天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

ボラン寺

2010-08-02 16:37:19 | 天真寺
今月もボラン寺。
8月号の寺報の発送作業を皆様のおかげで無事終えることができました。
今月の寺報はコチラ

発送作業の様子



今回は寺報からの3つのお話を紹介します。
ライターは天真寺門信徒会だより編集長shizukaです。

まず一つ目は、真宗連合カレンダー今月の言葉より
本願をききて 疑うこころなきを 聞というなり
私たちは日常生活で、「聞く」ということを疎かにしています。我が身を振り返っても、自分が言いたいこと一方的に話すばかり、他人の言葉に真剣に耳を傾けることがいかに少ないか。たとえ聞いても、自分の思い込みの上に勝手な解釈をしている有様です。
親鸞聖人は「聞即信」と示されました。聞くことが即ち信じることだと言われたのです。
仏さまは分け隔てなく、生きとし生けるものの幸せを願っています。その願いを疑いなく信じることが、「聞」です。今生かされていることに感謝ができたなら、仏さまの願いに気がつくことができるでしょう。大切な一生、願われて生きる人生にしたいものです。




二つ目は
浄土真宗のお盆の迎え方
お盆は家族が集いいのちのつながりを実感し、ご先祖様に手を合わせる大切な仏事です。しかし浄土真宗では、亡き方が○月□日に来て×月△日に還るとは言いません。それではどこまでも私達の都合ばかりです。亡き方は仏様となりいつでもどこでも私を見守り導いて下さる、だからこそ日頃の感謝を新たにするご縁としましょうと説いています。自宅では仏壇をきれいにし、仏華と供物台に一対のお供え物を準備し、「打(うち)敷(しき)」を敷きお飾りをして下さい。特別な物(盆提灯・精霊棚等)、また慣習(送り火迎え火等)は必要ありません。お盆をありがとうとおかげさまの心で迎えましょう



そして最後が
お盆に聞く
暑い夏がめぐって来て、お盆を迎える時期となりました。
お盆は、『盂蘭盆経』というお経に説かれるお話がもとになった仏事です。
ある日お釈迦さまの十大弟子の一人・目連尊者が神通力を使って亡くなった母のすがたを見たところ、それは餓鬼地獄で飢えに苦しみもがく醜い母のすがたでありました。その母を救おうとお釈迦さまに教えを請い、供養をしたことが、お盆の始まりといわれます。目連尊者の母親は我が子を育てるために人へ施しをする心を忘れ、その報いに合っていたといいます。
私たちはお盆を迎え、亡きご先祖さまへの感謝を新たにします。そして同時に、どこまでも自分中心にしか生きることのできない自分であることを、目連尊者の母のすがたから教えていただくのです。
いのちの尊さに目覚めることは、他のいのちをも大切に生かす道であります。「生きとし生けるものがすべて幸せでありますように」と願われている阿弥陀さまのお心を聞かせていただきましょう。

(龍)

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