚の写真は、2020.1.20撮影・追記。早すしはオークワ富雄中町店で
購入(6個入り380円=税別)。製造者は(株)オークワ オーデリカファクトリー和歌山



で、今日はもう1つ、こんな話を紹介したい。和歌山名物「早すし」だ。早ずし、早寿司と、表記はいくつかある。和歌山県のHPによると、

長老の話では、有田地方では発酵した寿司を「なれずし」、酢を使った寿司を「早すし」と分けて呼ばれていました。しかし、だんだん酢を使ったサバすしを早すしと呼ぶようになったと伝えています。



つまり自然発酵させた「熟(な)れずし」に対し、発酵させず酢を使ったのが「早すし」で、たいていは普通の鯖ずし(バッテラ)をラップでくるんだものである(葉蘭・笹の葉や葉蘭・笹の葉状のラップでくるんだものもある)。つまりは「wrapped 鯖ずし」だ。かつて和歌山ラーメンがブレイクしたとき、「和歌山ではラーメン屋に寿司がおいてある!」と話題になった。

寿司を食べることを想定しているので、和歌山ラーメンの麺の量はやや少ない。和歌山市内を中心に、かつてはどこの飲食店でもこの寿司をおいていたようだ。柿の葉や朴の葉を使わずラップでくるむので、簡単で低コストな寿司である。いかにも合理的な和歌山人らしい食べ物だ。ただ柿や朴の葉を使わないので、その分賞味期限は短い。



新宮市(和歌山県)で創業した和歌山系スーパー「オークワ」には、この早すしをおいている店がある(毎日ではないが)。土曜日(6/18)、近所の富雄中町店(奈良市中町4876)で、久々に早すしを買った。「紀州名物 一口さば寿司」とあるが、間違いなくこれは和歌山の早すしである。「一口」とあるが、これはとてもひと口ではムリだ。


こちらの写真は、2020年2月19日に撮影・追記

大きさは市販の柿の葉寿司の1.5~2倍、しかし値段は3個189円(1個63円 税別)で、大メーカーの柿の葉寿司(通常130円)の1/2のお値段。つまりサイズを考えると柿の葉寿司の1/3程度のお値段、というおトクな寿司である。柿の葉のサイズに制限されないので、寿司を大きく作ることができるのだ。懐を痛めずにお腹を満足させたい若者にはピッタリだ。若者が集まるラーメン店がこの寿司を置くのは、マーケティング的にも正しい。ラーメンができる間、この寿司を食べて待つのだ。


こちらの写真は、スーパー松源(マツゲン)橋本店で買ったお洒落な早すし
税込み@143円(2019.9.12追記)。メーカーは紀の川壽司本舗だった

味は、柿の葉の香りがしない鯖ずし(バッテラ)、つまりはごく普通の鯖ずしである。ラーメンなどのメイン料理の前に食べるので、味はシンプルな方が良いのだろう。柿の葉寿司、朴葉寿司ともども、早すしを、どうぞよろしく! お近くにオークワがある方は、ぜひ探してみてください!
コメント (4)
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