“芸人コロッケさんの著作「母さんの『あおいくま』」を読みました。題名から青いクマの縫いぐるみを想像しましたが、お母さんが書いて家の柱に貼った紙の言葉にまつわるものでした。その言葉とは「あせるな おこるな いばるな くさるな まけるな」。それぞれの頭文字を取ったものが「あおいくま」でした。
母子家庭だったというコロッケさんはお母さんの悪口を誰かに言われても「まけるな」を思い出して心を奮い立たせ、芸能界に入った後も仕事がなかなかないとき「あせるな」を何度も口に出して乗り越えてきたそうです。あの明るいキャラクターが際立つコロッケさんの知らざる一面が垣間見られた気がしました。
シンプルで思い出しやすい「あおいくま」は何ていい言葉なんでしょう。落ち込んだり迷ったりしたときはもちろん、調子が良くても自分に言い聞かせたいと思っています。小学校六年生の息子にも教えてあげたいです。”(4月19日付け中日新聞)
名古屋市の教員・青山さん(女・50)の投稿文です。初めて聞く語呂合わせである。「あせるな おこるな いばるな くさるな まけるな」の「あおいくま」である。自分自身を戒める言葉である。いずれも起こしやすい感情である。
実はボクは最近、よくこの感情に侵されている。それも若い人との対応に多い。本当に若い人のことはよく分からない。先日は大学の先生からもこの言葉を聞きビックリした。若い人を導く人からである。ボクなどほとんどが同世代の高齢者の対応が多いので、良かったなあ、と言う気持ちを持った。自分中心で、プライドが高い気がする。高齢者を敬え、などという気はないが経験の差は大きいと思うが。たまたまならいいが、多くがそうだとすると、この面でも先が思いやられる。この言葉を覚えて欲しい。