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TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

「ミヤマキリシマ咲き誇り 山はピンクに…」

2013年05月25日 | 山にまつわる話


(ミヤマキリシマ咲き誇る 山はピンクに国見岳)


ミヤマキリシマと言えば
三十数年前、私たちの「坊ヶツル讃歌」は、次のように歌っていた。

  「ミヤマキリシマ咲き誇り 山はピンクに大船の
   段原彷徨う山男 花の情けも知るものぞ」

今日、雲仙の山に登ってきたが、ミヤマキリシマはやっぱりピンクだった。
「坊ヶツル讃歌」に歌われている九重のミヤマキリシマもピンクのはずだが、
芹洋子さんが歌う「坊がつる讃歌」は、

  「ミヤマキリシマ咲き誇り 山紅に大船の
   峰を仰ぎて山男 花の情けを知るものぞ」

似ているけれども違う。

ミヤマキリシマは断じてピンクである。(紅色のミヤマキリシマもあるのかも知れないが…)
当時、埋もれていた名曲を世に出すにあたって
「ピンク」よりも「紅」の方が詩としては格調高いのかわからないが…
私が大学1年の時(昭和53年)、芹洋子さんが歌う「坊がつる讃歌」はレコード大賞にノミネートされ、大賞は取らなかったが何某かの賞を受賞した。

もう一つこだわるなら、「花の情けも」の「も」である。
たかが助詞の一つだが「も」と「を」では大きな違いに思える。

 「花の情けを知るものぞ」と「花の情けも知るものぞ」

五感研ぎ澄まされた感性豊かな「山男」としては、やはり「花の情けも」であって欲しい。

今回のブログは雲仙のミヤマキリシマ鑑賞登山を紹介する予定であったが、「坊ヶツル讃歌」に変更してもう少だけ。

さらに言うならば、一番の歌詞である。

  「人皆花に酔うときも 残雪恋し」

私たちもそう歌っていたのだから異存はないのだが、わがSUWVの部誌「木霊」の第8号(昭和55年度版)には、当時の顧問であった國次太郎先生が「坊ヶツル讃歌」の元歌である広島高師の「山男の歌」を投稿してくださっていた。 → 「國次太郎先生と坊ヶツル讃歌

  「人皆花に酔うときも 残雪恋ひて(超えて)」

ネットに、元歌である広島高師の「山男の歌」の紹介は多数あるが、このように表現してある歌詞は、私が調べた範囲ではこれだけである。

「恋ひて」を「超えて」と掛けているところは深いなと感じ入る。
同じように「花の情けも」の方が深い。
深い浅いは別にしても、ミヤマキリシマはどう見ても「ピンク」であろうと思うのだが。


大賑わいだった、ピンクのミヤマキリシマに囲まれた普賢岳山頂
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