![]() | 地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書) |
久繁哲之介 | |
筑摩書房 |
※この講演会の内容は、ブログ「鹿鳴人のつぶやき」にアップされています!
奈良市は昨年から、「これからの厳しい行財政の課題や環境に迅速かつ適切に対応できる自治体職員に必要な能力を養成する」ことを目的として、「職員養成塾」を開講している。しかも「テーマに応じて、他の自治体職員や地域住民の方と協働で実施」することとして、一部を「市民公開講座」として一般市民にも開放されている。
12/20(火)、「職員養成塾・市民公開講座」として、地域再生プランナーの久繁哲之介氏(「若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰)による講演会がある。講演の趣旨は、《どんなに立派な箱物や器を造っても、潤うのは一部の利害関係者だけで、地域に暮らす人々は幸福の果実を手にしていない。こうした「罠」のカラクリを解き明かし、市民が豊かになる地域社会と地方自治のあり方を、皆さんと一緒に考えます》とある。90分の講演のあと、15分の質疑応答の時間が設けられている。申し込み締め切りは今週中となっているが、開催当日まで受け付けてもらえるそうで、、受講料も無料である。以下、市のHPから抜粋する。
職員養成塾・市民公開講座 「地域再生の罠」
職員と一緒に奈良市のことを考えてみませんか! 地方自治、少子化、環境、観光・地域振興、福祉等、テーマに応じて、職員と一緒に奈良市のこれからについて考えてくださる人を募集します。
今回のテーマ ■ 職員養成塾「地域再生の罠」
・〔講師〕講師 久繁 哲之介(ひさしげ てつのすけ)さん (地域再生プランナー)
1986年、早稲田大学教育学部卒業。同年、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。主にマーケティングを担当、公私で欧米都市及び国内都市を巡歴。欧米都市と日本都市の違いを実感、都市問題の研究を志す。1994年より民間都市開発推進機構に勤務。現在、同機構都市研究センター研究員。都市問題、特に地方都市活性化に関する論文・講演多数。主な著書に、「日本版スローシティ」「地域再生の罠」。
・〔趣旨〕社員を大切にしない会社は歪んでいく。それと同じように、市民を蔑ろにする都市は必ず衰退する。どんなに立派な箱物や器を造っても、潤うのは一部の利害関係者だけで、地域に暮らす人々は幸福の果実を手にしていない。こうした「罠」のカラクリを解き明かし、市民が豊かになる地域社会と地方自治のあり方を、皆さんと一緒に考えます。
・〔とき〕平成23年12月20日(火) 午後6時15分~午後8時00分
・〔ところ〕奈良市役所中央棟6階 正庁
・〔内容〕講演と質疑応答
・〔受講料〕無料
・〔申込〕電話、またはFAX・Eメール(講座名、住所、氏名、年齢、電話番号、質問事項があれば記入)で人事課へ
【人事課】 電話0742-34-4706 FAX0742-34-9237
Eメールjinji@city.nara.lg.jp
・〔定員〕先着100名
![]() | 日本版スローシティ―地域固有の文化・風土を活かすまちづくり |
久繁哲之介 | |
学陽書房 |
久繁さんは、ブログ「久繁哲之介の地域向上塾」で情報発信に努めておられ、今回の講演会についても、《奈良市の「市民公開講座」兼「職員養成塾」で12月20日(火)に講演します》(11/1付)として告知されている。
奈良市の「市民公開講座」は、奈良市役所「職員養成塾」の一貫です。職員と市民が同じ講座を受講する効果は(私の解釈では)次のとおりです。
1.講座2回を1回に統合するので、コストと手間暇が半減する
2.市民の目線・感覚を自治体職員が解る
3.自治体職員の実態・資質を市民が解る
4.縦割主義の打破に繋がる
私は、特に4の「縦割主義の打破」に期待しています。なぜなら、
役所には部門間で統合・連携できる事、統合した方が効果的な事が沢山あります。事実、役所の殆どは未だ、自治体職員対象に人事部が所管する「職員研修」と市民対象に市民部などが所管する「市民公開講座」を分離しています。こういう観点から私は、奈良市の取組を評価しています。
奈良の皆さん、12月20日(火)18時15分からの講演に是非お越しください!
これは相当力が入っている。ホンネの部分で「市民が豊かになる地域社会と地方自治のあり方」が聞けそうである。「若者バカ者」に限らず、地域再生にご関心のある皆さん、ぜひご参加ください!