goo blog サービス終了のお知らせ 

tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

興福寺の精進ふりかけ(南円堂創建1200年記念)

2013年03月25日 | 奈良にこだわる
奈良新聞(3/19付)に《ワサビやトマトペースト入り 興福寺が2種類の「精進ふりかけ」》という記事が出ていた。興福寺南円堂の「創建1200年」記念事業の一環である。記事全文を紹介すると、

奈良市の興福寺が、ワサビやトマトを使った「精進ふりかけ」を三島食品(広島市)と共同開発、同寺南円堂の売店などで販売している。ワサビが入った「あを」とトマトペースト入りの「丹(に)」の2種類。法要でかける五色幕にちなみ、赤シソや大豆など、5色の材料を混ぜ合わせた。精進のためカツオの粉末が使用できず、「うまみ」を出すのに苦労したという。

今年は南円堂の創建1200年で、記念事業の一環。発案した辻明俊録事(35)は「長い行の間に『何かご飯にかけるものがあれば』と思ったのがきっかけ。サラダやパスタにかけてもおいしいですよ」。4月3日から東海道新幹線の主要駅で販売される同寺監修の精進弁当(税込み900円)にも使用される。1袋400円(税込み)。2種類1セットの「あを丹セット」は760円(同)。三島食品はふりかけの「ゆかり」で有名。


早速、興福寺を訪ねた。お店は、南円堂の寺務所にくっついた場所にある。「あを」(青)と「丹」(に=赤)の2集類あり、どちらもとてもカラフルである。朝ごはんにいただいた。

まずは「丹」をごはんにかけてみる。赤(オレンジ色にちかい)に黄が入り、食欲をそそる。お味はあっさとしているが、ゴマが良いアクセントになっている。市販の「緑黄野菜ふりかけ」と感じが似ているが、塩分控えめなのが有り難い。「原材料名」には「赤しそ、大豆フレーク、みぶな、金ごま、白ごま」のほか「トマトペースト」も入っていて、これがきれいな赤色のモトになっているようだ。

次に「あを」。おお、こちらはシソと梅がよく利いている。「緑黄野菜ふりかけ」に「ゆかり」をアクセントにしたような味わいであるが、こちらも大人しい味わいで、「精進」の感じがよく出ている。「原材料名」には、「赤しそ、梅、大豆フレーク、わさび葉、金ごま、白ごま」など。

どちらも美味しくて値段も手頃な「ベジタリアンふりかけ」で、お土産にもピッタリである。あっさり味なので、パスタとか焼鳥(塩焼)にかけてもイケそうである。これを興福寺が考案したというところが良い。すでに興福寺精進ふりかけレシピ集なるサイト(Togetter)まで登場し、いろんなものに「精進ふりかけ」をかけて試している。これを2009年の「お堂でみる阿修羅」展のときに売り出していれば、飛ぶように売れたことだろう。

南円堂の創建1200年を記念して、4月12日(金)~6月2日(日)まで「興福寺国宝特別公開2013」が開催されるので、「精進ふりかけ」は、絶好のお土産になる。皆さん、ぜひお買い求めいただき、「興福寺の味」を味わってください!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする