10月24日(日) 放浪の山旅3日目
ここまで一転、二転したので、結局は元に戻り、この日は傾山登山となった。
コースは三ツ尾コースなのだが、この日2つのトラブルと1つの怪奇現象が起きた。
トラブルの一つ目は、計画段階でコースタイムの読み間違いをしたことだ。
三ツ尾コースは途中から水場コースと坊主尾根コースの2つに分かれるのだが…
計画で用いた「祖母・傾の山地図」
こともあろうに赤い矢印を見落とし、水場コース1時間40分、もう一つの坊主尾根を1時間20分と、とんでもない勘違いをしてしまったのだ。よく見るとそれはともに水場コースの登りと下りの時間であった。よく見なくてもそうである。それに「岩峰コースは熟練者向き」と朱書してあり、コースタイムは書いてなかったのだ。
思い込みとは恐ろしいものである。
もう一つのトラブルは、YAMAPの地図を開いたら、三ツ尾コースの途中から地図が真っ白だったということだ。YAMAPでは祖母と傾は別の地図だったのだ。祖母・傾はセットだろうという勝手な思い込みで、傾の地図をダウンロードしていなかったのだ。
このことは前日の下調べで気づいたが、昔はYAMAPのようなGPSを使う飛び道具はなく、紙の地図と経験を頼りに登っていたので、このことはさして問題にしなかった。
でも、もし前日にYAMAPの地図が表示されていたなら、坊主尾根コースが1時間20分ではなくて、3時間15分かかるということに気づいていたはずである。はたして、それでもあえて坊主尾根コースを行っていただろうか。
ああ運命の悪戯…
大きな勘違いで出発した傾・坊主尾根コースの顛末やいかに…
いつものように4時起床、朝食
何も知らず6時25分出発
トロッコ道の跡を登っていく
傾斜が急、ザックが重く感じられる。
登山道では、道を塞ぐように倒れた木を上手に削って通れるようにしてあることに感激。
この後も、このように加工された倒木は随所に見られた。ありがたい。
ほどなく観音滝
注意書き
危険だから滝を上から覗くなと書いてある。
それでも覗いてみたくなる…
まとわりつかれる木
林道出合
ここから三ツ尾の延々とした登りが続く
一人、二人と追い抜かれる。
通りやすいように加工された倒木
尾根道
そろそろ明るくなってきた。峠は近い。
分岐に到着
ここまでが長く感じられ、きつかった。
延々とした登りに、脚力のなさを痛感。そもそも昔から登りは弱かったのだが…
ここでエナジーチャージのため、長めの休憩。
出発しようとしたら怪奇現象が続けて起きた。
ザックにしまったはずの小物が外に出ているのだ。
きちんとザックにしまい、さて出発しようとすると、今度は別のもが…
エッ!と、思わず地面を凝視し、呆然と佇む。
なぜ?
ザックの横のファスナーが開いていたのだ。
ホッとして先を急ぐ。
坊主尾根コースの分岐
迷いはなかった。坊主尾根が水場コースより20分早いと思っていたからだ。
傾山の怪談話より、勘違いの方がよっぽど恐い。
このコースでも、通りやすいように木に加工がしてある。
感謝しながら通っていく。
感謝
朝は晴れていたのに、途中からガスの中。
YAMAPの地図も真っ白。
少し危なっかしいところ
道の端が浸食でえぐられて、本当は危険なところ。
道の端を歩くと崩落するかも知れない。
通り過ぎ、振り返って気づく。なんか人生のような…
ガスの中
かなり危なっかしい所
写真ではそうでもないように見えるが、コース中で一番神経を使った垂直な崖。
アドレナリン出まくり、3点確保で慎重に登っていった。
学生時代の城壁登りを思い出す。
登りだったからよかったものの、これを下れといわれればビビる。
坊主尾根を登りきる。しかし、ガスで感動は半減。
まもなく本傾というところで、ガス脱出
雲の上に来た
山頂だ!
