天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

被爆クスノキ

2007-07-11 22:24:59 | 天真寺
お寺に一本のクスノキが届きました。



この木は、長崎の山王神社にある被爆クスノキの苗木です。

いつもお世話になっている新宿の日蓮宗経王寺さんよりいただきました。

このクスノキの由縁
↓  ↓
山王神社の境内入口にそびえる2本のクスノキは、樹齢約5~600年、胸高幹囲がそれぞれ8メートルと6メートル。
共に昭和20年の原爆で主幹の3分の1以上を失ったため、 樹高は10メートル内外ですが、四方に張った枝は交錯して一体となり、東西40メートル、 南北25メートルの大樹冠を形成しています。
原爆被災により一時落葉し枯れ木同然になったにも係わらず、2年程度の後、奇跡的に再び新芽を芽吹き、次第に樹勢を盛り返し今日に至っています。
また、蘇った大楠に直接手を触れ、その生命力にあやかろうと毎日多くの参拝者の方が訪れています。
【長崎・山王神社ホームページより】

今日、ご門徒のHさん宅をお盆参りで訪れました。
Hさんは学校の先生を勤め上げ、今でも書道やピアノを教えられていて、いつも楽しいお話を聞かせて下さる方です。

そこで届いたばかりのクスノキの話をすると、「そのクスノキ大事にしてください」とこんな話を聞かせて下さいました。

Hさんは東京深川に住んでいらした時、東京大空襲、そして爆撃による火の海を経験されました。
戦争を経験していない人は分からないかもしれないけれど、
私たちが今生きいるのはどれだけの犠牲になった人たちの上を生きているのか。
ぜひ「クスノキ」を大切にして、そのこころを伝えて下さい、とおっしゃいました。

正直私は戦後生まれ、戦争の悲惨さを身を以て感じることはありません。
しかしHさんのお言葉やこの「クスノキ」の姿を見ていると決して2度と同じ過ちを犯してはならないと実感します。

このクスノキが松戸の地に根を生やし、空高く幹を伸ばしていけるような平和な世界を作っていかなければと思います。

(龍)





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