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TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

阿比留千代磨という人

2015年01月11日 | SUWV
 昨日(H27.1.10)本ブログの「佐大ワンダラー」に、「阿比留千代磨」というタイトルでコメントが届きました。以下の通りです。


 「お写真拝見して懐かしさのあまり、何度も何度も貴兄のブログにアクセスしております。私は佐賀大学とも山とも全く関係はありません。
 ただ、あの阿比留氏とベルリンにて会い、東ヨーロッパへの旅を一緒しました。あんないい加減で、ハチャメチャな人物に会ったことで人生を狂わさせかけました。私たちの友情は彼の突然の逝去で終わりましたが、今でも想い出の中で厚くつづいております。お写真の掲載、心から御礼申し上げます。」


 阿比留千代麿という人、私にとっても忘れることのできない先輩であり、恩人です。
ワンゲルで初めての長期合宿である夏合宿のPLでした。何も分からない一年生3人を北海道に連れていってくださり、いろんなことを教えてくださいました。
 阿比留さんはスケールが大きく、ときにハチャメチャでしたが、大変な情熱家でした。ワンゲルの部会ではいつも熱く熱くワンゲルを語っておられました。酒の場でも豪快に、愉快に、ときにしんみりと、私のような者に対しても、熱く、熱く、熱く情熱を込めて語ってくださいました。
 昨年11月に、先輩達の同窓会があり私も参加をさせていただきましたが、その折に先輩達は「阿比留が生きて入ればなぁ…」と、残念そうに話されていました。

 阿比留さんは、部誌である「木霊」第8号(昭和55年度版)に、
「『自転車に乗った渡り鳥』-あるバカの想い出から-」
というタイトルで5年間のワンゲルの想い出を、27ページにもわたって書き残してくださっています。
その最後の部分を紹介させていただきます。


 私はワンゲルが好きである。バカの集まり達が好きである。これから何度か知れぬが自分を振り返るだろう。振り返るところ、それはいつもワンゲルの五年間である。そして多くの仲間達なのだ。
 そして私はいつもバカでありたいし、何事にも精一杯取り組んでいきたい。何しろ佐大ワンゲルなのだから。

  北にあこがれ南を夢みたことがある
  風に流され歩き続けたこともある
  明日はいずこと知らぬまま
  作礼に恋し 多良岳想い
  天山愛して 八幡に燃ゆる
  俺は気まぐれワンダラー  (阿比留千代麿) 



 また阿比留さんは、愛した佐大ワンゲルを詩にもしてくださっています。


「佐大ワンダラー」   相良正哉・阿比留千代磨作詞

一 酒を飲んだら夜明けまで
   それでも足りなきゃ酒屋を起こせ
   飲んで飲ませて吐かれて吐いて
   ともに酔おうか 明日の夢

二 歌い出したら心はひとつ
  ファイヤー始めりゃ最高なのさ
  歌い歌って踊って狂え
  ともに謳おか 明日の夢

三 若さとりえの目立ちたがり屋
   記念写真はまともじゃないさ
   他人押しのけ前出て跳ねて
   ともに現(うつ)そか 明日の夢

四 佐賀をとび出し南へ北へ
   ワンゲル魂東へ西へ
   歩き歩いて走って倒れ
   ともに登ろか 明日の夢




 最後に、ワンダラー時代の阿比留さんの写真を載せます。
「どれが阿比留さんかって?」
「見ればわかります」



80年2月 作礼山 「他人押しのけ前出て跳ねて」いるのが阿比留さん


80年北海道大雪山系にて


80年北海道大雪山系にて


78年夏 北海道サイクリングパート


79年 久住山系 新歓


79年 久住山系大船 新歓


80年 学園祭の歌合戦 「サスケ」他を披露し最高得点に輝く


78年 唐津ロード下見 出発前


78年 秋のパーワン(宝満山)




78年 夏合宿(羊蹄山)


今は阿比留さんのご冥福をただお祈りするばかりです。
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