このとき12時35分。
登りだけで6時間かかったことになる。
(後編に続く)
ここまで一転、二転したので、結局は元に戻り、この日は傾山登山となった。
コースは三ツ尾コースなのだが、この日2つのトラブルと1つの怪奇現象が起きた。
トラブルの一つ目は、計画段階でコースタイムの読み間違いをしたことだ。
三ツ尾コースは途中から水場コースと坊主尾根コースの2つに分かれるのだが…
計画で用いた「祖母・傾の山地図」
こともあろうに赤い矢印を見落とし、水場コース1時間40分、もう一つの坊主尾根を1時間20分と、とんでもない勘違いをしてしまったのだ。よく見るとそれはともに水場コースの登りと下りの時間であった。よく見なくてもそうである。それに「岩峰コースは熟練者向き」と朱書してあり、コースタイムは書いてなかったのだ。
思い込みとは恐ろしいものである。
もう一つのトラブルは、YAMAPの地図を開いたら、三ツ尾コースの途中から地図が真っ白だったということだ。YAMAPでは祖母と傾は別の地図だったのだ。祖母・傾はセットだろうという勝手な思い込みで、傾の地図をダウンロードしていなかったのだ。
このことは前日の下調べで気づいたが、昔はYAMAPのようなGPSを使う飛び道具はなく、紙の地図と経験を頼りに登っていたので、このことはさして問題にしなかった。
でも、もし前日にYAMAPの地図が表示されていたなら、坊主尾根コースが1時間20分ではなくて、3時間15分かかるということに気づいていたはずである。はたして、それでもあえて坊主尾根コースを行っていただろうか。
ああ運命の悪戯…
大きな勘違いで出発した傾・坊主尾根コースの顛末やいかに…
いつものように4時起床、朝食
何も知らず6時25分出発
トロッコ道の跡を登っていく
傾斜が急、ザックが重く感じられる。
登山道では、道を塞ぐように倒れた木を上手に削って通れるようにしてあることに感激。
この後も、このように加工された倒木は随所に見られた。ありがたい。
ほどなく観音滝
注意書き
危険だから滝を上から覗くなと書いてある。
それでも覗いてみたくなる…
まとわりつかれる木
林道出合
ここから三ツ尾の延々とした登りが続く
一人、二人と追い抜かれる。
通りやすいように加工された倒木
尾根道
そろそろ明るくなってきた。峠は近い。
分岐に到着
ここまでが長く感じられ、きつかった。
延々とした登りに、脚力のなさを痛感。そもそも昔から登りは弱かったのだが…
ここでエナジーチャージのため、長めの休憩。
出発しようとしたら怪奇現象が続けて起きた。
ザックにしまったはずの小物が外に出ているのだ。
きちんとザックにしまい、さて出発しようとすると、今度は別のもが…
エッ!と、思わず地面を凝視し、呆然と佇む。
なぜ?
ザックの横のファスナーが開いていたのだ。
ホッとして先を急ぐ。
坊主尾根コースの分岐
迷いはなかった。坊主尾根が水場コースより20分早いと思っていたからだ。
傾山の怪談話より、勘違いの方がよっぽど恐い。
このコースでも、通りやすいように木に加工がしてある。
感謝しながら通っていく。
感謝
朝は晴れていたのに、途中からガスの中。
YAMAPの地図も真っ白。
少し危なっかしいところ
道の端が浸食でえぐられて、本当は危険なところ。
道の端を歩くと崩落するかも知れない。
通り過ぎ、振り返って気づく。なんか人生のような…
ガスの中
かなり危なっかしい所
写真ではそうでもないように見えるが、コース中で一番神経を使った垂直な崖。
アドレナリン出まくり、3点確保で慎重に登っていった。
学生時代の城壁登りを思い出す。
登りだったからよかったものの、これを下れといわれればビビる。
坊主尾根を登りきる。しかし、ガスで感動は半減。
まもなく本傾というところで、ガス脱出
雲の上に来た
山頂だ!
このとき12時35分。
登りだけで6時間かかったことになる。
(後編に続く)
懐かしく拝見致しています。
三坊主を歩いたのは、10年以上前に成ります。
5m&8mのチムニーは、登り答えがありましたね。
一番恐怖だったのが、うっすら雪を被ったクライムダウンでした。
もう歩くことは無いだろうから、後半を愉しみ待っています。
早速のコメントありがとうございます。雪を被った状態でのクライムダウンですか…ビビりまくりですね。
冬の坊主尾根にはアイゼン、ザイルが要りますね、というか、雪の日は迷わず水場コースですね。
今回、坊主尾根はガスの中でしたので、いつか天気のよい日にもう一度チャレンジしようと思っています。